TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
向山       むかいやま 196.9m 赤穂市
丸山       まるやま 209.6m
南宮山    なんぐうさん 192m
亀甲山    きっこうざん 206m
 
1/2.5万地図 : 播州赤穂 / 相生
 
【2010年1月】 2010-06(TAJI&HM)
 
    千種川の河口より  2010 / 1

 赤穂市にはごく気楽に海の風景を楽しめる山が多くあるが、中でも一番気楽に歩けるのは坂越湾の西を限る尾根ではと思われる。坂越トンネルの北の位置を起点と考えると、八祖山から始まり、西山、亀甲山、南宮山、丸山、向山と続いて、最後は小さく三崎山で終わる。この尾根には坂越尾崎遊歩道が付いており、この尾根を二度ばかり歩いていたが、尾根の長閑さ、木立の優しげな風景、そして海を見ながらと、ハイキングを楽しむには絶好の所ではと思われる。但し低山過ぎるきらいはあったが。2009年は12月に入ってから赤穂の山をときどき訪れていたが、この坂越湾西尾根を再訪したくなった。これまでは北側から歩いたり、南も尾崎から北へと歩いていたのだが、丸山山頂より南へは歩いていなかった。そこでまだ登っていなかった向山と、坂越尾崎遊歩道を南から歩くことを組み合わせるハイキングを思い付いた。周回で歩こうとすれば車道を長く歩くことになるので、それはしたく無かった。そこで向山と丸山との鞍部、瀬戸内ホームの位置を起点として、まずは向山をピストン登山する。そして鞍部に戻ってからは北へと遊歩道散策を開始して、丸山から南宮山へと歩いて亀甲山の東屋に立つ。そしてそちらも尾根を引き返して駐車地点に戻ろうとの考えだった。
 向かったのは2010年1月の成人の日。この日は前日までの澄んだ空が一変しており、薄晴れ程度ながらも薄ぼんやりとした空になっていた。視界もうっすらとして遠くは判然とせず、展望を楽しむハイキングにはちょっと残念な天気だった。瀬戸内の展望を楽しみにしていたので向かうことに躊躇させられたが、北部の天気は更に悪いと思われたため、予定通り赤穂市へと向かった。赤穂市内では県道32号線を走って向山の南側を回り、坂越湾を巡る道に入った。そして湾側から向山と丸山との鞍部となる峠へと繋がる道に入った。峠に着くと少し高い位置に特別養護老人ホームの瀬戸内ホームが見えたが、そのホームを見上げる位置、峠に近い所にあった空き地に駐車とした。この日の行動は下に写真日記風にまとめたので、そちらを見ていただくとして、概ね計画通りの行動をしたが、最後に亀甲山からの下山は計画を変更した。始めに向山への登山道を往復し、峠に戻ってからは坂越尾崎遊歩道を歩いて丸山へ。そして南宮山、亀甲山と歩いた。その亀甲山の山頂に立ったとき、そのそばより尾崎地区へと下る小径を見たので、下山は尾根を引き返さずに、その小径を下ってみることにした。雰囲気の良い小径で、無難に南宮町に下りた後は、住宅地を抜けて西側から峠に向かう道に入って駐車地点へと戻った。天気は歩き始めこそ薄晴れだったが、次第に薄曇りへと変わり、亀甲山に立ったときはすっかり曇天だった。それが南宮町の住宅地に近づく頃より一気に雲は薄れて、薄い青空が広がり出したのはちょっと皮肉だった。この間、視界はずっと薄ぼんやりとしたままで、海と空との区別がほとんどつかなかったのは、展望を楽しむ尾根歩きだっただけに、やはり残念なことだった。ただ向山コースは別として、峠から始まる坂越尾崎遊歩道は優しげな道が終始続き、周囲の木立が作る風景も心休まるもので、何度歩いても良い所だった。次はぜひ視界の良い日に来たいものだと思いながら、この坂越湾西尾根を後にした。
(2010/4記)(2020/8改訂)
<登山日> 2010年1月11日 11:05瀬戸内ホーム前スタート/11:15南南東から別の小径が合流する/11:16登山道入口/11:25〜46向山/11:55登山道入口/12:05案内板(瀬戸内ホーム前)/12:21〜33東屋(丸山)/12:48〜13:00南宮山/13:18〜28亀甲山/14:01車道に出る/14:37エンド。
(天気) 薄晴れの空で、空気は湿気をたっぷり含んでいるのか、薄ぼんやりとした視界だった。山上では風はほとんど無く、気温は11℃前後だった。午前はいっとき薄晴れにもなったが、午後に入るとほぼ曇天となった。それが下山を終える頃より急に雲は薄れて、淡い青空が上空に広がった。
<< Photo Album 2010/01/11 >>
峠に立って、まずは向山へと林道を歩いて行く 林道を車はあまり走ったとは思えなかった 途中で右手から別の道が合流した
   
車道がダート道に変わって程なく、山頂への登
山道が左手に現れた
登山道に入るとすぐに笹ヤブが現れた 難儀を
予想したが、ヤブの区間は僅かだった
登山道は概ね少し荒れていると思える程度で歩
いて行けた
     
登山道の途中で「売土地」の看板を見る 登山道は直接山頂へ近づかず南へと回り込んだ 向山山頂へは、最後に枯れ笹地を歩いた
    
向山山頂は狭い範囲内ながらも平らに開けていた 山頂に着いたとき陽射しが現れて明るくなった 山頂へは赤穂ハイツからの道が近道となっていた
   
向山山頂からは北東の海岸線が一望だった 但しこの日の視界はモヤが強かった 左の写真の御津山脈を大きく見る
   
向山山頂に立って、登ってきた南西の方向を見る 左の写真の中、赤穂海浜公園を大きく見る 向山から戻るとき、次に登る丸山を見る
   
峠に戻って丸山に登ろうとすると、道は二つあ
った 左の道が坂越尾崎遊歩道だった
坂越尾崎遊歩道は、始め丸太の階段道で続いて
いた   
向山をバックにパートナーが丸太の階段道を登
りきる 中央に見えているのは瀬戸内ホーム
   
階段を登りきると、尾根は緩やかになった 木立がトンネルになった所もあった 丸山に着くと東屋が建っていた
    
東屋の位置より坂越湾の先に広がる海を見る 東屋の背後の一段高い所に三角点があった 三角点を離れて遊歩道に戻る
   

 その先の道も緩や
 かだった

   行く手にこれから
   向かう二つの山を
   見る 上空は薄曇
   りに変わっていた
      
右手に大泊の湾を見る 緩やかな登りが続く ピークに着いたが、そこは南宮山の手前だった
     
間近に南宮山が見えていた 南宮山山頂は木立に囲まれて展望は無かった 亀甲山に向かうとき、道そばに東屋を見る
   
海の風景をバックに緩い坂を登って行く 平らな所に出たが、亀甲山山頂は今少し先だった 亀甲山への最後の登りにかかる
    

 亀甲山山頂の東屋
 を見る 上空はす
 っかり曇り空だっ
 た

   山頂より歩いてきた
   尾根を振り返る
      
東は坂越湾の風景だった 西に千種川対岸の尾根を見る 亀甲山からは尾崎地区への遊歩道に入った
   

 遊歩道からは南に
 広がる街並みが眺
 められた


   千種川流域も一望に
   なった
    
雰囲気の良い林の中を歩くようになった このコースにも東屋が建っていた 道がすっかり落ち葉で隠されている所があった
     
林を抜け出すと足下に住宅地の風景が広がった 切り立った崖のそばに下りてきた 車道を歩いてふもとへと下りて行く
    
丸山と向山の鞍部へと戻って行く 皮肉なこと
に空にはうっすらとながら青空が広がり出した
瀬戸内ホームへの車道に入る この車道では散
歩の人とよくすれ違った
峠の位置に戻ってハイキング終了とした