一ヶ月前に登ったばかりの苫編山だったが、尾根歩きの途中で分岐していた富士見ヶ丘コースが気になった。その富士見ヶ丘コースは過去に何回か歩いており、易しく歩け過ぎることに抵抗があって敬遠していたが、現在はどのようになっているのか気になってきた。そこで久々に富士見ヶ丘コースを歩こうと向かった次第だった。一ヶ月前と同じくJRを利用することにした。
英賀保駅に降り立ったのは10時半のこと。この日は本徳寺廟所から尾根に出ることにした。駅の北側に回ると、北西方向へと適当に歩いた。新興住宅地を抜けて行く。目的の廟所を見ながら歩くので、大回りをすることもなく本徳寺廟所に到着した。登山口は墓地の一番高い位置にあるので、そこに向かって出来るだけ分かり易い道を歩いた。最高部の西寄りの位置に着くと、そこに「山崎山登山口」の標識を見た。登山道に入ると、ほんの一登りで山崎配水池の前に出た。後は尾根道を山頂目指して歩いて行くだけだった。小さく登って着いたピークは山崎山で、そこは南に展望が広がっていた。次に山崎山とほぼ同じ高さのピークを越した。そこより緩やかに下るとソーラー発電所があり、更に緩やかに下って鞍部に着いた。その辺りで標高は70mほどだった。そこより上り坂に入ると、この日の目的の富士見ヶ丘コースが右手に分岐した。そちらに向かうのは下山時として、そこは直進して苫編山の山頂を目指した。雰囲気の良い尾根道だった。広い岩場のテラスが現れ、一度樹林帯に入るももう一度岩場のテラスに出た。そこより僅かな距離で苫編山の山頂に着いた。山頂をちらりと眺めると、すぐに引き返して西のテラスまで戻った。そこで昼休憩とした。ずっと曇り空が続いていたが、休憩中に上空は青空が広がってきた。南の空も薄晴れとなり、淡い陽射しを受けた。何となく春めいた雰囲気となった。休憩を終えると、陽射しのある中で富士見ヶ丘コースに向かったところ、分岐点に着く頃には上空は再び曇り空に変わろうとしていた。分岐点に着いて富士見ヶ丘コースに入ると、緩やかな下り坂が続くことになった。以前のままに易しい尾根歩きで、散歩コースと言えそうだった。以前に感じた易し過ぎることへの物足りなさを思い出したが、今はその物足りなさは特に感じなかった。。目印テープが点々と付いており、それに従って尾根筋を離れた。標識もあってスムーズに登山口に下り着いた。そこは富士見ヶ丘団地の一角だったが、入口に目印は無かった。コースを知らない人には分かり難い登山口と言えそうだった。そこは英賀保駅とはごく近く、100mも歩けば英賀保駅のそばに着くことになった。
(2025/4記) |