TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
此隅山    このすみやま 144m 豊岡市
 
1/2.5万地図 : 江原/出石
 
【2024年4月】 2024-70(TAJI&HM)
 
   出石町宮内より  2024 / 4

 豊岡市出石町の低山に此隅山があると知って訪れることにした。向かったのは2024年4月下旬、ゴールデンウィーク休暇に入って二日目の27日だった。小さな山なので時間はかからないだろうと考え、播但道は全線を走らず、市川南ICを出た後はひたすら一般道を走った。それでも此隅山には2時間少々で近づくことが出来た。此隅山には幾つか登山口があるようだったが、北側からアプローチしようと北麓側にある出石川防災センターに近づくと、その入口には「此隅山入口」の標識が立っていた。駐車場も広く、すんなりと駐車出来ることになった。登山口に導く標識もあり、登山口ゲートを抜けてスムーズに登山道に入った。始めに竹林の中を歩いた。易しい登山道であり、登山道にも標識が点々と立っていたので安心して歩けた。登るうちに城跡の案内板が現れた。曲輪、堀切などで、山頂まで150mとなったとき、右手に西の曲輪跡への道が分かれた。西の曲輪跡まで100mだった。先に西の曲輪跡に立ち寄ろうと主コースを離れた。西の曲輪跡と思われる所に着くと、そこにも案内板を見たが、展望に関する案内板だった。但し木々の生長で、展望は無くなっていた。すぐに引き返す形で山頂に向かった。山頂手前は急坂があり、そこを越すと平坦地に出たが、その先にもう一段高い平坦地があり、そちらが本丸跡となる山頂だった。山頂は広く開けているだけでなく、好展望地だった。西から北へと遮るものは無く、妙見山から三川山へと続く尾根を一望出来た。その風景を眺めながら昼休憩とした。山頂での休憩を終えると、下山は南へのルートに入った。ロープが張られており、道もはっきりしていた。但し、そちらは城跡の雰囲気は無く案内板も立っていなかった。南コースはけっこう急坂になっており、滑らないようにと足下に注意を払いながら下った。その登山道になぜか「遊歩道」の標識が立っていた。道なりに下って行くと南から南東へと向かうようになり、麓が近づいてこちらも竹林に入った。目印テープを頼って行くと、最後は車道に合流した。そこは山頂から見て南南東の位置で、登山口標識が立っていた。後は車道を北へと戻るのだが、途中で気が変わった。此隅山にはもう一つ登山コースがあり、それは山頂から見て北東に向かうコースだった。そのコースを歩いてみたくなり、車道が峠の位置を越した先で左手の斜面に取り付いた。やや急斜面だったが、ヤブでは無かったのでしっかり登るだけだった。20分ほどかかって北東尾根に出ると、予想通り登山道に出会った。そしてその位置より登山道を下った。目印テープも標識もあったが、このコースも城跡の雰囲気は少なかった。但し、新緑は一番美しいように思えた。このコースにも「遊歩道」の標識が立っていた。道なりに下るとこちらも竹林に入り、最後はヤブっぽくなって集落の一角に下りてきた。そこから北へと向かうと、袴狭(はかざ)川のそばに出た。後は川沿いの小径を西へと歩くと、すぐに出石川防災センターが見えてきた。
(2024/5記)
<登山日> 2024年4月27日 11:34出石川防災センター駐車場スタート/11:37登山口/11:55西の曲輪跡/12:05〜49山頂(本丸跡)/13:05南東側登山口/13:13東面側斜面に取り付く/13:34北東尾根に出る/13:48北東側登山口/14:02駐車場エンド。
(天気) 薄曇り。上空は形の無い雲に覆われていた。山頂の気温は24℃。風は僅かにあり涼しかった。視界は良かった。下山中に薄晴れとなり、駐車地点に近づく頃は晴れになっていた。
<< Photo Album 2024/04/27 >>
此隅山の北麓側に来ると、出石川防災センターの入口にこの看板を見た 防災センターの駐車場に車を止めると、東へと向かった この標識の示す方向に登山口が見えていた 登山口は「此隅山史跡見学路入口」でもあった このゲートに城跡の案内図が付いていた 
コースには的確に標識が立っていた 標識に従って、自然林の尾根道を歩いた 新緑の季節とあって、すっかり木々は新緑色だった
登山道の傾斜が増すと、ロープが張られていた 平坦地が現れると、そこは「曲輪」とあった 尾根筋を登って行く
「堀切」を通った なるほど斜面が削られている地形だった 西の曲輪への分岐点に着いた 西の曲輪まで100mだった 寄り道で西の曲輪に向かった その途中で「土塁跡」を通った
「西の曲輪」の位置まで来た そこは展望地とされていたが、木々の生長で展望は良くなかった 木々の隙間から南西方向を見る 引き返して主コースに戻ると、改めて山頂を目指した

(←)
山頂が近づくと、
急坂となってきた

 (→)
  平坦地に着いたが
  山頂はその先だっ
  た
山頂の入口に立つ標柱を見る 山頂は主郭跡(本丸跡)であり、城跡らしく平らに開けていた
山頂は好展望地だった 南から西にかけてを眺める
上の写真に続く風景を見る 南西から北西にかけてだった

上の写真に写る妙
見山を大きく見る

氷ノ山に雪が残っ
ているのが確認出
来た
蘇武岳の根を大きく見る 三川山の方向を大きく見る
下山は南尾根の登山コースに入った 尾根を下るようになると、尾根はけっこう急坂だった 急坂は続いた
登山道には「遊歩道」の名が付いていた 前方に新緑が広がった 急坂の上に、足下は落ち葉が積もって滑り易かった
麓が近づいて、竹林に入った 竹林を抜けたとき、登山口標識が現れた 標識の位置より今少し歩いて車道に出た
登山コースの入口に立つ標識を見る 駐車場に戻ろうと、車道を北へと歩いた ずっと車道を歩くつもりだったが もう一つある登山道を歩くことを思い付いた 峠を越えた位置で左手の斜面に取り付いた
やや急斜面ながら、ヤブでは無かった 20分ほどかかって北東尾根に到着した 尾根筋に近い所に登山道があるのを見た
ロープが張られており、ロープに沿って下った 新緑が美しい尾根だった 尾根筋を歩くようになった
このコースにも「遊歩道」の標識を見た 遊歩道らしく歩ける所もあった このコースも麓が近づいて竹林に入った
登山口に下りてきた シャガの花が咲く小径に入った 集落へと入って行った

集落内を抜けて行く

袴狭(はかざ)川
のそばに出てきた
とき、此隅山を眺
めた
袴狭川沿いを西へと歩いた いつしか天気は晴れに変わろうとしていた 登山口から10分ほどで防災センターに戻ってきた