万葉岬は相生市とたつの市の境界線が通っており、岬の一番高い場所にはホテル万葉岬が建っている。海が間近とあって風光明媚な所でもある。2015年の2月に入って、パートナーが海を見たいと言ったとき、万葉岬の先端となる金ヶ崎に立ってみたくなった。ただ万葉岬まで車を進めるとハイキングにならないので、少し離れた柏公園の位置から歩き始めることにした。なお金ヶ崎に向かう前に、岬にある三角点ピークにも立ち寄ることにした。
柏公園は国道250号線のそばにある小さな公園で、駐車場はないものの、車を一台だけ止めるのなら問題無いと思えたので、遠慮しながら駐車した。そしてハイキングを開始した。すぐ目の前が万葉岬の付け根で、岬の先端まで通じる車道は相生市側に入った所より分かれていた。その車道に入り、少し登った位置より車道を離れて尾根の小径に入った。尾根の小ピークにある三角点を訪れるためだった。小径はヤブ道と言ってもよく、イバラを避けたりシダをかき分けての登りだった。そのヤブコギで200mほど進んでピークに立った。そこに四等三角点(点名・柏)はあるものの周囲は灌木のヤブが囲んでおり、展望は無かった。少しは展望を得ようと南に進むも、もう小径は無く単なるヤブコギだった。それでも手頃な木に登ると、まずまず瀬戸の海が眺められた。間近に国民宿舎も見えていた。そこからは車道を目指して南西方向へと下ると、ごくあっさりと車道に出た。後は車道を歩いて岬の最高点に向かった。その位置から200mも歩けばもうホテル万葉岬が現れた。ホテルを横目にホテルの南側に回ると、、そちらは「つばき園」になっており、瀬戸の海が一望だった。ツバキはまだ赤や白の花をつけており、それを楽しむ人の姿も多かった。その「つばき園」で海を見ながら早めの昼食とした。陽射しが暖かく、すっかり春の雰囲気だった。一休みをした後は、岬の突先となる金ヶ崎へと遊歩道を下って行った。緩やかに下りが続いて、本当に海際まで下りられた。つま先が海なので、波の高い日は少々危ないのではと思われた。その海際に出て、急に冷たい風を受けるようになった。そのため、のんびり休む訳にはいかなかった。そこで小休止にとどめて、後は鰯浜へと海際に続く遊歩道歩きに移った。潮の香に包まれての散策は悪くなかった。金ヶ崎から鰯浜までは20分ほど。鰯浜に着くと国道250号線に出て、後は車に注意しながら柏公園へと戻って行った。
(2014/2記) |