才トンガリ山が山火事にあったのは2011年4月のこと。その後の変貌ぶりを知りたく、2012年も観察登山をしているが、2013年は5月に入ってから出かけた。そして前年と同様に才天満宮の登山口から登り出した。山火事跡まで来ると、まだまだ黒こげのままの木を多く見かけたが、地表はすっかりササと雑草、そして灌木とで青々としていた。黒こげの木を切ってしまえば、山火事の痕跡は無くなりそうに思えた。この日の登山では樹林の回復ぶりを注目していたのだが、ウバメガシなど常緑樹は根本から新しく生えた枝がどんどん生長しており、新緑が鮮やかだった。中には幹は黒く焼けているのに、若葉を茂らせている木も見かけた。但しマツの木は焼けたままの姿が多く、その根本から新しい芽は見られなかった。まずは順調に植生は回復していると言えそうだった。ツツジの木もなかなか生命力があるようで、ヤマツツジの花があちらこちらで咲いていた。トンガリ山の山頂に立つと、いつもの通りに次は白毛山へと歩き、白毛山からは京見山へ、そして下山は京見町西登山口へ向かって下って行った。まずは下の写真帳でトンガリ山が徐々に元に戻っている姿をご覧下さい。
(2013/5記)(2021/3改訂) |