この日は新龍アルプスを目指していたのだが、近づくほどにその上空の雲が黒さを増してきた。それを見て雨が降り出しても簡単に下山出来る山を登ることにした。そのとき愛宕山に近い道を走っており、愛宕山を見てすんなりと愛宕山を登ることに目標を切り替えた。ただ愛宕山を車で来たときは駐車地点で悩むことになり、遠慮しながらも「そうめんの里」の駐車場に止めることになるが、今回も同様で一番迷惑にならない位置に車を止めた。そこから登山口までは500mほどの距離だった。その間で適当な駐車場所はないかと注意して歩くと、「登山口まで340m」の標識が立つ位置など、数カ所で何とか止められそうな場所を見た。登山口に入ると、後は山頂のそばに建つ愛宕神社まで遊歩道歩きだった。遊歩道はつづら折れの道となっているので、易しいままに歩けて登山口から愛宕神社まで16分だった。そこから山頂までは100mの距離。山頂ではその以前と変わらぬ佇まいをさっと眺めただけで、休憩は愛宕神社の前でとることにした。一時は雨がぽつりぽつりと降るまでになっていた空だったが、休憩をする頃には空は幾分明るくなっており、雨の心配は無くなっていた。神社の前は以前のままに好展望地で、東から南へと広く眺められた。その小休止を終えると、すんなりと往路を戻って下山とした。山裾に数台分の駐車スペースを作れば、もっと親しまれる愛宕山になるのではと思いながら「そうめんの里」へと近づいた。
(2022/7記) |