大見山は福良の町の南、海際に位置する山で、鳴門海峡の地図を見ると山頂まで車道が通じているようだった。それではハイキングの対象にはなりにくかったが、その大見山を少しはハイキングらしく訪れるために、車道を少し手前から歩いて山頂に立つことにした。
向かったのは2016年10月の体育の日で、午前こそ雲の多い空だったが、午後は快晴に替わっていた。この日は午後3時までに二つの山を登っており、二つ目の山は南あわじ市中部の南辺寺山だった。もうハイキングを止めてもよかったのだが、日暮れまでにはまだ2時間ほどあったので、南辺寺山からさほど離れていない大見山をついでとして登ることにした。国道28号線を南淡町公民館前交差点で離れて県道25号線へと入ったのだが、その交差点で「大見山若人の広場公園」の標識を見た。そこで初めて大見山の山頂が公園になっていることを知った。海岸線を走るようになると、山頂に鋭く尖ったモニュメントを持つ山が見えてきた。どうやらそこが大見山のようだった。車道は上り坂となり、中腹まで来たとき車道が二手に分かれた。真っ直ぐにそのまま走れば吹上町で右手の道が公園に向かえる道だった。その辺りで公園までおおよそ1.1kmの地点だった。その分岐点のそばに駐車スペースがあったので、そこに車を止めて歩き出すことにした。そこまで車を多く見たのだが、公園方向に向かう車は少なく、ときおり見る程度となった。おかげで車道歩きと言っても、のんびりと歩いて行けた。公園の入口までは13分の距離だったので、散歩とも言えないほどだった。その公園内の散策の様子は下の写真帳をご覧いただきたい。公園に着くと意外や人影は無く閉園かと思ったが、案内板を見ると閉園は17時となっており、散策時間は十分にあった。どうやら公園方向に走っていた車は公園のそばを通って阿万地区に向かっていたようだった。おかげで広い公園をパートナーと二人きりで散策することになった。山頂には管理棟(展示資料館)が建っており、その屋上は広々としており、展望台になっていた。鳴門海峡が眺められたの良かったが、一番は福良の町の眺めで、午後の明るい光に包まれて港町の姿が鮮やかに浮かび上がっていた。先ほどまで登っていた南辺寺山も間近に見えており、十分過ぎるこど展望を楽しむことが出来た。展示資料館の中にも立ち寄り、30分ほどの散策を終えると駐車地点へと戻って行った。
(2016/11記)(2020/5改訂) |