2012年の播州南部は、11月の20日を過ぎて紅葉の見頃を迎えた。ちょうど23日の勤労感謝の日から始まった三連休期間と重なったので、25日の日曜日は低山で紅葉を楽しむことにした。そこで向かったのが馬山だった。前日に姫路西バイパスを走ったとき、紅葉の見頃を迎えた姿が印象的だった。25日はその馬山をまず登ったのだが、標高200mに満たない山とあって、ごく短時間でハイキングは終わってしまった。これでは少々物足りないので、紅葉の名所に向かうことにした。そこで思い付いたのが、龍野城のそばの紅葉谷(もみじだに)だった。紅葉谷を歩いて、ついでに鶏籠山を登ろうと考えた。馬山からなら僅かな距離での移動だった。車は揖保川そばの観光駐車場に止めたのだが、着いたときはほぼ満車で、1台分のみ空いていた。好天と三連休、そして紅葉の見頃が重なって、多くの観光客が来ているようだった。龍野城に近づくと路上駐車目立つようになり、観光客の姿を多く見るようになった。いつもの休日よりずっと多いようである。この後のハイキングについては、ごく一般的な鶏籠山への登り方なので詳しくは記さないが、まずは紅葉谷へと入り、紅葉を愛でながら紅葉谷の遊歩道を登った。両見坂の峠の位置まで来ると、そこより鶏籠山への登山コースに入った。鶏籠山は常緑樹が多いようで、全山紅葉とはいかなかったが、部分的に楽しむことは出来た。山頂もしかりで、常緑樹が多かった。鶏籠山へのハイカーは少ないようで、山頂で二組のハイカーと出会ったものの、先着者はすぐに下山したので、その後は一人きりで過ごすことになった。下山は南から南西に向かう登山道を下って、紅葉谷の入口に近い位置に下りてきた。そして再び観光客の群の中へと入って行った。散歩のようなハイキングだったが、紅葉の季節を歩けたことに十分に満足することが出来た。
(2012/12記)(2020/5改訂) |