TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨 
 
小野アルプス
前山  愛宕山  安場山  総山  アンテナ山  惣山  紅山
135.8m  154.2m    156.6m   168.4m  171.6m    198.9m  182.8m
1/2.5万地図 : 三木 小野市・加古川市
 
【2020年11月】 No.3 2020-191(TAJI&HM)
 
    《惣山》 紅山より  2020 / 11

 小野アルプスは年々認知度が高まっているようで、小野市観光協会が分かり易いホームページを作っていた。それを見て鴨池の駐車場を起点として周回コースで小野アルプスを登ってみることにした。但し先に紅山に立つのではなく、小野アルプスの一番東の山である前山に立ってから西へと紅山まで縦走することにした。向かったのは2020年11月の勤労感謝の日だった。
 この日の朝の空は良く晴れており、小野市の空にもほぼ雲を見なかった。但し北の空には薄黒い雲が広がっていた。鴨池は公園になっており、その広い駐車場に着くと、既に20台以上の車が止まっているのを見た。公園散策に来た人もいるので、総てがハイカーの車とは思えなかったが、近くにハイキング姿の人もいたので、半分は小野アルプスを目的に来ているのではと思われた。駐車場を後にすると前山の登山口を目指したが、県道118号線は車の通行が多いようだったので、それと平行する農道を出来るだけ歩くようにした。前山の山頂には電波塔が建っており、遠くからでもその電波塔は目立っていたので、その電波塔を目標にして歩いた。農道歩きは途中で止め、後は県道から見ると南側となる下来住町の住宅地を抜ける車道を歩いた。その車道は小野町駅に通じているようで、ときおり駅までの距離を示す標識を見た。地図とは別にGPSも持っていたので、前山が近づくと山頂の電波塔に通じる管理道路にすんなりと入った。その管理道路は一般車の通行は出来ないようで、入口に車止めが置かれていた。そこが登山口とも言えそうだった。簡易舗装されている管理道路は緩やかで、車止めの位置から20分近く歩いて電波塔の前に着いた。そこにはベンチが置かれており、縦走に入る前に一休みとした。縦走コースは程良い道幅があり、荒れた感じは全く無かった。暑い季節は不向きなコースと思えたが、11月も後半に入っており、尾根の気温は16℃ほどとハイキングには適温で、良い感じで歩いて行けた。次のピークが愛宕山で、その次が安場山だったが、それぞれのピークには山名標識が付いていた。そしてその次のピークに着いたところ、そこには標識は無く周囲はヤブだった。地図をよく見ると、そこは160mピークだったが無名であり、ハイキングコース図でも無名になっていた。そこを越してアザメ峠に出ると、そこは小野市と加古川市を結ぶ車道が通っていた。コースはそこで切れていたが、標識がしっかりあって車道を少し歩いた後に縦走コースの続きに入った。次の総山には展望は無かったが、その次のアンテナ山に来ると展望が現れて、東の方向が眺められた。ちなみに山名の通りにアンテナはあったが、小さなアンテナで山頂からは少し離れていた。そこまで来るといつしか上空に雲が増えており、特に太陽の辺りに多くあって陽射しは消えているときの方が多くなってきた。アンテナ山からは次の惣山が見えていたが、惣山も陰った姿だった。その惣山に着くと、一気にハイカーが増えてきた。山頂だけでなく、コースを離れて展望台に向かうと、途中の露岩地にも展望台の周りにもハイカーが休んでおり賑わっていた。紅山が見えており、そちらは更に多くの人がいた。惣山に着くまでは数人のハイカーと出会っただけだったので、どうやら小野アルプスハイキングは紅山と惣山の二山を楽しむ人が多いようだった。昼になっていたことでもあり、昼休憩は展望台のそばですることにした。はぼ陽射しの消えた中での休憩だったが、ときおりは陽射しが現れた。そこは展望台があるだけに展望は良く、南西に高御位山を、北西に善防山、そして北から東へと遮るものの無い展望が広がっていた。但し北の空は薄黒い雲が広がっており、加美アルプスなど高峰にはガスがかかっていた。展望台で30分ほど休むと、漸くと言った感じで紅山に向かった。紅山は小野アルプスで一番の人気の山で、その南尾根は全体が露岩地になっており、露岩部の起点から山頂までの標高差は60mほどだったが傾斜はきついとあって、スリルのある尾根登りが楽しめる所だった。夏場は大変だが、今は涼しい上に岩は滑り難いとあって一気に登って山頂に出た。紅山の狭い山頂には10人以上のハイカーが休んでいた。その山頂でも13分ほどの休憩をとると、そこからは岩山へは向かわず北へと下って下山に移った。露岩地の登りと同様にこの下りも急傾斜だったが、普通の登山道としてどんどん下った。急坂の下りが終わると道は二手に分かれたが、そこに立つ標識は不親切で、鴨池の方向は示されていなかった。。そこを間違って岩倉古墳群の方向に歩いてしまったが、すぐに気が付いて引き返した。その登山道がまた二手に分かれた。南に向かえば岩倉峠で、北の道が鴨池に通じる道だった。北へと向かうとすぐにゲートがあり、そこを抜けて後は道なりに歩いた。車道が現れると近くに駐車スペースがあり数台の車が止まっていた。またそこにはトイレも建っていた。紅山、惣山だけを登るのであれば、鴨池の駐車場ではなくそこに駐車した方が良さそうだった。そこから鴨池までは1kmだった。車道に入らず歩道歩きを続けると、女池のそばに出てきた。もう鴨池(男池)は近かった。
(2021/3記)
<登山日> 2020年11月23日 9:16鴨池公園駐車場スタート/9:58管理道路入口ゲート/10:16〜24前山/10:32愛宕山/10:43安場山/11:05[160m]ピーク/11:31総山/11:48アンテナ山/12:00惣山/12:05〜38展望台/13:04〜17紅山/13:30ゲート/13:52駐車場エンド。
(天気) 朝のうちは快晴だったが、次第に北から雲が流れてきて、空の半分ほどまで広がってきた。後は陽射しが現れたり消えたりを繰り返すも、太陽の周りに雲が多く、陽射しの消えている時間の方が長かった。気温は惣山で16℃、紅山は17℃だった。風はあったが冷たさはさほどでもなかった。視界は澄んでいた。
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車は鴨池公園の駐
車場に止めた

鴨池公園の駐車場
は広く、まだまだ
車を止められそう
だった

駐車場からは紅山
の標識が点々とあ
った

鴨池を見ながら県
道の方向に向かっ

紅山には向かわず、前山を目指した 県道118号線には出ず、農道を東へと歩いた 右手前方に前山に建つ電波塔が見えてきた
電波塔を目指して歩いて行く 左手に見たのは春日神社だった 東に見えていた尾根は丹生山系の尾根のようだった
前山に近づくため、一度県道を歩いたが また農道に入って下来住町に近づいた 住宅地に入ると、何度か小野町駅への標識を見た
蕎麦畑を見ることがあった GPSで確認して、前山に向かえる車道に入った 山寄公民館の前を通った
公民館の先で車止めが現れて、車の進入は出来なくなっていた 前山への道は電波塔の管理道路であり、舗装されていた 道そばできれいに色付いていたのはハゼノキかと思われた
管理道路は終始緩やかな道だった 山頂に建つ電波塔が見えてきた 市境尾根に着いたようだった

前山の山頂に着い
た しきは広場の
ようになっていた

山頂に建っていた
のは、NTTドコ
モの白沢中継局だ
った

(←)
前山の山名標識を
見る

 (→)
  西に見えていたの
  は、これから向か
  う愛宕山だった

南には山陽自動車
道を挟んで、二等
三角点を持つ日光
山が対峙していた

前山から縦走路歩
きに移るが、標識
があって簡単に入
って行けた
ベンチの前を通って愛宕山に向かった 尾根道は緩やかで、良く踏まれている道だった 愛宕山へと緩やかに登る
愛宕山の山頂は、通過点の雰囲気だった 愛宕山の山名標識を見る 次の安場山へと緩やかに下って行く
次の安場山を前方に見た 易しい道を歩いて安場山に近づいた 安場山の山頂も通過点の雰囲気だった
山頂で四等三角点(点名・来住)を見た 鮮やかな黄色に色付いた木を見た 鞍部に下りると、右手から「あさぎり山道」が合流した

その合流点には距
離の標識もあり、
紅山まで3.2km
だった

次の160mピー
クへと丸太の階段
道を登った
160mピークに着くと、そこに標識は無かった 160mピークの最高点は、すっかりヤブだった 薄黄色に色付いた木を見た
アザメ峠へと下って行く アザメ峠に出ると、そこには加古川市と小野市を結ぶ
車道が尾根を縦断していた
尾根道の続きに入るためには、車道を南へと50mほ
ど歩く必要があった
カエデの紅葉が見られたが、上空に薄雲が増えてきた 峠の地蔵さんを見る 尾根道の続きに入った 紅山まで2.4kmだった
階段道を登って行く 次は総山だった 陽射しは現れたり消えたりとなってきた 陽射しが消えた中で、総山に近づいた

総山の山頂に着い


総山の三角点は三
等三角点だった
三等三角点(点名・総山)を見る 次はアンテナ山だった アンテナ山との鞍部を通過する
前方にアンテナ山が見えてきた 右手から東入口からの道が合流した また上空に青空が見られるようになった
アンテナ山の山頂に着く手前にアンテナが建っていた アンテナの位置は東に向かって展望が広がっていた

上の写真に写る裏
六甲の山並みを見


アンテナ山の山頂
に着いた
アンテナ山にも山名標識が付いていた 次に向かう惣山が見えていた 惣山へと向かう
南に展望が開けたとき、間近に山陽自動車道を見た 狂い咲きのモチツツジをちらほら見かけた 惣山へと上り坂に入った

惣山の山頂が目前
になると、登山道
の傾斜が増してき


惣山の山頂に着い
た このときは再
び陽射しは消えて
いた
山頂に展望は無く200m離れた所に展望デッキがあった 展望デッキへと尾根コースを離れて北へと歩いた 中間地点に岩場があり、そこも好展望地だった
岩場からは紅山がすっきりと眺められた 展望デッキまで僅かな距離だった 展望デッキに着いて、ここで昼休憩とした

昼食後は展望デッ
キに上がって展望
を楽しんだ
上の写真に写る高御位山を大きく見る 同じく志方城山を大きく見る 紅山の山頂では大勢の人が休んでいた

善防山の方向を眺
めた

経尾山の手前に周
遍寺が見えていた
北の方向を見る 播州北部の高峰は雲に隠されていた
上の写真に写る七種山塊を少し大きく見る 上の写真に写る日光寺山から深山へと繋がる尾根を少し大きく見る
北東方向を見る 西脇市の山がくっきり見えていた

東を見ると丹生山
系の背後の六甲連
山は山稜を雲に隠
されていた

上の写真に写る鳴
尾山に光が当たっ


足下に鴨池が見え
ていた

休むうちに展望デ
ッキが明るくなっ
てきた
展望デッキを離れて惣山山頂へと戻った 岩場に戻ってくると、惣山山頂が明るかった 惣山山頂からは紅山へと向かった
樹林の中を下って行く 小橋を渡った 鞍部の辺りは平坦だった
「紅山岩山登り口」の標識が現れた やや急坂を登って行く 南に展望が現れたとき、山陽自動車道を見た
いきなりと言った感じで紅山の朱色の露岩が現れた 休まず露岩に取り付いた 急斜面だったが、標高差は60mほどだった

(←)
山頂が近づいたと
き、後ろを振り返
った

 (→)
  南に広がる風景を
  眺めた

(←)
山頂では大勢の人
が休んでいた

 (→)
  紅山の最高点を眺
  めた

(←)
山頂からは惣山の
全姿が眺められた

 (→)
  縦走は紅山で終了
  して下山は紅山の
  北尾根を下った
途中から丸太の階段道を下った 麓に下り着くと、右手に進まず左手を進んでしまった 岩倉古墳群に来てしまい、道誤りに気付いた
引き返して鴨池に通じる道に入ると、ゲートが現れた 幾つか枝道があったが、鴨池を目指した すっかり平坦路となって北へと歩い行く
樹林帯を抜け出ると、車道に接した そこは岩倉登山口で、駐車場がありトイレも建っていた 車道に入らず、野道を進んだ
女池のそばを通った 向かう先は男池(鴨池)だった 鴨池公園の駐車場に戻ってきた