2022年の関西の梅雨入りは6月14日だったが、梅雨はすぐには活発化せず、17日は朝から晴れとなった。その空を見て久々に平荘湖の北に佇む飯盛山を登ることにした。朝から気温は上がっており、短いコースで山頂に立つことにした。飯盛山の南麓側は平荘湖あじさい園になっており、そこの駐車場に車を止めた。けっこう車を見たが、ほぼ公園を楽しむ人のものだった。その駐車場の東端に飯盛山の登山口があった。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。登山口に入ると始めは木陰のコースで、良い感じで歩いて行けた。北へと向かい出すと程なく露岩地を登るようになった。背後に平荘湖の風景が一気に広がってきた。その露岩地の先には二つの送電塔が尾根上に建っていた。~吉線23番鉄塔と高砂火力線39番鉄塔だった。送電塔の先が相ノ山だったが、相ノ山が迫ると登山道は二手に分かれた。直進が相ノ山への道で、右手の小径は迂回路だった。そこは直進して相ノ山のピークに立った。ピークからは「少年自然の家」へのコースが分かれていた。飯盛山を目指して直進する。山頂までにはまだ二つのピークがあり、最初のピークに着くと、そこより南東尾根に付く小径が分かれていた。標識ではそちらの方向にアクア館があるようだった。そのピークの先でまた送電塔(姫路火力東線51番)に出会った。そして山頂手前の200mピークに着いた。そこでも登山道は分岐しており、左手の道には「中コース」、直進には「大コース」の名が付いていた。当然直進とする。緩やかに下っていると、前方に漸く飯盛山の山頂が望めた。鞍部を過ぎて登り返していると、山頂が近くなったとき展望地が現れた。最初に西の方向が眺められ、山頂が間近になって北東から南東へと広範囲を眺められる所が現れた。山頂に着くとそこにも展望があったが、腰掛けられる岩があった手前の展望地で休憩とした。こうやって12年ぶりの飯盛山の山頂に立ってみての感想は、高御位山と違って素朴な里山らしさがあると思った。何よりも静かなのが良く、誰に会うことも無く歩けて山頂も無人だった。その山頂で20分ほど過ごすと、往路を引き返して下山とした。但しこの下山では愛宕山に立ち寄ることにした。山頂から見て南東方向にある190mピークである。主コースの190mピークまで戻って来ると、そこからはアクア館へと通じる小径に入った。その小径で南東方向へと向かったのだが、その途中で北東方向に向かえる小径が分かれた。その分岐点に標識は無かったが、その北東への小径が愛宕山に通じる道だった。緩く下って緩く登り返して愛宕山へ。その愛宕山の山頂には送電塔(姫路火力東線52番)が建っていた。展望もあり、何よりも目を惹いたのが飯盛山の姿だった。間近に飯盛山をすっきりと眺められたことで来た甲斐があったと思えた。その愛宕山からは引き返して相ノ山へと向かった。但しこの下山では相ノ山は迂回コースを歩いてピークには立たなかった。麓に向かうにつれて前面に平荘湖の風景がパノラマとなって広がるのは飯盛山登山のハイライトと言えるもので、何とも気持ちの良いものだった。その下山は道なりで麓に近づいたのだが、真っ直ぐ南に歩くことになり駐車場ではなく、駐車場から東に100メートルほど離れた位置となる車道に直接出ることになった。そこに目印は無かった。復路でも人に出会うことは無く、終始静かな里山歩きを楽しめたようだった。
(2022/7記) |