木陰の多い山としてヤブっぽさはあるものの山頂までの距離が短い鷹山に向かったのは、2022年5月中旬の爽やかに晴れた日だった。「こどもの館」の駐車場に着いたのは11時半のこと。前回は往路として「竹の小径」を歩いてしまい、尾根筋に出るのに要らぬ苦労をしていた。そこで今回は迷わず「森の小径」に入った。名の通りに木々に囲まれた遊歩道で、良い雰囲気の中を歩いて行けた。その遊歩道を十数分歩くと遊歩道から山頂に通じる小径が分かれた。前回の記憶があったからこそすんなりと小径に入ったが、分岐点に目印は無く、分かり難いと言えそうだった。緩やかな尾根筋に付くその小径はごく普通の山道と言った雰囲気となった。尾根が緩やかなためはっきりしていない所もあり、そこは赤テープを追った。その赤テープも古くなっており、分かり難いものもあった。山頂が近づいて漸く登山道の傾斜が増してきた。シダを見るようになり、ヤブっぽい所も現れるとそこは無理やり突っ切った。最後は少し北へと歩いて山頂の四等三角点(点名・遠山)の前に出た。そこは樹林に囲まれて展望は無し。展望を求めて辺りを探ったが、東の方向となる姫路の市街地や北の尾根を樹間から見るだけだった。前回よりも更に展望は悪くなっているようだった。展望は諦めて三角点のそばの木陰で昼休憩とした。涼しさ十分の風が通っており、木陰は快いばかりだった。そのため食後は少々まどろんでしまった。山頂で休んでいたのは一時間ほど。下山は往路を戻ったのだが、尾根筋に入るときに方向を誤り、そのため少しばかりGPSのお世話になってしまった。
(2022/6記) |