福崎町の八千種地区にある飯盛山はけっこう目立つ山で、播但道を走っていると日光寺山と共に必ず目にする山である。2022年12月に入って久々に日光寺山を登ったとだが、そのとき下山後に飯盛山を登る予定にしていた。ただパートナーがそのとき腰痛を起こしており、無理は出来なかった。そのためその日は日光寺山のハイキングのみで終わっていた。但し一度は登ろうとした飯盛山だったので、登りたい気持ちは萎んでおらず、少し間を置いて二週間後の18日に向かった次第だった。
この日は晴れてはいたが気温は低く、強風と呼べそうな風が吹く日だった。前回と同じコースを歩こうと西麓のグラウンドに着いてみると、そこの駐車場だけでなく近くの春日ふれあい会館にも多くの車が止まっていた。グラウンドでは少年野球の試合が行われており、その関係のためと思われた。それでも登山口に近い位置に空きスペースがあり、そこに駐車出来たのはラッキーだった。後は標識に従って歩くだけだったが、車を出た途端に冷たい空気に包まれた。風も強く身を切る冷たさだった。登山道のままに歩くと南側から山頂に近づくことになったが、丸太の階段は新しさがあったので、この6年の間にコースは再整備されたようだった。とにかく風の冷たさを我慢しながら登ると、駐車場から15分と歩かず山頂に到着した。山頂も雑草の茂っているような所は無く、こちらも再整備されたようだった。そのためか以前よりもいっそう好展望地になったようで、西の山並みだけでなく、東は遠く北摂の山も望めた。但し一段と強い寒風を我慢することになった。幸い山頂では陽射しを受けることが多くあり、早々と退散することもなく、少時ながらも展望を楽しんだ。そして下山は前回と同じく鍛冶屋側、北西へと下りることにした。その鍛冶屋コースの丸太階段も新しくなっているようだった。その鍛冶屋コースが北東方向と西方向とに分岐する位置まで下りて来ると、直進方向となる北の方向にも登山道があり、そちらは小飯盛山となっていた。目の前の低い丘を指しているようで、地図で見ると標高130mほどのピークだった。分岐点から1分と歩かず丘の上に出ると、そこも山頂と同じように広く平らになっており、ベンチも置かれていた。展望もあったが展望は山頂で楽しんでいたので、その佇まいをさっと眺めただけで引き返した。コースに戻って鍛冶屋側へと下山を続けると、西邦寺の前に下り着いた。鍛冶屋熊野神社の鳥居の前に出ると南へと向かった。広い道に合流すると、程なくグラウンドが見えてきた。グラウンドではまだ熱戦が続いていた。
(2023/1記) |