姫路市自然観察の森の東に位置する鷹山に、園内のこどもの館からのコースがあることを知ったのは2012年4月のことだったが、その3週間後に再訪することになった。パートナーが西側から鷹山へと続くコースに興味を持って歩きたいと言ったもので、こちらももう一度コースを確認したい気持ちを持っていたことでもあり、それならと向かったものである。
姫路市自然観察の森には幾つか入口があり、前回は北側のゲートから歩いていたが、この日は桜山貯水池に近い南西側の入口からスタートとした。こどもの館までは遊歩道歩きとあって、ごく気楽な散策だった。こどもの館からも別の遊歩道を暫く歩いて、その途中から鷹山への登山道に入るのだが、こどもの館から東に向かう遊歩道は「森の小径」以外に「竹の小径」もあって、そちらを歩いてしまった。歩く途中で周囲の風景が初めてであることにいぶかしく思い、道を間違っていることに気付いた。ただ尾根に出れば遊歩道に出会えるので、入口まで戻ることはせず、適当に尾根に出ることにした。ちょうど配水池への階段道が近くにあったので、それを登って貯水池のそばに出た。そこから少しヤブを漕ぐだけで尾根に出た。尾根には予想通り遊歩道があり、それが森の小径のようだった。その合流点から少し東へと進むと、鷹山への登山道が分かれた。後は目印テープを頼りに、尾根筋を歩いて行く。ごく軽いヤブコギが途中にあった程度で無理なく歩けて、登山道の入口から20分ほどで山頂だった。三角点の位置は木立に囲まれていたが、少し北に展望の良い所があると分かっていたので、すぐにそちらに移動した。そこはあまり安定した場所は無かったが、レジャーシートを敷いて、休む場所を確保した。そして東に広がる姫路の市街地を眺めながら昼休憩とした。この日は雲が多かったが、陽射しはそこそこあり、何よりも風が快かった。その風に吹かれながら、食後は遠く笠形山までの展望をいっとき楽しんだ。山頂では35分ほど過ごし、後はこどもの館へとすんなり引き返したのだが、途中で尾根の南側に展望地のあるのが分かり、そこに立ち寄ってみた。見える範囲は広くなかったものの、南には瀬戸の海、南東には淡路島が望めた。、また南西の桜山貯水池が青く眺められ、深い山中で出会ったような印象を受けた。駐車場に戻ってきたのは14時半が近い時間。休憩時間を入れて3時間近い時間をハイキングしていたことになり、十分に楽しめたのは良かった。
(2012/7記)(2020/4改訂) |