TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編
 
家島140mピーク 140m 姫路市家島町
 
1/2.5万地図 : 真浦
 
【2017年1月】 2017-14(TAJI&HM)
 
   帰路の家島ライナーより家島を望む  2017 / 1

 2012年の家島ハイキングは真浦港に近い城山と飯盛山をメインとしたため、島の最高点には立っていなかった。また三角点が置かれた108mピークに立っていたものの、三角点を確認していなかったのが心残りだった。そこでその二点に絞って二度目の家島ハイキングを楽しもうと向かったのは、2017年1月の第三土曜日のことだった。姫路港で9時10分発の「高速いえしま」に乗り込むと、真浦港には9時45分の到着となった。港の駐輪場にミニバイクがいっぱい置かれている風景は前回と同じだったが、待合所が新しい建物になっていた。その待合所で身支度を整えてからハイキング開始とした。空は快晴。まずは南海岸に出ようと、南に向かって住宅地を抜けて行った。車一台分の細い道が暫く続き、住宅地が終わると小さな丘を越すことになった。20分も歩けば南海岸が近づき、三差路に出ると右手の車道に入った。坂を登るようになり、登り切った所に建っていたのが家島B&G海洋センターだった。その北向かいの108mピークに三角点があるはずだった。そちらに向かう前に海洋センターそばの花壇で小休止とした。そして最短距離で108mピークに向かった。但し、パートナーはヤブコギを嫌って花壇で待つとのことで、一人で灌木ヤブの斜面に取り付いた。灌木だけでなく笹も茂る中をもがくと、すぐに山道に出た。108mピークには水道設備が建っており、そこに通じる道だった。その道のあることは知っていたが、ヤブコギをしたのは単に休憩地点から距離が短くなるだけの理由だった。山道を歩いて水道設備の前に出た。その辺りは山頂と言える所で、どこかに三角点があるはずだった。前回は探しきれていなかったので、今回はガーミンを持参しており、そのガーミンが指していた三角点の位置は水道設備よりも西の位置で、最高点と言える所だった。そちらへと水道設備を囲むフェンスに沿いを歩いたが、笹が茂っておりまたもやヤブコギだった。それも水道設備の西側に出ると、そちらはヤブでもなく、雑木が茂っているだけだった。その辺りも前回に探っていたのが、探り方が足りなかったのか改めて探るとフェンス際であっさり見つかった。三角点は三等等三角点(点名・真浦)だったが、哀れにも大きく削られており文字が読めなくなっていた。三角点を確認したことですぐに引き返した。この戻るときは道なりに歩いたところ、海洋センターより少し東寄りの位置に出てきた。その後は海洋センターそばの車道が海岸線へと向かっていたので、それを歩いてみた。緩やかな車道を下って海岸に近づくと、そちらにも海洋センターの艇庫が建っており、その前が広いテラスになって砂浜に接していた。砂浜を見てパートナーは海際の散策を始めたが、こちらはテラスから前方に広がる島の風景を眺めていた。その海岸を後にすると、海洋センターにすぐには戻らず、坂の途中から始まっていた遊歩道に入った。その遊歩道は南海岸沿いの車道と平行するように一段低い位置に作られており、ほぼ平坦な石畳の道だった。西へと歩いて行くとけっこう長く続いたが、周囲は樹林が途切れず続くため期待した展望は得られなかった。ときおり樹間から海がちらりと見えるだけだった。とにかく西へと歩いて行くと、別の遊歩道に合流した。その遊歩道は見覚えがあり、前回に歩いたニイの浜に出る道だった。前回はニイの浜で昼休憩をしていたが、この日も同じくニイの浜に下りて昼休憩とした。海岸はゴミこそ多いものの水はきれいで、前方に坊勢島を見ながら休んでいると癒される思いとなった。昼休憩として20分近く過ごすと、歩いてきた遊歩道を引き返して海洋センターの前に戻ってきた。このとき電子基準点が近くにあることを思い出して、海洋センターの敷地に入って電子基準点を確認した。確認と言っても電子基準点は高さが2メートル以上はある金属製の円柱で、ちょっとしたモニュメントにも見えて目立っていた。そこからは東海岸を目指して南海岸沿いの車道を歩いた。途中で網手の浜に立ち寄り、その後は道なりに歩くと北の方向に向かって丘を登るようになった。丘を越えると家島中学校の前に出てきて、その先は宮地区だった。その住宅地に入ったとき、観音崎に出る道が右手に分かれたのでそちらに入った。車一台分の幅しかない細い車道は真っ直ぐ東に向かっており、住宅地が終わると緩やかな上り坂となった。その頃には上空は雲が広がっており、陽射しを受けることは少なくなっていた。上り坂はけっこう長く続き、観音配水池の近くでようやく下り坂になった。それと共に東の海が見えてきた。すると予想外の立て札が現れて、そこにはどこか危険な所があるのか「立入りはご遠慮下さい」と書かれていた。気にはなったが、車道から外れない限りは危険とは思われないので、そのまま歩いて行くことにした。海岸が間近になると一気に展望が現れて、前方に男鹿島が大きく眺められた。また海岸近くにソーラー発電設備が作られているのを見た。そして海岸のそばまで来たとき、海際が大きく抉られたようになっているのを見た。なるほどそこに立つのは危険なように思われた。そこで海際には近づかず、海際から少し離れて海の風景を楽しんだ。観音崎を後にすると歩いてきた道を引き返したが、まだやることが残っていた。それは家島の最高点に立つことで、地図では最高点となる140mピークは二カ所あった。その二カ所は歩いてきた車道の両側にあり、地図にはどちらのピークにも標高は記されておらず、等高線から読みとって同じ高さと見たので、どちらが高いかは分からなかった。二つ共に登る気はなく、観音崎へと向かっているときに決めようと考えていたのだが、北のピークへと近づけそうな小径を見ていたので、向かうのは北のピークとした。その小径の分岐点まで戻って来ると、108mピークのときと同じく一人で向かうことになった。どう見てもヤブコギになりそうだったので、パートナーはやはり登りたくないとのことだった。小径は切り開き道で、電柱が点々と建っていた。どうやら東海岸に作られていたソーラー発電設備の電気を送電するための電柱経路のようだった。そのため中腹まで登って東海岸が見える位置で終わっていた。但しそこからヤブコギでは無く、踏み後程度の小径が西へと始まっていたので、それを辿ることにした。その小径も山頂には近づかず平坦な道として続いていたので、途中で山頂の方向へと灌木ヤブに突っ込んだ。後はガーミンを頼りに登って行くのだが、もう手つかずの自然の中を登るとあって、灌木ヤブだけでなくシダヤブ、イバラヤブと何でもありだった。それでもときおり歩き易くなることもあって、遅々と進まないと言うことは無かった。そして進む方向にもう高い位置が無くなったと思えたとき、そこはガーミンも最高点であることを示しており、歩くのはそこまでとした。切り開き道に入ってから30分が経っていた。ほっとした気持ちとなって小休止とした。周囲はすっかり樹林が囲んでおり、展望は無かった。それでも少しは周囲を眺めて最高点に立っていることを意識したく、手頃な木に登ってみた。一帯は低木が多いとあって2メートルも登れば少しは周囲が眺められて、南西に小豆島が眺められた。東には男鹿島も僅かに見えていた。下山は南東方向へと適当に向かった。またヤブコギの連続だった。少し東寄りに歩いてしまったようで採石場の縁に立つことになり、そこからは男鹿島がすっきりと見えていた。そこを離れたとき、パートナーの呼ぶ声が聞こえてきた。戻って来るのが遅いことを心配して切り開き道を登ってきたようだった。その声に答えるようにして合流すると車道に戻った。後は宮地区へと細い車道を歩いた。この日の予定では14時台の船で帰ることにしていたので、それ以後の船の時間は分かっていなかった。そこで早く着けそうな宮港へと向かった。宮の家並みを抜けて港に出ると、漁船の群れを見ながら乗船場へと向かった。待合所に着くと誰もおらず、次の船まで40分以上あった。待合所で長く待つのもどうかと思えて、真浦港に移動することにした。再び漁港沿いを歩き、宮地区を離れても湾沿いを歩いて真浦港に着いた。移動時間は20分ほどだったので、出向まで20分の余裕がまだあった。これでこの日のハイキングを終了としたが、結局6時間ほど過ごしたことになり、前回以上に家島を楽しんだようだった。
(2017/2記)(2020/3改訂)
<登山日> 2017年1月21日 9:54真浦港スタート/10:16三差路/10:40[108m]ピーク/11:09海洋センターそばの海岸/11:39〜56ニイの浜/12:31網手の浜/13:17〜30観音崎/14:10[140m]ピーク/15:20〜34宮港/15:51真浦港エンド。
(天気) スタート時の空は快晴だった。雲は周辺に見るのみ。やや強い風があったが、北風のため風を受けないことの方が多かった。気温は概ね日陰で8℃ほどで、陽射しの下では15℃ほどに感じられた。視界は遠方が少しうっすらとしていた。午後に入ると雲が増えてきて、ときおりしか陽射しを受けなくなった。それも14時頃をピークに再び青空が増えてきた。
<< Photo Album 2017/01/21 >>
いつもの第3駐車場に車を止めて港に向かった 姫路ポートセンターが見えて来た 姫路ポートセンターに着いて、乗船券を購入した
船着き場へと向かった 9時10分発の「高速いえしま」に乗り込んだ 乗船時間35分で真浦港に到着した
港にはミニバイクが整然と並んでいた 港の背後の小山は城山だった 港を離れて南へと向かった
真浦神社の前を通った 細い路地を抜けて行く 住宅地を抜けると、緩い上り坂になった
三差路が現れると、右手の運動広場への道に入った 運動広場のそばを通って、更に坂を登った 海洋センターに着いた
これから向かう108mピークを海洋センターから
眺めた
登る前に海洋センターの先にあった花壇で一休みと
した
花壇の位置からは坊勢島と西島が重なって見えてい
坊勢島の長井港を大きく見る 花壇のそばから108mピークへと斜面に取り付い
灌木ヤブを抜けて行く
笹ヤブが現れてヤブコギとなった 切り開き道に合流すると、山頂方向へと歩いた すぐにピークに着くと、そこには水道設備が建って
いた
GPSは水道設備の西を指していたので、フェンス際を歩
いてそちらに向かった 再びササのヤブコギだった
水道設備の裏手に出ると、そちらに笹ヤブは無かっ
フェンスに近い位置であっさり三等三角点(点名・
真浦)を見た
哀れにも三角点は大きく削られていた 108mピークを離れると、切り開き道をずっと歩
いた
南に向かって下り出したとき、前方に黒島が望めた
車道に出てきた 海洋センターの近くだった 車道に出て、切り開き道の入口を眺めた 海洋センターから海際に出る道があった
下る先に坊勢島を見る 坊勢島のかしわの山を大きく見る 左手に見えてきたのは海洋センターの艇庫だった
艇庫前のテラスからは海が広く眺められた 坊勢島だけでなく、西島の全姿が眺められた
海際を見ると、水の透明度は高かった パートナーが砂浜に下りて、散策を始めた 西島の最高点を眺めた

 北西にうっすら見
 えていたのは鹿久
 居島だった

 海洋センターへと
 引き返したが
海洋センターまで戻らず遊歩道に入った 黒島の方向がすっきり眺められた 遊歩道を西へと歩く ほぼ平坦な道だった
周囲は常緑樹が囲むため、展望はほとんど無かった シダの茂るそばを通った 別の遊歩道に合流した

 ニイの浜へと下り
 て行った

 ニイの浜で昼休憩
 とした
静かな浜を見ていると、癒やされる思いだった 西島を眺めた 遊歩道を戻ったが、車道に出るコースには入らなか
った
また平坦コースの遊歩道に入って戻った 東へと遊歩道を歩いて行く 常緑樹が緑の壁紙になっていた
海洋センターが見えて来た 改めて海洋センターに立ち寄った 電子基準点はと探すと、何とも目立つモニュメント
だった
電子基準点のアンテナを見上げた 電子基準点の手前には付属標もあった 三差路に戻り、網手の浜に向かった
緩やかに下って行く 左手に分かれた道は、前回に歩いた道だった 網手の浜の手前に建っていたのは地蔵尊だった

 網手の浜の桟橋
 に立った


  桟橋から前方の海
  を眺めた
網手の浜を離れて、宮地区に通じる車道に入った 丘越えの道だった 下りに入ると住宅が見えて来た
家島中学校の前を通った 住宅地に入った すぐに観音崎に通じる車道が右手に分かれた
観音崎への道は最初は平坦だったが 住宅地を離れると緩やかな上り坂となった 左手に堰堤を見る
上り坂は長々と続いた 両側は低い尾根の風景だった 家島にも不法投棄の問題があるようだった
小さな建物が現れた 観音配水池だった ようやく下り坂となって、前方に海が見えて来た 前方に危険な所があるのか、立入禁止の看板が現れた

 危険箇所に留意し
 て先へと進むと、
 前方に男鹿島が見
 えて来た

  浜は広々としてお
  り、ソーラー発電
  設備が作られてい
  た

 浜に立つと、男鹿
 島が大きく眺めら
 れた


   男鹿島の中央部を
   望む
上の写真の左端に写る宇和島を大きく見る 家島でも採石が行われていたようだった 観音崎を後にして、歩いて来た道を引き返した

 高台まで戻ったとき
 北の海岸線を眺めた
次は140mピークを目指すのだが、上り坂が下り
坂になる位置まで歩いた
右手に切り開き道が現れたので、そちらに入った 但
し、パートナーはヤブコギを嫌ったので単独行だった
切り開き道は十分な幅があった 観音崎にあるソー
ラー発電設備の電気を送る経路だった
切り開き道は中腹で終わってしまった そこからは
男鹿島が見えていた
切り開き道が終わっても、踏み跡程度の小径が西へ
と始まっていたので、それを歩くことにした
小径は平坦なまま西へと続くので、途中で140m
ピークを目指して右手の斜面に取り付いた
結局ヤブコギだった 手つかずの自然の中を歩いた 厳しいシダヤブも現れた 大きな岩のそばを通った
周囲に高い所が見えなくなったので、そこを140mピークとした 全く展望は無かったので木に登ってみると、東に男鹿島を見た    
南向かいの尾根も眺められて、小豆島がちらりと見えていた 左の写真に写る小豆島の辺りを大きく見る
 ピークを離れて下山
 に向かう 再びヤブ
 コギだった

  ヤブを避けるうちに
  東に向かってしまい
  採石場の崖に出てし
  まった そこは男鹿
  島のビューポイント
  だった
パートナーの呼ぶ声に呼応しながら下った パートナーと合流して、切り開き道を下った 車道に出てきた
帰り道は下る一方なので気楽だった 溜め池のそばに来たとき、その水の色を眺めた 宮地区が見えて来た
家並みを抜けて宮港を目指した 漁港に出てきた 港には多くの漁船が繋がれていた
宮港へと近づいた 四匹の猫が日向ぼっこをしていた 次の船まで時間があったので真浦港に移動すること
にした
湾沿いの道を歩いた 宮地区を対岸から眺めた 真浦港の乗船場が近づいた 真浦港に着いて、ふれあいプラザで時間待ちとした
家島ライナーがやってきた 寒かったが、船のデッキに出て去りゆく家島を眺めた 男鹿島を眺めた
北に新龍アルプスを眺めた 海上からいつも良く見えるのは京見山だった