近場の山頂で昼どきを過ごそうと考えたとき、籾取山は真っ先に浮かぶ候補の一つだが、2024年5月のこの日もその考えで籾取山へと向かった。スタート地点は前回と同じく旧姫路循環器病センターの第一仮設駐車場とした。西庄グランドを抜けて井ノ口地区に通じる小径に入ると、すぐに右手に登山道が分かれた。そこが東コースの登山口だった。登山道ははっきりしており、程なく送電塔の下を通った。そこは好展望地になっており、足下に旧姫路循環器病センターを見るだけでなく、籾取山も眺められた。旧姫路循環器病センターは解体されるのか、工事が進められていた。その送電塔の位置は新たに南側の木が伐られており、南にも展望があった。このコースは西へと歩いて途中で北へと向かうのだが、目印テープを頼って歩く必要があった。また北へと向かうとき、そのポイントを見過ごさないように注意する必要があった。北へと向かえば後は籾取山までコースを外す恐れは無かった。その途中に157mピークがあり、そこは苫編山コースが分岐する位置だったが、その157mピークに以前は見なかった山名標識が付けられていた。それは「井ノ口山」で、南麓の井ノ口地区からの名と思われるが、突然現れた山名に少々違和感を憶えた。そこからは北へと鞍部に下り、そして登り返して籾取山の山頂に到着となった。麓では少々暑さを感じていたのだが、山頂は涼しい風が強めに吹いており、快いばかりだった。但し、視界はうっすらとしていた。山頂の木陰で昼食を済ませると、今少し山頂の様子を探ろうと北側の岩場まで歩いた。山頂も展望は良かったが、そちらの方が更なる展望地だった。東側だけでなく、夢前川を挟んで対岸側の尾根も広く眺められた。この日は周回で歩くようなことはせず、下山は忠実に往路を戻ってピストン登山とした。
(2024/6記) |