TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨編
 
点名・一本松  138.6m 加西市
        いっぽんまつ
1/2.5万地図 : 笠原
 
【2017年12月】 2017-124(TAJI&HM)
 
   東剣坂町より  2017 / 12

 2017年11月の勤労感謝の日に笠松山の西尾根にある小ピーク(剣坂山)を登ったが、その剣坂山の北麓に立ったとき、北東方向に見えたのが点名・一本松の三等三角点を持つ139mピークだった。「笠原」の地図を見ると山頂まで破線路が描かれており、簡単に登れそうに思えた。
それから9日後の12月第一週の土曜日は久々に経尾山を登ろうと加西市網引町に向かったが、その経尾山を登る前に139mピークを登ることにした。単純に足慣らしをしようとの考えだった。県道372号線を北上して剣坂交差点を過ぎた先の十字路で右手の道に入った。北東へと向かうようになり、北条鉄道が近づいたとき139mピークがごく低山の姿ですっきりと眺められた。地図に描かれている破線路コースに近づこうと、北条鉄道を越すとすぐに現れた左手の車道に入った。後は適当に山の方向へと向かうと、お堂のような建物の前に出た。そこに数台分の駐車スペースを見たので駐車とした。お堂のそばに八十八カ所巡りがあることを示す石碑が建っており、どうやら近くに遍路コースがあるようだった。まずは山裾へと向かうと一帯はブドウ畑となっており、二体の石仏が納められた石祠を点々とみるようになった。それを追うように歩くと、山頂の西側の斜面に近づくようになり、自然と山裾に取り付いた。登山道の入口には弘法大師像が立っており、その先も石仏が納められた石祠が続いていた。時間もあることなので道なりに歩いて石仏巡りをすることにしたが、このような名も無き山にも八十八ヶ所巡りが作られていることに感心した。緩やかなつづら道を歩いていると、木漏れ日が石仏を照らすことがあり、けっこう絵になる光景だった。小さなピークに着くとそこは山頂の西側に位置する100mほどのピークだった。そこからは緩やかな下り坂となって右回りで石仏巡りを続けると、最初の位置に下りてきた。地図を改めて眺めると、山頂への道は100mピークに近い位置より分かれていたようだった。今度は左回りで登って分岐点がありそうな辺りまで来たとき、山頂方向にごく細い小径が分かれているのを見た。注意していないと見落としてしまいそうな小径だった。そちらへと入って行くも、ちょっとヤブっぽい道で、枝を払いながら進むことになった。ときにイバラにひっかかった。それでも道自体は緩やかだったので、ちょっとやっかいだと思う程度で歩けて山頂到着となった。山頂もヤブっぽい所で、展望は良いとは言えなかった。地図では三角点の位置は山頂の東寄りに記されていたので、そちらへと向かうと笹に隠れ気味になっていた三等三角点(点名・一本松)を見た。その近くに展望はないかと探ると、南東方向に少しあって六甲山が遠望出来た。また近くの手頃な木に登ると、鎌倉山や西光寺山も望めた。山頂の中央部に戻って展望を探ると、やはり木に登ってだが笠形山や七種山も確認出来た。下山はまたヤブ道を戻って八十八ヶ所巡りの小径に出てきた。そして登ってきたときのままに左回りで歩いて100mピークを越すと、麓へと下りて行った。おおよそ一時間半ほどのミニハイキングを終えると、この日の目的である経尾山へと向かった。
(2017/12記)(2020/4改訂)
<登山日> 2017年12月2日 9:57集落内のお堂の前よりスタート/10:05[100m]ピーク/10:10麓に戻って改めて100mピークに向かう/10:15[100m]ピークの手前で小径に入る/10:27〜11:03点名・一本松/11:14[100m]mピーク/11:21エンド。
(天気) 快晴。澄んだ空に雲は見られなかった。山頂の気温は12℃で、風は無し。視界は澄んでいた。
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集落内を山の方向へと進むと、お堂が現れた そのそばで「四国八十八ヶ所」の石碑を見た 歩き始めるとすぐに石祠に入った石仏を見るようにな
った
地図の破線路を目指すと、石仏が続いていた 石祠の一つを大きく写してみた 山裾に近づいた
「旅大師」の石像が現れて、そこより山道が始まった 小さな社に納められた石仏を見た 遍路道を歩く雰囲気となった

石仏が木漏れ日を
受けていた

100mピークに
着いた そこが遍
路道コースの最高
点だった
そのまま右回りで麓に下りることにした この下山路も良い雰囲気で歩けた 麓に下りてきた 引き返す形で逆回りで登ることにした
登り返して100mピークの近くまで登ってきた 山頂方向に向かえる小径を見たので、そちらに入った 緩やかな道で、始めはすんなりと歩けたが
途中で小枝をかき分けて進むこともあった 概ね無理なく歩けた 山頂に着くも、そこに三角点を見なかった
地図を見て、今少し東に歩いた 一帯はヤブっぽかった 山頂の東寄りの位置で、笹に隠れた三角点を見た 笹を刈って三等三角点(点名・一本松)を顕わにした
南東方向に見えていたのは六甲山だった 南に見えたのは善防山だった

もう少し展望を得
ようと近くの木に
登ってみると、北
の山並みが眺めら
れた

左の写真に写るラ
ンドマークタワー
を少し大きく写し
てみた
木の上なら北東方向も望めて、西光寺山が眺められた 山頂の中央部に戻って、その辺りでも展望を求めた
北の方向を眺められる所があった 左の写真に写る深山を大きく見る

笠形山の姿を今少
し大きく眺めた眺
められた

千ヶ峰を大きく見

木に登って北西方向を見ると、薬師峰が望めた 薬師峰の方向を少し大きく見る
山頂を離れて小径を戻った 遍路道に戻ると100mピークを越えて左回りで歩いた 山裾を離れて駐車地点へと戻って行った