TAJIHM の 兵庫の山めぐり <東播磨編
 
一本松    いっぽんまつ 135.7m 高砂市
日笠山    ひがさやま 62.1m
 
 
1/2.5万地図 : 加古川
 
【2004年6月】 2004-49(TAJI&HM)
 
   《一本松》 南東麓にある溜め池の東端より  2004 / 6

 梅雨時にはままあることだが、土曜、日曜共に天気の思わしくない週があるもので、2004年6月の最終週がそのような週だった。土曜日はパスして日曜日をと考えていたが、日曜日も朝のうちは雨模様の空だった。そこで天気の回復が見込める午後に近くの小山を散策することにした。近場にもまだまだ登っていない山があったが、この一本松もその一つだった。どうも100mを少し越す程度の山は他の山との組み合わせでないとなかなか足が向かないもので、この山も日笠山からのミニ縦走が楽しめるとのことで漸く興味が出てきた次第だった。所用もあって14時も近くなって家を離れたところ、現地に着いて駐車地点を決めかねた。日笠山から一本松へと続く尾根の周囲は住宅地が囲んでおり、簡単には駐車出来なかった。何とか決めたのが、北浜トンネルを北へと抜けた地点にある空き地だった。そこより住宅地を抜けて日笠山登山口へと向かった。空は薄曇り状態だったが、徐々に薄晴れへと明るくなっていた。それとともに気温は上がり、ただ歩いているだけでもじっとりと汗ばんで来た。日笠山の南西麓にある登山口は住宅地の奥にあったが、「大塩ハイキングコース」の標識がありすぐに分かった。数分も歩けば瀬戸内方向の眺めが現れ、もう主尾根に近づいた。ただこの日の湿度は最高で、この僅かな登りだけで大汗だった。陽射しも現れてきた。日笠山山頂に着くと、三角点そばの木陰で一休みとした。この山上までは東麓より自動車道が続いており、1台の車がちょうど登って来ていた。ここには遊具もあり、また桜が植樹されており、ちょっとした公園になっていた。この日笠山山頂より主尾根の縦走に移る。道幅は十分だったが、周囲は竹ヤブなどがあって視界を塞いでいた。少し登りが続いて夫婦岩に着いた。そこは一帯の竹がすっかり刈られており、ちょっとした展望地になっていた。近くにいた年配の人に聞くと、その人が一帯の竹を刈り込んだとのことだった。高砂の市街地から瀬戸内海までがすっきりと眺められた。ここでも一休みとする。その先は再び周囲はヤブとなり、それと共にヤブ蚊がまとわりついてきた。油断をしているとすぐに血を吸われてしまうので、そこは少々急ぎ足で通過する。もう上空は青空が広がり、蒸し暑さで汗まみれである。その後は馬坂峠へと下り、登り返して少し開けた所に出た。ようやくヤブ蚊の心配は無くなった。山中には点々と畑があり、また山上の所々に休憩場所が作られており、地元に密着した里山であることを窺わせた。展望も良くなり、北には桶居山から高御位山の尾根が、そして南は瀬戸内海へと続く風景が広がっていた。上空こそ青空が見えるものの海上の天気は悪いのか、家島も小豆島も雨雲にすっかり隠れていた。北浜トンネルの上の鞍部はあざみ峠と名付けられていたが、そこを越して一本松への登りにかかると、道が少し荒れ出した。草も被さってきて、少し歩きにくくなる。どうやら尾根道として整備されていたのはあざみ峠までのようだった。緩い登り坂なので草ヤブなど気にせず登って行くと、この日の最終目的である一本松の山上に出た。一帯はなだらかになっており、灌木があるぐらいなので展望は良かった。ここまで歩いて来た日笠山からの尾根も一望だった。ここに着いて空模様は再び曇り空へと変わって来た。厳しい蒸し暑さだったが、とにかく一本松まで歩き通したことに満足して、小休止のみですぐに下山に向かった。小径が南東方向へと続いていたので、それを辿ることにした。この道には露岩があって滑らないように注意を要したが、やや急坂ということもあってどんどんふもとに近づき、結構早く住宅地に下り着いた。そこは北浜トンネルの南口に近い位置で、駐車地点まで数分の距離だった。わずか100m前後の尾根だったが、このひどい蒸し暑さの中を所々で休憩はしたものの、2時間半ほども歩いており、終わったときはすっかり疲れてしまっていた。やはり低山は冬の日に、暖かい陽射しのもとでこそ歩きたいと思わずにはいられなかった。
(2005/1記)(2020/3写真改訂)
<登山日> 2004年6月27日 14:27スタート/15:02日笠山登山口/15:11日笠山/16:26〜36一本松/16:55エンド。
(天気) 梅雨の最中。午前中も一時雨が降っていたが、午後に入って空の黒さが少し薄くなってきた。そして徐々に明るくなり、薄く青空も見え出した。それと比例して気温も上がり、湿度もほぼ100%と思える蒸し暑さになってきた。歩いているだけで汗ばみ、登り出すと全身汗まみれになった。風は無し。山上では陽射しも現れ、一時的ながら薄い青空が広がった。視界は水気の多い空気のため遠方は薄ぼんやりしていたが、近くの山はまずまず見えていた。瀬戸内方面は雨なのか、小豆島は雨雲に隠されていた。一本松に着く頃には再び曇り空に戻ってしまった。
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日笠山の南西麓からハイキング道が始まっていた 「大塩ハイキングコース」の名を見る 日笠山の山頂は自然公園の雰囲気だった

日笠山を離れて
北へと向かう

180mピーク
に着くと竹ヤブ
がきれいに伐採
されていた

日笠山と一本松
の中間地点にあ
る峠を通る

尾根では所々で展
望が開けた

北に高御位山を見
るようになった

桶居山も望める
ようになった

(←)
高御位山を大きく
見る

 (→)
  北浜トンネルへの
  下りにかかる頃、
  南西の展望を得た

(←)
鳥瞰図が立ってい


 (→)
  北が広く開けて姫
  路バイパスを見る
(←)
北浜トンネルの上
を通過して一本松
への登りにかかる
ころ播磨アルプス
を一望する

 (→)
  一本松に近づくと
  き伊保山を眺めた

一本松の山頂に着
いた

山頂より南東の風
景を眺める