加西市の中心部に近い北条町栗田に高松山があり、山頂まで遊歩道が着いていると知って訪れることにした。向かったのは正月休暇に入って二日目の28日のこと。高松山の南麓に熊野神社が建っており、その境内に駐車とした。熊野神社へ通じる車道の入口には案内標識が立っており、山頂への道は周回コースで描かれていた。その周回コースを左回りで歩こうと、神社の右手に向かった。すぐに現れたゲートにドアが付いているのが珍しかった。簡単に通過して登山道に入ると、その道幅は広く軽四なら十分に通れそうだった。実際に車の轍を見た。ずっと緩やかに続く道は途中から落ち葉にすっかり覆われていた。楽々と登って15分で山頂に着いた。山頂に標識は無かったが、平らに開けておりベンチも幾つか置かれていた。山頂は南の方向に展望があり、高御位山や加西アルプスが眺められた。山頂に立った後は、登ってきた道を引き返して東尾根に向かった。三角点ピークに立つためだった。周回コースを離れて東尾根に入ると、小径は見なかったが木々は空いており、易しく歩けた。小さなピークの位置で南へと向かうと、程なく178mピークに着いた。四等三角点(点名・古坂)は見るものの、単なる雑木のピークで展望は無かった。すぐに引き返して山頂に戻った。再び山頂に立つと、左回りの続きをする形で下山に移った。それは山頂から南西へと向かう道で、往路の道と同じく車が通れる道幅があった。ゆったりと下って行く。その下山コースも最後にゲートがあり、そこにも扉が付いていた。扉を抜けるとそこは広々と開けており、東屋が建っていた。その東屋に入って一休みとした。東屋からも好展望を楽しめた。南から西にかけての眺めで、山頂で見るよりも広い範囲が眺められた。東屋の近くからは熊野神社に通じる道があり、そのほぼ平坦路を歩いて駐車地点へと戻った。
(2025/1記) |