TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨
 
権現山    ごんげんさん 140.1m たつの市
 
1/2.5万地図 : 網干
 
【2005年5月】 No.2 2005-24(TAJI&HM)
 
    林田川に架かる真砂橋の東岸側より  2005 / 5

 二度目は2005年5月に早朝登山として訪れた。そのコースとしては山頂までの最短距離と思える八王子神社からのコースを登ることにした。移動手段は車ではなく、朝の涼しさに惹かれてスクーターで向かった。王子橋を渡って神社の境内に入ると、まだ6時半とあって神社には朝の光が十分に届いていなかった。その狭い境内には山頂の古墳までの案内板があって、小径が示されていた。まずは神社の脇から始まっていたその小径を歩き出した。小さな沢沿いに西の方向に続いていたが、途中で枝分かれの道が現れたため、その枝道に入ってみると、さほど歩かず小さな祠の前で終わってしまった。また沢沿いの道に戻り、歩みを進めた。始めのうちはごく普通の小径だったが、次第に雑草や小笹増えて、荒れた感じになってきた。どうもあまり歩かれていないようだった。尾根に着いても同じで、南の方向となる山頂を目指して行くが、ササも増えて道として分かり難い所も出てきた。ただ目印テープが転々とあったので、それを見ながら道らしき所を選ぶようにして登った。それも山頂が近づき出すと、また分かり易くなった。そして古墳も見られるようになった。歩き始めて20分ほどで山頂到着となった。山頂の三角点回りは草も少なくすっきりしていたが、周囲は雑木が茂っており展望は悪かった。位置の確認の意味もあって手頃な木に登ってみたが、南西方向に御津町の山並みや、木立を通して瀬戸内を見るだけだった。その山頂に立つのがこの日の早朝登山の目的だったので、八王子神社へ引き返しても良かったが、尾根道は更に南東へと続いていたので、小さな山でもあり、辿ってみることにした。再び常緑樹の多い雑木の中に入って行くと、その辺りの小径は「古墳群路」と名付けられており、発掘された古墳が点在していた。ともかく道なりに進んで行くと尾根はなだらかになり、ちょっと開けた所に出た。現在置を確かめようと木立の空いていた東の方向に向かうと、足元に王子橋が見えたので、ちょうど王子橋の真西の山上にいることが分かった。その王子橋の東には姫路南西部の市街地が一望だった。そこから先は更に道は歩き易くなり、南東端近くまで来ると、素晴らしい展望が広がっていた。そこは揖保川に面する側が法面工事されており、そのがけ上には鉄柵があって、ちょっとした展望台になっていた。先ほどの王子橋に近い展望地よりもずっと広く眺め渡せた。もうそこまで来れば、麓との標高差は30mも無かった。尾根道はそこで終わっていたが、麓へは急坂で山道が続いていた。僅かな時間で下り着くと、そこは御津町の中島地区で、揖保石見神社のそばだった。後は神社を抜け、中川沿いの歩道を歩いて、駐輪地点へと戻って行った。権現山の山頂に立つのが目的なら、中島側からの登山道で山頂までをピストンするのが、歩き易い上に展望も良く、また古墳散策も出来て、ハイキングとして楽しめそうだと思った。
(2005/5記)(2010/6改訂)(2020/7改訂2)
<登山日> 2005年5月3日 6:40スタート/6:58〜7:13山頂/7:35中島登山口/7:58エンド。
(天気) 少しモヤがかった視界。朝の登山のため涼しさあり。風は無し。
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八王子神社は朝の光に包まれていた 登る途中で枝道に入いると、小さな祠に出会った 登山コースはちょっと荒れていた
三角点周りは開けていたが、周囲は雑木林だった 山頂そばの木に登って南に展望を得た
同じく木の上からだが、右上の写真の右手、南西から西の方向を眺めた 尾根には古墳が多くあった
王子橋を真下に見る位置より、北から北東にかけてを望む 左の写真の立岡山付近を大きく見る
南東へと歩いて行くと、展望地が現れた 王子橋の方向を見る そばの大岩にはしめ縄が張られていた
南東端の展望地より南の風景を見る 中島登山口そばには揖保石見神社あり