相生市の遠見山は遠見山トンネルが作られたとき、トンネルの北側入口近くに駐車場が作られ、ごく簡単に山頂に立てる山になっていた。それでも麓からのコースもあり、軽いハイキングとして楽しむことも出来るので、ごく短時間のハイキングをしたいときの候補の山として考えていた。
2016年9月の第三月曜日は「敬老の日」で休日だった。少し遠くへ出かけたいと思っていたのだが、朝からすっかり曇り空で雨の心配もあった。そこで近場の低山で昼どきを過ごすことにした。山頂に東屋を持つ低山で過ごそうと考えたとき、思い浮かんだのが遠見山だった。遠見山を南麓側の野瀬地区から歩き出せば、標高分の登りが楽しめそうだった。その北麓は稲田の広がる田園地帯だったが、その農道にあった路肩スペースに駐車とした。野瀬交差点の近くだった。そこから歩き出して相生学院高校(旧相生中学校)の前に出ると、そこより遠見山の中腹へと繋がる車道に入った。大谷町に出る旧道で、舗装路だった。急坂の車道を8分ほど登ると峠の位置に着いた。そこより遊歩道が始まっており、山頂まで500mとあった。遊歩道は丸太の階段道になっており、12分ほど登って山頂に出た。山頂は広く開けており、公園になっていた。その中の東屋で昼休憩とした。久々の山頂は樹木の生長により展望は悪くなっていた。北の方向は少しあったものの、南の方向は木々の隙間から漸く海が眺められる程度になっていた。予定通り山頂で昼どきを過ごすと、下山は往路をすんなりと戻った。
(2016/9記) |