才トンガリ山から京見山の南東面まで広い範囲で山火事となったのは2011年4月のこと。それから7年と経つと、山火事跡は遠目ではすっかり青々として、火事があったとは思えないまでになっていた。その才トンガリ山の回復具合をほぼ毎年写真に撮っていたのだが、2017年は写真に収めていなかったので久々に写真に納めようと向かったのは2018年7月の第二日曜日のことだった。二日以上に渡って大雨が続き、各地で甚大な被害が出ていたが、この日の朝から小降りとなり、昼前に漸く止んできた。そして昼を回って青空が見られるまでになっていた。もう遠くには出かけられず、かと言って何もしないのでは体に悪いので、近くで軽い散歩のような山歩きをすることにした。そこで思い付いたのが才トンガリ山の定点観測登山だった。
いつもの定点観測と同じく才天満宮をスタート地点として才トンガリ山へと向かった。見上げる山肌は笹ですっかり青々としていた。この白毛山京見山エリアにも鹿が年々増えていたが、笹はあまり食害に遭っていないようだった。樹林に関しては裾野辺りでは松の木が育っていたのだが、灌木類の生長は遅いようで、どんどん育っている印象は受けなかった。樹木の生長はもっと長い目で見る必要があるようだった。もうあまり変化は見られないので、山火事跡への関心は薄れて、ただハイキングを楽しむ気持ちで才トンガリ山へと向かった。ごく低山なので20分も歩けば山頂だった。前日までは雨の日とあって気温は25℃程度だったのだが、陽射しが現れてきたことにより、山頂の気温は30℃まで上がっていた。それでも涼しい風がやや強く吹いていたおかげで、暑さに参る感じでは無かった。その才トンガリ山からは山上散策を楽しもうと白毛山へと歩き、更に京見山へと歩いたので、自宅を起点とすれば2時間ほどのハイキングを楽しめたことになった。
(2018/7記) |