TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨
 
仁寿    じんじゅさん 174.8m No.3
 
麻生山  (小富士山) 173m No.3
 あそうやま
 
1/2.5万地図 : 姫路南部 姫路市
 
【2010年6月】 2010-59(TAJI&HM)
 
    南麓側となる姫路バイパスのそばより  2010 / 6

 姫路市街の南東部、市川の東側に小さな山が幾つか並んでいるが、その中で一番目立つのは山頂に電波塔群を持つ仁寿山ではと思われる。この仁寿山へは山頂まで管理道路が通じており、車道を使っても登れるが、別に登山道も付いているので、ハイキングとしてはやはりそちらを歩くのが正しいと言えそうだった。ただハイキングとしては仁寿山だけを登るのでは少々簡単過ぎるので、東隣の麻生山と組み合わせて登られることが多いようである。更に南の御旅山とも組み合わせれば、まずは十分な時間となりそうだった。10年6月の最終日曜日は梅雨の最中だった。前日は大雨だったのだが、この日は曇り空と小康状態になっていた。前日は当然出かけるのは控えていたが、この日は午前に用事があって、午後になって漸く体を動かせることになった。そこで近場で2時間程度のハイキングを楽しもうと考えたとき、久々に仁寿山に登ることを思いついた。仁寿山に登るとなると当然麻生山も登ろうと思い、そこで周回で歩こうと考えた。そこで駐車地点は二つの山の中間地点とすべく、仁寿山から見ると南東麓となる仁寿山校跡を目指した。現地に着いたのは13時過ぎ。仁寿山校跡に近づくと、無理をすれば止められそうな駐車スペースはあったが、その無理をしたくなく、結局は少し離れるが、姫路バイパスの高架下とした。むしろそこからの方が、仁寿山の尾根に取り付くには便利と言えそうだった。車を離れて南東尾根に向かい出したところ、ねっとりとした空気がまとわりついてきた。気温はと見ると32℃を指しており、曇り空にしては高かった。どうみてもハイキングには向いていない天気だった。姫路バイパスの側道を数分も歩けば側道は上り坂になった。坂の上に出ると、そこからはバイパスを見下ろすことになった。その坂の上に仁寿山の南東尾根が接しており、尾根へとまず階段を登ることになった。急階段で、登るほどにパイパスが足下から遠ざかった。そして階段を登りきった所から尾根道が始まっていた。ごく普通の里山道が灌木の中に続いていた。仁寿山の山頂がごく近い位置に見えている。振り返ると御旅山も見えて、展望も悪くなかった。これは気楽かと思って緩い坂を登っていると、空の雲が薄れて陽射しが現れた。そうなると一気に気温が上がって35℃を越えているのではと思えるほどで、何となく体がだるくなってきた。次第に足の上がり方が悪くなり、体温も上昇している感じだった。どうもバテの症状が出てきたようだった。そこで歩度を極端に落としてみたが、いっそうだるくなるばかりで、何とか山頂の手前にあるピークに着いたが、そこで暫く休まずにはいられなかった。やはりバテたと言わざるを得ない。日陰になっている電波塔のそばで休んだのだが、そこは涼しい風があって、バテた体に快かった。一休みして仁寿山の山頂に立つ。道路と電波塔のエリア以外はすっかり草深くなっていた。その草に入って西や北の展望を得たが、この日の視界はうっすらとしており、展望を楽しめると言うほどでは無かった。この山頂でも暫しの休憩とした。ここから麻生山への道は山道を歩くべきなのだが、陽射しが強そうなので、車道を途中まで歩くことにした。その車道を下って、麻生山の最短距離の地点に来たとき、麻生山への小径が左手より分かれた。その小径に入る。この頃には空は薄曇りに戻っていた。小径は下り坂で続き、鞍部より登り返すが、麻生山への直登コース以外に北東方向に斜めに登るコースもあり、そちらの方が歩き易そうだったので、そちらを登って行く。送電塔の建つ位置より麻生山山頂へと山道は折れる。その頃からまた陽射しが現れて、また体温が上がる感じになってきた。再びバテの症状が現れてきたようだった。山頂までごく短い距離なのだが、ときどき足を止め、一歩一歩を何とか運ぶ感じで麻生山の山頂に着くと、木陰を見つけて思わず倒れ込んだ。暫し横になって休憩する。この山頂でも涼しさのある風が通っていたのはありがたかった。それにしても二つの山ともごく低山なのに、どちらでもバテてしまうとは情けないことだった。北の一角に華厳寺の建つ麻生山山頂は広々としていたが、その山頂でのんびりと過ごすという気分にはなれず、気分が収まったところで下山とした。下山は神社の横から始まる奥山集落への道を下って行く。この道だが、途中から水路になっており、暫くは水の流れの上を歩くことになった。麓に下り着くと、後は奥山集落集落内を抜けて駐車地点を目指すだけだったが、その頃には上空は曇り空に戻っていた。登り坂になったときに陽射しの中を登ることになり、思わずバテてしまったが、それにしてもこの低山でしんどい思いをすることになるとは、ちょっと自分にあきれてしまった。
(2010/7記)(2020/7改訂)
<登山日> 2010年6月27日 13:30スタート/13:37南東尾根の端に取り付く/13:57〜14:17仁寿山の手前のピークで休憩/14:20〜29仁寿山/14:39車道を離れて麻生山への道に入る/15:12〜15:21麻生山/15:42麻生八幡宮側登山口/15:55エンド。
(天気) 薄曇り。時に雲が割れて陽射しが広がった。午後とあって気温は上がっており、木陰で32℃、陽射しの下では35℃以上に感じられた。しかも十分な蒸し暑さだった。ただ山上ではときおり涼しい風があり、木陰では過ごし易かった。視界は少しうっすらとしていた。
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姫路バイパス沿いに歩いていると、麻生山が田
植えを終わった田圃に姿を写していた
姫路パイパスの側道は上り坂になった その坂
の頂点から南尾根に取り付いた
南尾根の道は最初はコンクリートの階段だった
 姫路バイパスが足下から次第に遠ざかった
急階段を登り切ると、緩やかな里山道となった すぐに送電塔が現れた 登っているときに、麻生山の南尾根を見る
振り返って見えたのは御旅山だった 途中から陽射しが現れて一気に暑さが襲ってきた 周囲は灌木程度しか見かった
蒸し暑さにバテながら何とか手前のピークに着
いた
手前のピークから仁寿山の山頂を眺めた 山頂に着いて、その電波塔群を見る
仁寿山山頂のマイクロウェーブ反射板を見る 山頂の近くから西の風景を望む 少しモヤがかった見え方だった
仁寿山山頂からは車道を下って行った 空には薄い青空が見られた 程なく前方に麻生山が見えてきた
麻生山が良く見えるようになった 車道の途中から麻生山への小径が始まった 小径は北東方向に建つ送電塔に向かっていた
振り返ると仁寿山が少し離れて見えていた 送電塔の位置からは麻生山は南東方向だった 麻生山山頂の直前は、強い陽射しの中を登った

 麻生山山頂に
 着くと、すぐに
 日陰を求めた

  体が回復した後
  先ほどまで立っ
  ていた仁寿山を  る

 麻生山山頂から南を
 見る 瀬戸の海はモ
 ヤにとけ込んでいた


   山頂の北の一角にある
   華厳寺を見る
山頂から高御位山を見る 桶居山を大きく見る 華厳寺の一角から奥山集落への小径が始まった
麻生山山頂を離れて東へと登山道を下り出したとき、東に展望が広がった
始めに露岩部を下る 小さな池に金魚の浮かぶ風景は以前と変わらない 登山道が南へ向かい出すと、優しい道となった
前日の雨で登山道の一部は水の流れになっていた 奥山集落外れの登山口に下り着く 麻生八幡宮のそばを通って駐車地点に向かった