TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
北山  きたやま (伝城山) 201.0m たつの市
傳臺山 129m
 
 
1/2.5万地図 : 網干
 
【2016年7月】 No.3 2016-70(TAJI)
 
    たつの大橋のそばより  2016 / 7

 たつの市の沿岸部は旧御津町のエリアだが、海岸に迫る山並みは御津山脈と呼ばれている。その東西に長い山脈の東部にあって端正な姿で目を惹くのが北山だった。その姿から御津富士と呼ばれたり、碇岩北山と呼ばれたりしているようだった。伝城山の名を見たこともある。その北山を地図で見ると、北麓の加茂神社から破線で描かれた道が山頂まで続いている。それを見て簡単に山頂に立てるだろうと向かったのは1996年1月のことだった。中間ピークの傳臺山までは遊歩道と呼べそうな易しい道があって、これは山頂まで楽かと思っていたところ、その先の鞍部から厳しいヤブになってしまい、えらく苦労して山頂に立つことになった。その後は御津山脈縦走路を歩く形で南から登ったりもしたが、再び北からのコースを歩いてみたくなった。2016年7月下旬のことで、漸く梅雨が明けた直後の日曜日だった。ヤブが予想されたため、この日は単独で向かった。車は加茂神社の前に止めて、まずは加茂神社の前に立った。そして神社の左手から始まる登山道に入った。幅広の登山道で、尾根に出ると階段道があり、そこに「傳臺山城址登山口」の標識を見た。階段は急斜面にだけ付いており、一度尾根はなだらかになると普通の土道となった。その先で再び階段が現れ、それを登りきった所が129mピークで、傳臺山城趾だった。はっきりとした道があったのはそこまでで、その先は鞍部へと下るのだが、か細い道となり目印テープを追って歩くことになった。シダの茂った所も現れたが、それでも以前の印象と比べると少しは歩き易くなったようで、無理なく鞍部へと下りてきた。そして登り返すが、次第にヤブっぽくなってきた。忠実に目印テープを追わないと、すぐにシダヤブに突っ込みそうになった。そのテープを追っていても、ほぼヤブコギと言えそうな所もあった。ほぼ尾根筋を辿っていたため小さなピークを越すことになり、そこは展望があって北や西の方向が眺められた。その小ピークから先は道がはっきりしてきたが、少し傾斜がきつくなってきた。そこを喘ぐようにして登りきると、もう山頂のそばで縦走コースに合流した10年ぶりに山頂に立つと、少し木が茂ってきていたが、以前と同様に東から南にかけてのの風景が眺められた。山頂は陽射しを受けることになったため、すぐに山頂を離れて合流点近くの木陰に移動して一休みとした。ごく低山と言えども気温は30℃になっており、少しバテ気味になっていたため、暫し体を横たえて体力の回復を待った。山頂に立っただけで十分の思いとなり、20分ほどの休憩を終えると下山に移った。下山はすんなりと往路を引き返した。目印テープを追ってだが、一カ所分かり難い所があって思案することになったが、基本は尾根筋を歩くことなので、それを心がけて下ると、あまり外れることもなく伝台山まで戻ってきた。後は遊歩道と呼べそうな道なので、気楽な気持ちで麓へと下って行った。
(2016/7記)(2020/4改訂)
<登山日> 2016年7月24日 8:34加茂神社前スタート/8:56傳臺山/9:39〜10:03山頂/10:36傳臺山/10:48エンド。
(天気) 薄晴れ。それでも陽射しは暑かった。山頂の気温は30℃、風はほとんど無し。視界はまずまずながら、遠方はうっすらとしていた。
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加茂神社に着くと、この石灯籠のそばに駐車とした 鳥居を潜って加茂神社に向かった 加茂神社の前に出た
境内の一角でクルマユリが咲いていた 神社の左手より登山道が始まっていた 登山道を登り始めたとき、足下に加茂神社を見る
すぐに尾根に出た 尾根にも登山道が続いていた 「傳臺山城址登山口」の石柱が現れた 階段の道を登って行く
尾根が緩むと、少し荒れ気味になったが すぐにまた歩き易くなった 標高80m辺りは平坦になっていた
また階段を登るようになった シダヤブに見えるも、道ははっきりしていた 129mピークが目前になった

129mピークに
着くと、傳臺山城
址の石碑を見た

ここは傳臺山と呼
ばれているようだ
った

傳臺山から南を見
ると、北山の山頂
が覗いていた

鞍部へと下るが、
か細い道を追うこ
とになった

下っていると北山
がすっきりと眺め
られた
露岩の部分が現れた 西に少し展望が現れて、雄鷹台山が眺められた 鞍部に着いた
テープを追って登るも、無理なく登って行けた 振り返ると傳臺山が眺められた シダヤブとなったが、テープを追って進んだ

進む先を見誤ると
すぐにシダヤブに
突っ込んだ

中間ピークに着い
て、北山を見上げ
西の方向を眺めた 御津山脈中央部の尾根だった 山頂へと向かう
まだシダの茂る所があった 山頂間近に出てきた 縦走路に合流する 縦走路を歩いて山頂へ

(←)
山頂に着いた
灌木が茂っており
以前ほどの展望は
無かった

  (→)
  山頂の三等三角点
  (点名・東山)を
  見る
山頂から比較的良く見えていた方向は、東から南にかけてだった

上の写真に写る稲
富山を大きく見る

男鹿島を大きく見


京見山の方向を少
し大きく見る

南西の海上には小
豆島がごくうっす
らとした姿で見え
ていた
山名標識を見る 下山は目印を頼りに往路を戻った ヤブの部分はコースを逸れないように慎重に下った

下っていると前方
となる北の方向が
開けた
登りでは足を止め
なかったが、下山
では足を止めて眺
めた
上の写真に写る大蔵山から的場山にかけてを大きく見る 金輪山の方向を大きく見る

(←)
北西向かいの尾根
を見る

 (→)
  左の写真の左に続
  く風景を見る
北東の山並みを大きく見る 鞍部が近づくと少しは歩き易くなった
鞍部に下りてきた 傳臺山へと登り返す 傳臺山のピークまで戻ってきた ピークを越すと、易しい道となった
階段道を下って行く 尾根を離れて加茂神社への道に入った 加茂神社からは裏参道で麓に下りてきた