◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <中播磨編> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
表山 おもてやま | 142.9m | たつの市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 網干 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2011年2月】 | 2011-19(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
揖保川町原より 2011 / 2 |
国道2号線を東から走って揖保川に架かる揖保川大橋を渡ると、正条の交差点にかかるが、その前方に国道に接するように立つ山が見えてくる。それが表山で、山頂には三等三角点が置かれている。その三角点を眺めようと向かったのは、2011年の建国記念日だった。国道に面する側は急斜面なので、反対側の山陽自動車道に面する北面を登ることにした。そちらの尾根には送電塔が東西に走っており、巡視路があるのではと思えた。まずは駐車場所を探すと、龍野西SAが間近にあって、その裏手に路肩スペースを見たので、そこに駐車とした。さてどの尾根を登ろうかと考えていたとき、ちょうど散歩で通りかかった人と出会ったので、山道について聞いてみた。すると近くに関電の作業員が登る道があるとのことだったので、そこまで連れて行ってもらうことにした。それは駐車地点から東に少し歩いた位置で、巡視路のプラ階段が始まっていた。礼を言ってその階段を登り出すと、すぐに送電塔の前に出た。その先も巡視路があるものと思っていたのだが、そこまでだった。ただその先も尾根道とまではいかない小径が細々と続いていた。一度竹林の中に入ったが、すぐに抜けて、シダの見られる林の中を歩くようになった。道はときにヤブっぽくなったが、右手から別の小径が合流すると、また歩き易くなった。このまま山上の平坦部に出られるものと思っていると、傾斜がきつくなった辺りで、尾根が不確かになると共に小径もはっきりしなくなった。ただ木立が疎らだったので、適当に登って行けて、すんなりと平坦部に出た。登山口から20分ほどなので、やはり小さな山だった。一帯は疎らな雑木林で、はっきりとした小径は見えないものの、どこでも歩けそうだった。その位置より左手、東の方向が僅かに高いので、そちらに歩くと、あっさりと三角点に出会った。そこも周囲は裸木の雑木林で、落ち葉がすっかり地表を覆っていた。優しげな風景だったが、上空は雲に覆われていたため薄暗い山頂でもあった。少時そこに佇んでいたが、周囲の木立に切れ目は無く、展望は無かった。そこでせっかくの山頂なので、少しは展望を得ることにした。地図を見ると、その位置より南へほぼ平坦に尾根が延びており、平坦部の先端に岩場の記号が見られた。そこまで歩けば少しは展望が得られそうだった。そこで南尾根を歩き出すと、始めこそ変わらず疎らな雑木林で、落ち葉を踏みながら易しく歩けたが、緩く下って緩く登り返す辺りからシダが増えてきた。そしてシダが道を隠すまでになって、ちょっとしたシダヤブ状態だった。ただ小径は続いていたので、シダを膝で押し退けるようにして歩いて行く。そのうちに岩がぽつぽつと見られるようになり、樹間の空いた所も見られて、少しは展望が現れてきた。今少し良く見える所はと急斜面の始まる位置まで進むと、ようやく満足出来る程度の展望が何カ所か現れた。南から西の良く見える位置では、天下台山や荒山など相生、赤穂の山々が眺められ、東の方向が良く見える位置では、城山や京見山など低山群が眺められた。北東の笠形山も遠く望まれた。そして足下には大動脈の国道2号線が間近を走っている。その展望地に立っているときは、ちょうど雲が途切れて青空が多く現れており、暖かい陽射しを浴びることが出来た。そのうちにまた雲が広がり出して陽射しが消えてきたので、それをしおに下山することにした。下山は歩いてきたコースを戻ろうと、またシダの中に入って戻って行く。まずは三角点の位置まで引き返すのだが、シダ帯が終わって雑木林に入ったとき、近くでガサゴソと音がした。何気なくそちらを見ると、大きなイノシシがごく近くに立っていた。こちらに気がついて逃げ出したが、1メートルを越えるその大きさに、こちらの方が驚いてしまった。辺りには鹿の糞も落ちていたので、この市街地が近い山でもけっこう大型動物が居るようだった。三角点を過ぎて少し西に歩いた位置から、北へと向かう尾根に入る。その尾根を登ってきたはずだが、どうも登ってきたときよりも緩やかで歩き易いように感じられた。そのうちにはっきりとした巡視路風の道となったので、どうも登りで歩いた尾根で無いと分かった。それではどの尾根かと地図を広げると、往路の尾根の東にもごく小さな尾根が付いていたので、それを下っているようだった。その歩き易さから、表山の登山道としては、こちらの方が正しいのではと思われた。そのうちに送電塔と出会った。それは関電の相生鵤線18番鉄塔だった。そこまで来れば麓が近く、今少し下った位置からは、足下に車道とそのそばの二つの池が眺められた。どこが登山口だろうかと思いながら下って行くと、最後はこの尾根でも竹林と出会い、そこを抜けてごく細い田舎道に下り着いた。近くに建っていたのは吉田建設の建物で、そのそばを通って車道の前に出た。そばには尾根から見えていた小さな池が佇んでいる。往路とは違って楽々と下りて来られたが、車道には登山口の標識は無いので、知らなければちょっと登山口は分からないのではと思えた。後は西へと舗装路を歩いて駐車地点に歩いて行くと、10分と歩かず駐車地点に戻って来られた。 (2011/2記)(2018/8写真改訂) |
<登山日> | 2011年2月11日 | 14:04駐車地点スタート/14:08巡視路入口/14:10送電塔/14:33〜42三角点ピーク/14:52〜15:40展望地で休憩/15:50三角点ピーク/16:00送電塔/16:08吉田建設のそばの登山口/16:18駐車地点エンド。 | |
(天気) | ほぼ曇り空だったが、一部に青空が見られた。ときおり陽射しが現れる。気温は5〜6℃。北風があったものの、展望地は南向きのため、風は来なかった。その展望地では陽射しをよく受けた。視界は良かった。 | ||
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