12年ぶりに坂越尾崎遊歩道を歩くことにした。スタート地点は前回と同じく向山と丸山と鞍部、峠になっている位置からと考えて着いてみると、そこには十分な駐車スペースは無かった。そこで鞍部から尾崎地区に向かえる車道に入り、その車道脇に見つけた一台分の駐車スペースに車を止めることになった。鞍部に戻るとそこには向山の登山口があり、その反対側に丸山の登山口を見た。この日の予定は始めに丸山から南宮山、亀甲山へと歩き、亀甲山からは引き返して丸山登山口に戻る。そして余力があれば向山もピストンする考えだった。丸山登山口に入ると、丸太の階段道が続いた。その途中に見晴台があり、そこからは千種川河口の方向が眺められた。但し冷たい風を我慢しながらだった。遊歩道に戻って今少し階段道を登ると、傾斜は緩んで易しく歩けるようになった。程なく着いた丸山の山頂に二等三角点(点名・尾崎)を見た。そこは樹林に囲まれて薄暗く展望も無かった。近くに建っていた東屋は老朽化で傾いていた。すぐに遊歩道歩きを続けた。次のピークは南宮山で鞍部へと下っていると、その南宮山と共に亀甲山も望めた。鞍部を過ぎると緩やかに登り返して南宮山へ。そこにも東屋が建っていたが、丸山と同じく辺りは樹林が囲んでいた。その南宮山からはほぼ易しい道が続いた。陽射しに照らされた笹の道を歩いていると、その辺りが坂越尾崎遊歩道のハイライトではと思えた。亀甲山が近づくと周囲は更に庭園風の風景になってきた。そして明るい亀甲山の山頂に着いた。それまでの二山と違って亀甲山は明るいだけでなく展望もあって、東に坂越湾、西に赤穂市街を楽しめた。陽射しに当たっているとすっかり春の雰囲気だった。亀甲山での暫しの休憩を終えると、それ以上遊歩道を北へと歩くことはせず、往路を引き返すことにした。易しい遊歩道とは言え、南宮山、丸山の二つのピークを越すことになり、これはけっこう疲れることだった。足を痛めていることもあって、最後の丸山の下りは本当にのろのろ下りになってしまった。そして丸山登山口に戻ってきたときは、向山を登る気持ちは全く消えていた。
(2022/3記) |