綾部山の東面側は黒崎梅林になっており、こちらは黒崎梅園組合が運営している。そして山上は「世界の梅公園」で、こちらはたつの市観光協会の管轄だった。この二つを比べると、梅林としての壮観さでは断然黒崎梅林だが、梅の花の美しさを鑑賞したいときは世界の梅公園に軍配が上がるのではと思っている。どちらの梅林も咲くタイミングが年々違うので、満開時を狙って行くのは桜と比べると難しいようだった。2021年の2月は暖かい日が多かったので、19日に世界の梅公園に出かけたところ、まだ咲き始めだった。そこでその日は別の山に向かったのだが、3月に入ってまた世界の梅公園の梅を見たくなった。10日までには行きたかったのだが、諸事情で13日に漸く向かうことになった
いつもの通りハイキングの形にするため、山上の有料駐車場まで車を進めることはせず、山麓の無料駐車場に車を止めて車道を歩き始めた。中腹に入園券販売所があり、そこで開花状況を聞くと、やはり盛りを少し過ぎたぐらいとのことだった。ちなみに入園料は400円で、山上の駐車場料金は500円だった。公園が近づくと遊歩道に入って唐梅閣に近づいた。公園に入っての綾部山散策の様子は下の写真帳をご覧いただきたい。綾部山に来た限りは山頂に立とうと公園内最奥の登り岩まで歩き、そこに設置された二等三角点(点名・登り岩)を確認した。そして登り岩に上がって風景を楽しんだ。後はそぞろ歩きをする感じで園内散策に移った。そして梅の花と香りを楽しんだ。落花の進んだ木も見られたが、今が満開とばかりに咲く木も多くあり、梅の観賞としては遅くもなかったようだった。この日は雲の多い空で陽射しの消えているときも多かったが、青空の広がるときもあり、そのときは梅の花が一気に鮮やかになった。公園にいたのは50分ほどだったろうか、北の空から黒雲が広がってきたタイミングで山麓駐車場へと戻って行った。
(2021/4記) |