西鎌田山を久々に登ろうと考えたとき、住宅地が広がる東麓側には駐車地点を求め難いので、畑の多い西麓側から登ることにした。向かったのは2023年1月の最終日だった。上之池のそばを通って太子竜野バイパスの下まで来たとき、駐車出来そうな空き地を見たのでそこに駐車とした。始めに太子竜野バイパスの北側側道を歩いて山田トンネル西出口に近づいた。トンネルの間近まで歩くと、左手に山裾道が分かれた。そこに「火の用心」の標識があり、どうやら尾根の送電塔に繋がっているようだった。山裾道に入ると、左手に二つの溜め池を見た。一つは上アンゲ池とあったので、もう一つは下アンゲ池かと思えた。なおその辺りも駐車可能と思えた。池のある位置を過ぎると、巡視路は予想通りに尾根に向かって上り坂となった。途中道のはっきりしない所もあったが、赤テープもあって無難に尾根に着くことになった。そこに送電塔(浜田線線19番)が建っており、山頂からはおおよそ200mほど離れた位置だった。山頂へと尾根道を歩くと、送電塔から7分で山頂到着となった。山頂に展望は無かったが、東斜面側に反射板が建っており、そのそばからは少し展望を得た。また山頂近くには古墳もあった。山頂に戻って改めて周囲を眺めると、南西側に木々の空いた所があり、その先は露岩地になっていた。露岩地に立つと足下に危なさがあるものの、なかなかの展望地で東から南へと広く眺められた。下山は尾根道を南西へと歩いた。西鎌田山まで登ってきた尾根道よりもずっとはっきりした道だった。その道を山田トンネルの近くまで歩くと、左手に小径が分かれた。西へと延びる尾根上の小径で、そちらは駐車地点の方向となるのでその小径に入った。山裾が近づくと小径ははっきりしなくなったが、かまわず下ると山田トンネルの西出口近く、バイパス側道から山裾道が分岐する地点に下りてきた。後はバイパス側道を歩いて駐車地点へと戻った。西鎌田山を西斜面側から登るのであれば、この日の下山コースが最短コースになるのではと思えた。
(2023/2記) |