洲本市の観光名所の一つである洲本城跡は山城で、その洲本城跡が山上に広がっているのが三熊山だった。その三熊山は山頂そばまで車道が通じており、観光客が気楽に山頂に立てる山だが、麓からも遊歩道が通じており、遊歩道歩きを楽しめる山だった。その遊歩道を歩こうと向かったのは2020年12月22日、快晴の日だった。ごく簡単に登れる山とあって、三熊山を登る前に三熊山以上に易しい淡路市生穂の雨乞山を登ってから向かった。三熊山の登山口は大浜公園に近い位置にあるので、大浜公園を目指した。大浜公園に着いてみると、公園の南端に駐車場を見たので、そこに駐車とした。そこからのハイキングの様子は、下の写真帳をご覧いただきたい。道路上にも登山口の標識があり、登山口を探す必要もなく入って行けた。登山道は全くの遊歩道で、コンクリート舗装の上にごく緩やかな小径だった。登山口に入って15分も登れば、もう洲本城跡のエリアに入った。そこに入れば観光地で、車で来たと思われる観光客をちらほら見た。城跡の一番高い所は本丸天守台で、そこは三熊山の山頂でもあった。その天守台に立つと、そこは城跡で一番の展望地で、足下に洲本市街が広がっていた。その背後の山並みも良く見えており、北西にあってに一際目立っているのは先山だった。南には柏原山が認められた。場所を移動すると、大阪湾や紀淡海峡も望めた。洲本城跡は意外と広く、少し離れて西の丸エリアもあった。本丸を中心に城跡散策を楽しむと、西の丸に向かった。そこは本丸からは少し離れているためか、そこまで来る観光客はいないようで、城跡と言うよりも公園の雰囲気がある西の丸はひっそりとしていた。そこからは引き返して本丸に戻る予定だったが、西の丸から先も小径が続いていたので、その小径で麓に下りることにした。始めは公園風の風景の中を歩いていたが、下り坂に入ると、純然たる山道を歩くようにうなった。次第に道が分かり難くなって目印テープを頼りに下ったが、麓が間近になると目印も見なくなった。どうもコースを外したようだったが、後は適当に下って市街地の一角に出た。そこは山手地区の西端辺りだった。そこからは大浜公園に向かうべく東へと歩いた。適当に住宅地の中を歩いていると、けっこう三熊山山頂の天守閣を見ることがあり、三熊山が洲本市民の身近な山であることが分かった。法務局のそばまで歩くと大浜公園の標識が現れて、後はそれに従った。税務署の前まで来ると、大浜公園まで僅かな距離だった。
(2021/2記) |