小野アルプスの核心部と言えば惣山と紅山に異論は無いと思えるが、その両山に絞って登ろうと向かったのは、2023年1月の第三土曜日のことだった。車は両山に一番近い岩倉峠コース北側入口にある駐車場とした。空は晴れてはいたが雲の多い空だった。この日は先に惣山を登ることにした。そのため害獣除けのゲートを抜けると紅山のコースには入らず直進して、程なく現れた惣山の北斜面を登るコースに入った。易しいジグザグ道を登っていくと、ゲートの位置から20分ほどで惣山の展望台に着いた。スタート時は青空も見えていた空だったが、その頃にはほぼ曇り空に変わっていた。ただ西の方向から青空が広がろうとしていたので、展望台で晴れるのを暫く待つことにした。予想よりも時間がかかったが、待つこと40分で漸く上空まで青空が広がってきた。期待した明るい紅山が眺められた。その後は惣山の山頂へと移動し、そして紅山へと向かった。鞍部へと下って紅山に登り返す。眼前に岩場が広がると、久々に紅山の露岩地登りを楽しめることになった。紅山の山頂で少時休憩をとると、北尾根コースには入らず岩山の方向に歩いた。夫婦岩を見るためだった。その夫婦岩まで10分ほど歩いた。夫婦岩は男岩と女岩に分かれており、パワースポットとなっていた。そこより今少し歩いて岩山の姿を眺めると、紅山へと引き返した。紅山に戻ると北尾根コースを下って駐車地点へと戻った。簡単な小野アルプスハイキングだったが、展望の良い二つの山を登って十分に楽しめたのは確かだった。
(2023/2記) |