TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨
 
X山    えっくすやま 175m たつの市
1/2.5万地図 : 網干
 
【2012年3月】 No.3 2012-28(TAJI&HM)
 
   揖保川町馬場より  2012 / 3

 御津山脈の中央部から東部にかけて、X山、Y山、Z山と変わった山名を持つ山が並んでいる。正式名と言うか古くからの呼び名は別にあるのだろうが、最近はこの名が通用しているようである。その一つのX山の東側には岩見梅林が広がっており、梅の季節に一度訪れたとき、その鄙びた佇まいに好感を持てたものである。その岩見梅林をX山との組み合わせで再訪することにしたのは、2012年3月の最終日だった。この日は午前は曇り空。午後に晴れ間が広がりだしたものの強い風が吹いており、また北はまだ雲が広がっていた。そこで午後の短い時間の中で簡単なハイキングをと考えたとき、X山と岩見梅林を併せてのハイキングを思い付いたものである。例年なら既に梅は終わっているのだが、この年の3月はずっとと言ってよいほど寒い日が続いていたので、梅が満開を迎えたのは20日も過ぎてからだった。そこで開園期間は過ぎていたものの、梅はまだ十分に楽しめるだろうと考えて向かった次第だった。前回はX山だけでなく、稲富山から北山まで歩いていたが、今回はX山だけを登ることにした。スタート地点は前回と同じく岩見坂の北麓にある町民グランドのそばからとした。グランドの駐車場は閉められていたが、そばを流れる西瀬戸川の土手には駐車スペースがあったので、そこに駐車とした。まずは西瀬戸川に架かる西瀬戸橋を渡ると、岩見坂に向かって歩き出した。岩見坂は揖保川町側からは直線道路の上に緩やかな坂とあって、多くの車が速度超過気味で走っていた。そのため車に気を使いながら坂を登った。峠の位置まで来ると、右手にY山の登山口が現れた。反対側のX山への登山口は御津町側へと少し下った位置にあり、コンクリートの小径で始まっていた。その後の登山の様子は下の写真帳でご覧いただきたいが、ルートはおおよそ次の通り。少し荒れた登山道を登ってX山へ。そのX山を越えて少し下った位置で現れる丘の風景が岩見梅林だった。花の盛りは過ぎてはいたものの、花を楽しめる分だけは十分に残っていた。その岩見梅林からは北へと車道を歩くと、車道は程なく終点となった。その先は小径となっていたが、はっきりとしない小径で、目印テープを頼りに木立の空いた所を歩く感じだった。谷の位置まで下るとごく小さな沢があり、後は沢沿いの小径を西へと歩いて行った。林を抜け出ると溜め池が現れ、一帯は農地になっていた。その先にタキロンの大きな工場があり、工場の周囲を巡る車道を歩いて行った。そして最後に西瀬戸川の土手道を歩いて駐車地点へと戻って行った。実際に歩いたのは1時間半ほどもない簡単なミニハイキングだったが、展望岩ありヤブ歩きあり、また梅林見物に林の中のそぞろ歩きありとけっこう楽しめたので、意外と充実出来たのではの思いを持ってハイキングを終了した。
(2012/4記)(2021/6改訂)
<登山日> 2012年3月31日 14:43スタート/14:53X山登山口/15:09〜24展望岩/15:27〜32山頂/15:40〜52岩見梅林/16:00谷沿いの小径を歩くようになる/16:10溜め池/16:30エンド。
(天気) 晴れ。黒っぽい雲が空の半分を占めており、春の嵐と呼べそうな強い風が吹いていた。その強風の中、一時黒雲が広がって、雨粒も落ちてきた。暫くすると黒雲は流れ去り、また晴れ間が広がってきた。気温は11℃。視界は少しうっすらとしていた。
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 揖保川町の馬場よ
 り、御津山脈東部
 を眺める

   西瀬戸橋を渡って
   岩見坂に向かった
     
岩見坂は揖保川町側は緩い坂だった 峠に着くと瀬戸内海が眺められるようになった その瀬戸の海に男鹿島を見る
     
少し下ったとき、左手にX山の登山口が現れた 始めにコンクリートの道を歩く 背後に海が見
えた
コンクリートの道が終わると、笹薮となった
    
笹薮はすぐに抜けて、歩き易くなった 古墳のそばを通った 登山道には赤テープが付いていた
     
シダの茂る所を登る 傾斜が増してきて、大岩のそばを通った その大岩の上に出ると、急に雨粒が落ちてきた
   

 木陰で雨宿りするう
 ちに黒雲は流れ去り
 再び青空が現れてき
 た そこで大岩の上
 に立って展望を楽し
 んだ
    
足下に岩見港が見えていた 上の写真の西島を大きく見る パートナーが大岩の上で休んでいる
  

 北に揖保川町金剛
 山の尾根を見る

    左の写真の大倉山
    を大きく見る
    
展望岩を離れて尾根登りを続ける 背後にY山と嫦峨山が眺められた X山の山頂に着く 狭い山頂だった
   
山頂からは南東方向に綾部山が望まれた 綾部山の山頂を大きく見る 山頂を離れて東の方向へと下って行く
   

 下る途中で東に
 展望が開けて、
 岩見梅林が眺め
 られた

 岩見梅林の西外れ
 に出てきた
    
岩見梅林からは南の方向に展望があった 世界梅公園の唐梅閣の右手に男鹿島を見る
    
誰もいない梅林で、残った梅の花を楽しんだ すっかり空は快晴になっていた 盛りを過ぎてはいたが、十分に花見を楽しめた
   
逆光で梅の花を見る 先ほどまで立っていたX山を見る スイセンの花もきれいだった
   

 岩見梅林から道な
 りに北へと歩くと
 広々とした所に出
 た

   北山を大きく見る
    
車道が終わると、北へと林間の小径を歩いた 谷に下りると、後は西へと向かう小径を歩いた 小さな沢に沿って小径は続く
   
林を抜け出て農地に出たとき、溜め池のそばに
立った
農道を歩いて行く 農地を抜けて行くと、前方に現れたのはタキロ
ンの揖保川工場だった
   
工場の周囲を巡る道を歩き水路に架かる小橋を
渡った
西瀬戸川の土手を歩いて駐車地点へと戻って行った