鶴嘴山は展望の良い山で、それを楽しもうと向かったのは2022年1月下旬のことだった。雲は多いものの晴れと呼べる日だった。駐車地点は大源寺山を登るときにいつも利用する鶴嘴山里公園の林間広場とした。その公園から尾根に出るコースは二つあり、いつもは大源寺山に向かうべくタイコ岩コースに入るのだが、この日はもう一つの屏風岩コースに入った。タイコ岩コースはヤブになっている所があるのだが、屏風岩コースにはそのような所は無く、スムーズに登って尾根に出た。そこは208mピークよりも少し東の位置だった。208mピークに出ると、右手に揖保川を見ながらの尾根歩きとなった。一部は露岩地になっており、緩く下って緩く登り返すと、もう鶴嘴山の一端に着いた。そこより屏風岩の頭となる鶴嘴山のピークとの間に休憩ポイントがあり、そこにはベンチが置かれていた。そのベンチに座って昼休憩とした。そこは西の展望が良く、新龍アルプスが一望だった。また足下はJR姫新線の線路が見えており、ワンマンカーが通るのを見た。始めの予定では引き返して大源寺山へと向かうことも考えていたのだが、昼休憩を済ませた頃にはその考えは消えており、すんなり南へと下山することにした。その南尾根はやや急傾斜の露岩となっていたが、登山道はその露岩の縁に付いていたので、安全に下って行けた。露岩地を過ぎると尾根筋に戻った。害獣避けゲートがあり、それを抜けると墓地が現れた。尾根道はその先も続いており、古宮天満神社へと下りて行けるのだが、墓地まで来れば山裾を通る車道がすぐ近くに見えていた。その車道へと尾根を離れて墓地の小径を下った。後は車道を歩いて林間広場へと戻って行った。
(2020/4記) |