白毛山を周回で歩くこうと考えたとき、何度かスタート地点とした山陽新幹線の山田トンネル西口に近い新池を、この日もスタート地点とすることにした。そこから南へと車道を歩けば早く白毛山に立てるのだが、この日は左周りで歩こうとまずは原集落へと向かった。集落内に入ると、京見山コースの地道に入って白毛山方向へと歩いた。その小径が二手に分かれると右手の道に入った。まだ車が通れる道幅があったが、それもキャンプ場の前までだった。その先で堰堤を越すと山道となり、はっきり上り坂となった。少しマイナー感のある登山道だったが、無理なく登れる小径ではあった。泣き坂峠に出ると、東へとコースをとった。やや急坂の登りが続いて180mピークに出た。そこは展望地で京見山が大きく眺められた。その先で少し下って登り返すと、次のピークが東見晴し台で、その名の通りなかなかの展望地だった。京見山だけでなく、才トンガリ山も白毛山も眺められた。南は瀬戸の島々も望めた。尾根歩きを続けると、白毛山と才トンガリ山の分岐点に着いた。白毛山は目の前だったが、そこは才トンガリ山の方向となる南の方向へと向かって、展望岩を目指した。そのため40mほど下ることになった。そして着いた展望岩だが、木々の生長で展望は良いとは言えなくなっていた。木々に遮られながら籾取山を見る程度だった。そこからは引き返して改めて白毛山に向かった。下ってきた分だけ登り返すことになり、展望岩から7分で白毛山の山頂に到着した。スタート地点の新池からだと75分かかっての到着だったので、漸く着いた思いだった。電波塔だけが一際目立つ山頂は、陽射しを遮る木陰は無く夏は敬遠したくなる所だった。以前はあったベンチは無くなっており、休憩にも良いとは言えないので、展望の少ないこともあって白毛山は不人気の山と言えそうだった。その白毛山の山頂で小休止を終えると、後は管理道路となる舗装路をひたすら歩いて麓へと戻って行った。麓が近づくと姫路YMCAから子供たちの賑やかな声が聞こえてきた。
(2023/4記) |