夏になると長時間歩く山は敬遠して、短時間で登れる山、それに加えて木陰の多い山を目指したくなるが、それに叶う山として鶏籠山に向かったのは2023年7月の第二火曜日のこと。梅雨が一休みした日だった。いつものごとく龍野公園の駐車場に車を止めると、紅葉谷へと向かった。この日は右回りで歩こうと、紅葉谷の遊歩道を両見坂まで歩くことにした。夏とあって紅葉谷の木々は青々としていたが、その林の所々で青い養生シートに包まれたものを見た。近づいて見ると、伐採された木が寸断されて、それを養生シートで包んでいた。どうやら間伐作業が行われたようだった。間伐は広い範囲で行われており、ビルールで包まれた間伐材は両見坂まで点々と置かれていた。間伐のおかげで紅葉谷はすっきりとしている印象を受けた。また間伐はカエデの木を残して行われているので、紅葉の季節はこれまで以上に紅葉狩りが楽しめるのではと思われた。両見坂からは鶏籠山コースに入って山頂に向かった。山頂は以前のままに木々が茂って薄暗いものと思っていたところ、山頂も間伐が行われていた。そのため薄暗さは消えており、広く陽射しの当たっている所もあった。また縁台が置かれており、公園風の雰囲気が出ていた。陽射しが現れていても木陰も多く残っており、その木陰で昼休憩とした。この日の山頂は涼しい風が絶えず吹いており、蒸し暑さを感じることも無く何とも快かった。その風に吹かれての昼休憩だった。なお間伐のおかげで東の方向に少し展望が現れていた。足下に市街地を、その背後には伊勢山が望めた。山頂で30分ほど過ごすと、下山は龍野城へと通じる古城大手道を下った。その龍野城コースでも一部で間伐が行われていた。龍野城コースの登山口に下り着くと、紅葉谷遊歩道へと通じる小径に入った。そして龍野城公園駐車場へと戻って行った。
(2023/8記) |