TAJIHM の 兵庫の山めぐり <東播磨編 
 
飯盛山      いいもりやま 216m 加古川市
洞貝山      ほらがいやま 132m
相ノ山      あいのやま 179m
 
1/2.5万地図 : 加古川
 
【2010年12月】 2010-111(TAJI&HM)
    高御位山より  2011 / 1

 平荘湖と飯盛山はセットで風景を作っており、平荘湖だけでは単なる平野の中の大きな溜め池となり、飯盛山も平荘湖が無ければ播州にあるごく平凡な200m峰となって、どちらも印象は薄そうだった。また一つ一つではハイキングとして物足りなく、この二つをセットで歩いてこそ。適度なハイキングになるとも言えそうだった。この考えで2010年12月の天皇誕生日に平荘湖へと向かった。この日は始め別の山を考えていたのだが、午前に用事が出来てしまい、10時が近づいて漸く出かけられることになった。そこで車で30分圏内で手頃なハイキングを楽しもうと、飯盛山&平荘湖散策を思い付いたものである。
 加古川バイパスを加古川西ICで降りると、適当に走って加古川の右岸道路、県道79号線に入った。後は県道79号線を北へと向かった。升田山のそばを通ると平荘湖の標識が現れたので、それに従って右岸道路を離れると、数分とかからず平荘湖の南岸の位置に着いた。そこにははっきりとした駐車場は見えなかったが、道幅が広いので、道路沿いに何台もの車が止まっていた。こちらもその列に車を止めた。湖岸に出ると冷たい風を受けたが、平荘湖を見ると散策する人があちらこちらに見られた。上空は雲が広がっており、寒々しさの中を東の方向へと歩き出した。愛宕山の位置で湖岸路は北へ向かい出した。そして県道387号線に合流した。その位置で平荘湖から離れて県道を東の方向に300mほど歩くと、南東尾根の端に出た。そこに飯盛山の登山口があった。登山道は緩やかに続いており、けっこう気楽な登りだった。登るうちに左手に平荘湖が眺められるようになった。190mピークで相ノ山からの登山道が合流する。そこを過ぎて漸く山頂が望めるようになった。山頂そばには反射板が建っていた。鞍部へと下り緩やかに登り返すと、山頂手前でちょっとした展望地が現れた。そこでは足を止めず山頂に着いた。湖岸を歩く人は多かったが飯盛山を登る人は少ないようで、誰と会うことも無く山頂に着いた。山頂も人影は無かった。山頂の位置は展望が良くなかったので、手前の展望地で昼食とした。風の冷たさを少し我慢しながらだった。そこからは小野アルプスや加古川が見えていた。この飯盛山の西側には一段低く洞貝山が続いているが、昼休憩を終えると、山頂から少し戻ってそちらに続く登山道に入った。地図を見ると、その洞貝山との鞍部から平荘湖岸まで破線路が書かれていた。そこで洞貝山を登ってからその道で湖岸に出ることにした。飯盛山の山頂から鞍部までも易しく歩けたが、その先の登りは階段として整備された所もあり、いっそうの歩き易さだった。飯盛山から30分も歩けば、平頂な洞貝山山頂に着いた。山頂には東屋が建っており、良い休憩場所になっていた。また山頂からは飯盛山がどっしりとした姿で眺められた。東屋で一休みした後は、湖岸の道へ行こうと飯盛山との鞍部へと戻った。そして南へと下ろうとしたところ、そちらは「少年自然の家」の敷地内とのことで、立入禁止になっていた。それでは一度、飯盛山に戻らないといけないことになる。それはちょっと理不尽なことだった。そこで地図を見て検討した結果、相ノ山経由で戻ることにした。そのためには少年自然の家の敷地内を少し歩くことになったが、それは少々勘弁してもらうことにした。立入禁止と立て札はあっても特に柵は無いので、登山道を下って行けば自然と少年自然の家の敷地に入った。平坦となった敷地内の遊歩道を少し歩くと、左手に相ノ山への登山道が分岐した。そちらへと入るとすぐに斜面を登るようになったが、けっこう急坂が続いて良い汗をかくことになった。登山口から15分ほどで相ノ山に着いた。そこから少し下った位置が平荘湖の絶好の展望場所になっており、平荘湖全体が一望だった。仕方なく回り道として相ノ山に登ったのだが、この平荘湖の全貌が眺められたことで、けっこう得をした気分になれた。後は南西尾根を下って行った。この尾根も展望が良く、平荘湖を眺めながら気持ち良く下って行けた。着いた所は平荘湖の北西の辺りだった。そこから湖岸路を左回りで歩いて戻っても良かったが、その位置からは対岸へショートカットと言える自然石の堤防が作られていた。歩いている人も見られたので、こちらもそこを歩いて対岸に出ることにした。渡りきると、後は湖岸路を歩いて駐車地点へと戻って行った。始めは登山は飯盛山だけのつもりだったが、ついでの感じで洞貝山を登り更に相ノ山も登ることになって、午後のハイキングとしてはけっこう中身が濃いものになっており、満足の思いで駐車地点に戻った。
(2011/1記)(2021/7改訂)
<登山日> 2010年12月23日 11:22駐車地点スタート/11:47飯盛山南東尾根登山口/12:24〜44飯盛山/13:13〜23洞貝山/13:55〜14:08相ノ山/14:21平荘湖畔/15:00エンド。
(天気) 北はすっかりモヤの雲で、何も見えなかった。上空も薄いモヤ状の雲がかかっており、青空はうっすらとしていた。ただはっきりとした白い雲もあり。北風に冷たさはあったが、気温は13℃と高めで、北風を受けない所で陽射しを受けていると、十分な暖かさだった。昼頃には空の半分以上を雲が占めるようになったが、その後は青空の部分が増えてきた。視界はうっすらとしていたが、午後はいくぶん良くなっていた。
<< Photo Album 2010/12/23 >>

南岸の弁財天神社
の近くから歩き始
める

飯盛山は山頂は見
えず、手前のピー
クが見えていた
振り返ると駐車地点に近い升田山が見えていた 湖岸路を北へと歩いて飯盛山に近づいた 県道387号線に出て、南東尾根の登山口に着いた
尾根道は易しい道だった 緩やかに続くので、気楽な登りだった 送電塔が近づいた
最初の小ピークが間近になった 背後に平荘湖の風景が広がった また送電塔が近づいてきた
相ノ山からのコースが合流した 200mピークが近づいて、また送電塔に出会った 200mピークが目前になった

(←)
200mピークを
越えると山頂が目
前となった

 (→)
  頂の佇まいを眺め
  る
山頂そばの展望地より、西の方向を眺めた 高御位山を大きく見る
山頂そばの展望地より、北東の方向を眺める 紅山と惣山の並ぶ姿を少し大きく見る
登ってきた南の方向を眺めた 次は200mピークまで戻って洞貝山を目指した
200mピークから少し下ると洞貝山が見えてきた 振り返って飯盛山を見上げた 見事に赤くなったウルシを見る
洞貝山への道も歩き易かった 西に展望の広がるときがあった 洞貝山まで登山道が続くのが見えていた
露岩地を下ることもあった 鞍部に着くと、南北を渡る登山道と交差した 前方の洞貝山を見上げた
洞貝山への登りも易しい道だった 山頂が近づくと、高い木はあまり見られなかった 洞貝山の山頂に着くと、東屋が建っていた
山頂から北に志方城山を見る 山上からは東向かいの飯盛山が良く眺められた 上の写真は山頂を離れて鞍部に戻るときに写す
下る途中で南に「少年自然の家」を見る 鞍部が近づいて洞貝山を振り返った 鞍部からは南へと「少年自然の家」コースに入った
「少年自然の家」の敷地に入るが、利用者以外は立入禁止になっていた 部外者としては敷地内を抜けて行くわけにもいかず、すぐに相ノ山コースに入った 相ノ山への登山道を登り出すと、すぐに送電塔に出会った
相ノ山への道はけっこう坂がきつかった 途中で振り返ると、洞貝山が遠ざかって見えた 相ノ山の山頂に着いた
相ノ山より少し下った位置が平荘湖を見る最高の展望地だった
山頂からは200mピークへと続く登山道が見えていた 相ノ山からの下山は南西尾根を下った 西から北西にかけてを眺める
右上の写真の左手に伊保山を見る 下って行く方向を見る 露岩の多い尾根だった 振り返って相ノ山を眺めた

尾根の展望は良か
った 平荘湖から
西にかけてを眺め

光る湖面を見る 露岩地を先に下りて、後から来るパートナーを待った 尾根を下り終えて県道に出た
北岸から南岸に出るとき、堤防を歩くことにした 堤防の途中から相ノ山を振り返った 東には升田山の尾根が岬のように見えていた
平荘湖の南岸を歩いているとき、対岸を眺めた 湖岸路は舗装路で続いた 駐車地点が目前になった