TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨 
 
苫編山    とまみやま 165.6m 姫路市
 
1/2.5万地図 : 姫路南部
 
【2017年2月】 No.17 2017-21(TAJI)
 
    英賀保駅の近くより  2017 / 2

 2017年の正月休みに籾取山を登ったが、山頂に立ったとき苫編山山頂のマイクロウェーブ反射板が見えないことが気になった。そのときは木が茂っているために見えなくなったのかと思ったが、どうも無くなっているのではと思うようになった。そこで山頂に立って確かめることにした。
 向かったのは一ヶ月半後の2月半ばで、この日は午前こそ用事があったが、午後に体が空いたので近くの山でも登ろうと苫編山に向かった次第だった。その苫編山へのアクセスとしてJRを利用することにした。英賀保駅から登山口のある苫道国主(とまみちくにぬし)神社までは2kmも無いので、十分に歩ける範囲だった。その英賀保駅を降り立ったのは14時半のこと。肌寒さはあるものの、上空は青空だった。英賀保駅は南口しかないので、北側へは駅のそばにある跨線橋を渡る必要があった。跨線橋の上に立つと、苫編山の山頂が近くに見えており、はっきりと反射板の無いことが分かった。苫道国主神社は駅からは北東方向となるので、そちらへと適当に車道を歩いた。姫路バイパスの下を通り苫編集落の中に入ると、興宗寺が現れた。その先の角を曲がると神社への石段が始まった。神社に出ると、後はその左手から始まる登山道を登って行くだけだった。残念だったのは上空に雲が増えてきたことだった。いつの間にか空の半分以上を占めるまでになっていた。登山道は始めは幅広の緩やかな道で、展望も良く南の方向が広く眺められた。それも程なく現れた東屋のそばまでで、その先は道幅が細くなり露岩を歩くことが多くなった。登山道はまずまずの傾斜で良い感じで登って行けた。山頂が間近になるとほぼ平坦な道となり、そして明るい山頂に着いた。なるほど反射板もそれを囲んでいたフェンスも無くなっており、あっけらかんと開けていた。おかげで苫編山の山頂は素晴らしい展望地になっていた。西の方向こそ木立に遮られていましたが、それ以外の方向は十分な眺めで楽しめた。特に姫路市街の方向は遮るものの無い眺めで、その中心に姫路城を見た。展望を楽しむと、後は流す感じで西へと尾根を歩いた。もう何度も歩いている道なので、その様子は下の写真帳をご覧いただきたい。以前と変わっていたのは山崎山との鞍部にソーラー発電設備が作られていたことと、山崎山の山頂で石碑を見たことだった。やはり里山は少しの間でもどこか変わっていくようだった。山崎配水池からは山崎登山口へは下りずに、ショートカットコースとなる本徳寺コースに入り、山の斜面に作られた墓園を下って麓に下りてきた。そして住宅開発が進む山崎地区を抜けて英賀保駅へと近づいた。
(2017/3記)(2018/8写真改訂)
<登山日> 2017年2月14日 14:34英賀保駅スタート/14:54苫道国主神社/15:10〜20苫編山/15:53〜58山崎貯水池/16:14エンド。
(天気) 良く晴れていたが、登山口に近づくうちに雲が増えてきた。そのため陽射しは現れたり消えたりを繰り返した。山頂の気温は10℃で、少し北風を受けた。視界は澄んでいた。
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JR英賀保駅に降り立ったのは14時半時だった 上
空は良く晴れていた
跨線橋を渡って駅の北側に向かった 跨線橋から苫編山を眺めた 山頂に反射板が無いこと
を改めて確認した
まずは北へと向かった 続いて東へと向かった 更に北東へと、苫道国主神社を目指した
姫路バイパスに沿って東へと歩いた 苫編の古い集落へと入った 現れたのは興宗寺だった
興宗寺の隣から苫道国主神社への細い道が始まった 苫道国主神社の前に立った 神社の左手から苫編山への登山道が始まった
登山道は災害で崩れた所があるのか補修されていた 登るほどに背後に風景が広がってきた 東屋が現れた
東屋を過ぎると露岩地を登るようになった 南西海上に小豆島を望む 露岩地の登りが続く
前方が開けてきた そこは山頂では無く、今少し緩やかな道を歩いた 山頂に着くと、やはり反射板は無くなっていた
反射板が消えたおかげで、山頂は素晴らしい展望地に変わっていた 東の方向を望む
高山から高御位山までを大きく見る 高御位山を大きく見る
仁寿山の方向を大きく見る 淡路島の方向を見る
瀬戸の海もすっきりと眺められた 西島の最高点の辺りを大きく見る

姫路市街を眺めた

桑原山の手前に姫
路城が見えていた

左の写真に写る姫
路城を大きく見る

(←)
北に尾根続きとな
る籾取山を見る

 (→)
 左の写真に写る谷
 山の辺りを大きく
 見る
上の写真に写る書写山の左手後方に、雪彦の尾根を見る 石倉のトンガリ山がその名に相応しい姿で見えていた
北西方向を見る 鷹山の背後に黒尾山と水剣山が眺められた
西に夢前川の対岸側となる白毛山を見る 山頂から御旅山を見ると、全姿が眺められた

改めて反射板の撤
去された山頂を眺
めた

西へと尾根歩きを
開始した

三角点は目の前だ
った
三等三角点(点名・苫編)を見る 歩く方向に白毛山が眺められた すぐに岩場のテラスが現れた
そこも好展望地だったので、どうしても足を止めて眺めることになった その先は更に広々としたテラスだった
二つ目のテラスの西端から山頂方向を振り返った テラスの先は樹林帯を歩くようになった 緩やかな尾根とあって散歩のようなものだった
山崎登山口まで900mの標識が現れた 少し開けた所に出てきた そこに設置されていたのは太陽光パネルだった
その先で再び樹林帯に入った 木々の隙間から姫路バイパスを眺めるときがあった 小さなピークに着いた 山崎山手前のピークだった
次に見えてきたピークが山崎山だった 緩やかな道が続く 山崎山に着くと、「城之台」の標柱を見た
山崎山のピークを過ぎると、配水池が見えてきた 尾根道は遊歩道に変わった 階段を下って行く 山崎配水池のそばに出てきた
配水池のそばからは白毛山が間近に眺められた 配水池のそばで佇むうちに、青空が広がってきた 西へと山崎登山口に向かって階段が始まっていた
階段に入らずベンチのそばから始まるコースに入った それは本徳寺コースで、ごく普通の里山道だった ごく僅かな距離で本徳寺廟所墓地の一角に出てきた
後は墓地の石段を歩いて麓に向かった びっしりとお墓が並んでいた 麓に下りてきて、山崎山を振り返った
英賀保駅までは住宅開発が進んでいる中を歩いた その途中で苫編山の尾根を眺めた 英賀保駅の跨線橋に着いた 後はこれを渡るだけだった