国道175号線を走って西脇市の西脇トンネルを抜けると、すぐ正面に二つのピークを持った小さな山が目に飛び込んでくる。それが八日山で、その山裾は間際まで住宅地になっている。「西脇」の地図を見ると、二つの登山道(破線路)が山頂まで描かれているので、麓との標高差が140mのことでもあり、簡単に山頂に立てそうだった。一時間もあれば登って下りて来られそうなので、別の山を登って時間が余ったときに登ろうかと考えていた。それを実行したのは2011年10月の最後の土曜日。この日は良く晴れており、西脇市と篠山市とを限る西光寺山の登山を楽しんだ。その西光寺山は中畑町からのコースを登ったのだが、長いコースでも無いので、下山を終えてもまだ昼になったばかりの時間だった。そこでこの機会に八日山を登ることを思いついたものである。中畑町から10分も走れば、もう八日山の南麓に着くことが出来た。その南麓は住宅地になっており、簡単には駐車は出来なさそうだった。そのため駐車場所を探すことになったが、南西麓にあった東池のそばに僅かな駐車スペースを見たので、邪魔にならないように駐車した。そこより山裾の車道を東へと歩いて行くと、八幡神社の前を過ぎたとき、あっさり登山口の標識が現れた。ここからは下の写真日記でこの八日山ハイキングの様子を見ていただくとするが、コースはごく普通の里山道として続いて、気楽に山頂に立てた。最初に立った東峰(標高204.5m)も、続いての西峰(209.5m)もどちらも展望が良く、二つ合わせると十分な展望を楽しむことが出来た。南は西脇市街が広がっている。東には先ほど登っていた西光寺山を、北は石金山そして西は矢筈山と、西脇の山並みを楽しめた。下山は周回コースとすべく、西峰から西への小径を辿ると、少しくねくねとしたものの、南西麓の一端に下り着いた。そこは中池のそばで、車を止めている東池とは指呼の距離だった。またその登山口には車2台分の駐車スペースがあったので、八日山ハイキングに車で来るときは、そこに止めるのが良さそうだった。午前の西光寺山は快晴、そのて八日山も西より薄雲が広がり出したものの、まずまず好天の下でハイキングを楽しむことが出来た。それが下山を終えた頃より急速に曇り空に変わってきた。どうやら天気が良いうちにうまく二つのハイキングを楽しめたようだった。この西脇にはまだ小さな山が多くあるので、次の機会も二つのハイキングを楽しもうと思いながら、西脇の地を後にした。
(2011/11記) |