2017年11月の勤労感謝の日に笠松山の西尾根にある小ピーク(剣坂山)を登ったが、その剣坂山の北麓に立ったとき、北東方向に見えたのが点名・一本松の三等三角点を持つ139mピークだった。「笠原」の地図を見ると山頂まで破線路が描かれており、簡単に登れそうに思えた。
それから9日後の12月第一週の土曜日は久々に経尾山を登ろうと加西市網引町に向かったが、その経尾山を登る前に139mピークを登ることにした。単純に足慣らしをしようとの考えだった。県道372号線を北上して剣坂交差点を過ぎた先の十字路で右手の道に入った。北東へと向かうようになり、北条鉄道が近づいたとき139mピークがごく低山の姿ですっきりと眺められた。地図に描かれている破線路コースに近づこうと、北条鉄道を越すとすぐに現れた左手の車道に入った。後は適当に山の方向へと向かうと、お堂のような建物の前に出た。そこに数台分の駐車スペースを見たので駐車とした。お堂のそばに八十八カ所巡りがあることを示す石碑が建っており、どうやら近くに遍路コースがあるようだった。まずは山裾へと向かうと一帯はブドウ畑となっており、二体の石仏が納められた石祠を点々とみるようになった。それを追うように歩くと、山頂の西側の斜面に近づくようになり、自然と山裾に取り付いた。登山道の入口には弘法大師像が立っており、その先も石仏が納められた石祠が続いていた。時間もあることなので道なりに歩いて石仏巡りをすることにしたが、このような名も無き山にも八十八ヶ所巡りが作られていることに感心した。緩やかなつづら道を歩いていると、木漏れ日が石仏を照らすことがあり、けっこう絵になる光景だった。小さなピークに着くとそこは山頂の西側に位置する100mほどのピークだった。そこからは緩やかな下り坂となって右回りで石仏巡りを続けると、最初の位置に下りてきた。地図を改めて眺めると、山頂への道は100mピークに近い位置より分かれていたようだった。今度は左回りで登って分岐点がありそうな辺りまで来たとき、山頂方向にごく細い小径が分かれているのを見た。注意していないと見落としてしまいそうな小径だった。そちらへと入って行くも、ちょっとヤブっぽい道で、枝を払いながら進むことになった。ときにイバラにひっかかった。それでも道自体は緩やかだったので、ちょっとやっかいだと思う程度で歩けて山頂到着となった。山頂もヤブっぽい所で、展望は良いとは言えなかった。地図では三角点の位置は山頂の東寄りに記されていたので、そちらへと向かうと笹に隠れ気味になっていた三等三角点(点名・一本松)を見た。その近くに展望はないかと探ると、南東方向に少しあって六甲山が遠望出来た。また近くの手頃な木に登ると、鎌倉山や西光寺山も望めた。山頂の中央部に戻って展望を探ると、やはり木に登ってだが笠形山や七種山も確認出来た。下山はまたヤブ道を戻って八十八ヶ所巡りの小径に出てきた。そして登ってきたときのままに左回りで歩いて100mピークを越すと、麓へと下りて行った。おおよそ一時間半ほどのミニハイキングを終えると、この日の目的である経尾山へと向かった。
(2017/12記)(2020/4改訂) |