TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編
 
仁寿山    じんじゅさん 174.8m 姫路市
 
1/2.5万地図 : 姫路南部
 
【2016年11月】 2016-121(TAJI&HM)
 
    南麓側となる姫路バイパスのそばより  2016 / 3

 1996年に発行された「姫路の山々」を改めて読み返すと、仁寿山の項に絵図があり、幾つかのコースが描かれていた。その一つの河合家墓所を通るコースを歩いてみたくなった。出かけたのは2016年11月の勤労感謝の日のこと。墓所コースの入口辺りは住宅地とあって駐車の出来そうな所は無かった。そこで登山口からは少し離れていたが、姫路バイパスの側道にあった駐車スペースに車を止め、そこから歩き出すことにした。県道402号線の東兼田バス停から500mほど離れた位置だった。仁寿山からの下山では姫路バイパスのそばに下りて来る予定だったので、駐車地点としてはむしろ適地と言えそうだった。その駐車地点から側道を西へと歩いて県道402号線に合流すると、県道を北へと歩いた。程なく道路標識に「河合家墓所」が現れると、そのそばに「仁寿山梅岡別荘」の石碑が建っていた。そこからは車が通れないほど細い道が始まっていた。東へと歩くとその細道は山裾道となったが、まだぽつぽつと民家が建っていた。その細道だが県道側から歩かずとも、姫路バイパスの側道とは何カ所かで繋がっていたので、ショートカットで来られたようだった。「仁寿山梅岡河合家墓道」の道標が現れると、舗装路は土道に変わって北へ向かうようになった。ようやく上り坂になり、数十メートル登ると河合家墓所の前に出た。河合家は姫路藩酒井家で家老職にあっただけに墓所は土塀で囲まれた立派なもので、幾つもの墓が並んでいた。また説明の立て札もあった。広い道は墓所までで、墓所の左手より里山道と言った感じで山道が続いていた。少し灌木の小枝が触れる程度で、ヤブでもなく無難に登って行けた。登るうちに周囲の木々が低くなり、背後に展望が現れるようになった。南に御旅山を、その背後は瀬戸の海だった。澄んだ視界とあって曇り空ながらくっきりと見えていた。そのうちに露岩地が現れるようになり、いっそうすっきりとした眺めになってきた。西には市川の流れがあり、その先は京見山、更に先は御津山脈だった。登山道はそのまま山頂に向かうのではなく、山頂から見ると西に位置する120mピークを通っていた。その120mピークを過ぎての下りでは、ヤブっぽくなっていた。それでも道ははっきりしていた。上り坂となり、山頂の南向かいとなる160mピークに出た。そこには電波塔が建っており、山頂に建つ二つの電波塔と対峙していた。緩く下り、そして登り返して山頂に立った。山頂では強い風があり、曇り空と相まって寒々としていた。山頂に着くまでは南や西の方向に展望があったのだが、山頂では北や東にも展望が現れて、寒さを我慢しながらその展望を楽しんだ。下山は前回2010年のときに往路として歩いた南尾根コースを下った。南尾根コースは160mピークの電波塔から始まっており、始めは細々とした道で途中では少し分かり難くなっていた。それでも展望の良い尾根だったので、尾根上に建つ送電塔を目安に下って行くと、無理なく尾根を辿れるようになった。尾根端は姫路バイパスに接しており、最後は階段を下ってバイパスのそばに下りてきた。後はバイパスの側道を歩いて駐車地点へと近づいた。
(2016/12記)(2020/6改訂)
<登山日> 2016年11月23日 12:28姫路バイパス側道よりスタート/12:40墓所コース入口/13:01〜05[160m]ピーク/13:22〜14:02山頂/14:25側道に下り着く/14:33エンド。
(天気) 曇り空。山頂の気温は12℃ほどで、風が強かった。視界は良く澄んでいた。暗い空ながらときおり雲が割れて陽が射してきた。
<< Photo Album 2016/11/23 >>
姫路バイパスの側道に車を止めて西へ歩き始め
姫路バイパスを上から見ることがあった 姫路市役所の先に籾取山が見えていた
南を見ると、御旅山が間近に見えていた 県道402号線に出ると北へと歩いた 河合家墓所の標識が現れた
墓所への道に入ると「仁寿山梅岡別荘」の石碑
を見た
山裾だったが、民家を抜けて行く 北に向かい出すと、舗装路から土道に変わった

 漸く上り坂となっ
 たが、傾斜は緩や
 かだった


   河合家墓所は土塀
   に囲まれた立派な
   ものだった
墓所のそばから小径が始まっていた 登山道を登るようになった 登山道は、はっきりしていた

 高い木が減って
 展望が良くなっ
 てきた

   背後に展望が現れ
   て南の風景が眺め
   られた

 露岩地を登るよ
 うになると、更
 に展望は広がっ
 てきた

   西の方向も眺めら
   れた

 右上の写真に写る
 御津山脈を大きく
 見る

   京見山と白毛山の
   並ぶ姿を見る
 

 160mピークに
 着いて、一息入れ
 た

 これから向かう山
 頂の方向を見る

 160mピークは西
 の方向が広く眺めら
 れた
姫路バイパスの姫路大橋を見る なぜかモチツツジの花が咲いていた 山頂に向かった

 曇り空ながら視界は
 澄んでおり、大鳴門
 橋が見えていた


   大鳴門橋辺りを大き
   く見る
途中、ヤブっぽい所を抜けた 鞍部を越して上り坂になった 低木が紅葉していた
160mピークが近づくと、反射板が現れた 160mピークが間近になった 160mピークにも反射板があった
160mピークに建つ電波塔を見上げた きれいな紅葉を見た 山頂に向かった
木々の隙間から見えていたのは笠形山だった 160mピークをバックに最後の登りにかかった 仁寿山の山頂に着いた

 山頂に立って北から
 北東にかけてを眺め
 た

 北西から北にかけて
 を眺めた

 桶居山の尾根に陽
 が当たっていた


   高御位山を大きく見
   る

 後山と船木山は雲
 に隠されていた


   書写山の手前で八丈
   岩山が陽射しに明る
   かった
   

 的形の山並みの先
 に、淡路島の姿が
 望めた

 南を見ると、瀬戸
 の海が光っていた
山頂ではヤクシソウが咲いていた 下山は山頂を離れて160mピークに戻った 160mピークでは電波塔の南側に回った
尾根コースに入るも、始めはヤブっぽい道だっ
尾根を追えるようになった 前方の送電塔を目
指す
東に麻生山を見る

 麻生山を中心に少
 し大きく見る


   西に新龍アルプス
   を見る
送電塔が近づいてきた はっきりとした尾根道を歩くようになった 送電塔のそばまで下りてきた
送電塔のそばから山頂方向を振り返った 真っ赤に色付いていたのはハゼノキのようだった 赤い実を付けていたのはカナメモチか
巡視路を下った まだ樹林を抜けることがあった 側道へと急階段を下った
側道に着くと跨道橋を渡って西行き道路に向か
った
西行きの側道を歩いた 東行きの側道に戻って、駐車地点に近づいた