TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
荒神山  (上月城跡) 194m 佐用町
 こうじんやま
1/2.5万地図 : 上月
 
【2010年11月】 No.2 2010-100(TAJI&HM)
 
   東麓となる佐用川のそばより  2010 / 11

 旧上月町の中心地に近い下上月に位置する荒神山は、中世山城の上月城があった所で、戦国時代の天正年間に織田軍と毛利軍の戦乱に巻き込まれて落城している。その上月城跡には一度訪れていたが、上月城跡だけで終えずにそのまま西へとヤブ尾根を歩いたことでそちらのヤブ山の印象の方が強く、上月城跡の印象はあまり記憶に残っていなかった。その荒神山が地元の有志によって登山道が整備され、それが完成したと聞いたので、ミニハイキングをしたくなったときにでも再訪しようかと考えた。それを実行したのは2010年11月の勤労感謝の日。この日は週末では無く火曜日の休日だったため、翌日に疲れを残したく無く簡単なハイキングで過ごすことにした。そこで登山道の整備された荒神山でのハイキングを思い付いたものである。
 この日は播州南部は朝から快晴だった。但し北風が強く吹いて、少し肌寒い日でもあった。その風のおかげで空気は澄んでいた。上郡町から国道373号線を北上していると、どの山もきれいな紅葉を見せていた。播州南部は紅葉の盛りを迎えたようだが、例年よりも色付きが良さそうで、明るい紅葉が多かった。佐用町へと入りJR上月駅が近づいたとき、上月城跡の標識が現れた。それに従って国道を離れ、西へと細い車道を進むと、広い駐車場のある上月歴史資料館の前に出た。荒神山の登山口も目の前だった。ここまで来れば空に雲が増えていたが、まだまだ晴れと言える空だった。案内図を見ると、ハイキングコースは荒神山を巡るだけでなく、西方にある後山集落まで続くようで、全長は7kmもあり、3時間はかかるとなっていた。その3時間コースを歩いてもよかったが、この日に見た道中の紅葉の美しさに、ここだけで過ごすのはもったいないと思うようになっていた。そこで午前を上月城跡のある荒神山だけのハイキングで済ませて、午後は上郡町に戻ることにした。もう荒神山だけを登るだけなので、ごく短い距離のハイキングとなり、ただ緩やかな遊歩道を、案内標識のままに歩くだけだった。そのハイキングの様子は文章にはせず、写真を並べて写真日記風に以下にまとめました。
(2010/11記)(2019/12写真改訂)
<登山日> 2010年11月23日 10:25上月歴史資料館前の登山口よりスタート/10:38〜48山頂(本丸跡)/10:51〜11:10二ノ丸跡/11:27エンド。
(天気) 晴れ。雲が少し多かったが、青空は澄んでいた。気温は12℃ほど。北風が強く吹いてはいたが、冷たさはさほどでも無かった。視界は澄んでいた。
<< Photo Album 2010/11/23 >>
上月歴史資料館の前に駐車する 数台の車を見るだけ
だった
駐車地点から東に見えていたのは仁位山だった 歴史資料館の前が登山口だった 真新しい案内標識が
立っていた
案内板を見る 遊歩道は目高集落まで続いており、全
長は7kmだった 
登山口の前に立つ 左の道が山頂への道だった 右の
道もコースの道で、下山は右の道を歩くことにした
登山道は遊歩道と呼べる歩き易い道で、的確に標識が
立っていた
始めは北面を登るとあって陽射しが届かず、薄暗い道
だった 落ち葉が登山道を隠していた
登山道が東に回り込み出すと、陽射しが当たるように
なった
南向かいの太平山の眺められる所があった この太平
山にも別の上月城跡があるとのこと
太平山の右手には佐用川と上月の家並みが眺められた 左の写真に写る大撫山を少し大きく見る 大撫山の山頂に建つのは西はりま天文台だった
荒神山も紅葉の木々が多くあり、ときに鮮やかな黄葉
を見た
山頂が近づいて掘切跡の標識を見る 尾根を削ってこ
こで敵軍の侵攻を止めようとしたのだろう
前方が明るくなってきた なだらかな山頂は目前だっ
山頂となる本丸跡に出た 小さな城だったらしくさほど広くはなかった ベンチでパートナーが憩っている 山頂から木々を通して太平山を眺めた
北東を見ると、利神山が僅かに山頂を見せていた 本丸跡を離れて西へと尾根歩きを始める すぐに小さく開けた所に出た 二ノ丸跡だった
二ノ丸跡からは南向かいの山として大亀山を見る 二ノ丸跡で陽射しを甘受しながら昼食とする 上を見上げると澄んだ青空が広がっていた

二ノ丸は北側にす
っきりとした展望
があって、佐用川
の流れを眺められ


左の写真の黒尾山
を大きく見る
上の写真の左手を見るとここでも大撫山がすっきりと
眺められた
二ノ丸を離れるて西へと向かうと、緩い下り坂が始ま
った
こちらにも堀切跡があり、一帯の木立が見事に色付い
ていた
紅葉の木立を通して見えていたのは大亀山だった 登山道の雰囲気は良く、晩秋の優しい光を浴びながら
下った
程なく登山道が二手に分かれた 更に西へと向かう道
と下山道だった
下山道に入ると竹林も現れて、ごく普通の里山道の雰
囲気だった
陽射しの中を下ることがあった 下り着くと東へと向かう道になったる その先が登山
口だった