2024年も紅葉谷の紅葉を楽しもうと出かけた。この日は平日だったが、動物園前の駐車場は満車になっていた。そこで「すくね茶屋」のそばの駐車場に車を止めて、そこから歩き始めた。車道を歩いて紅葉谷に向かっていると、車道のそばの木々に色付きの良いものを見かけた。この日は紅葉谷に入る前に聚遠亭を訪れることにした。聚遠亭に入ると、木々は見頃の色付きで迎えてくれた。多くの人はここが目的のようで、訪問者は多かった。聚遠亭の紅葉を楽しむと、おもむろに紅葉谷へと近づいた。その紅葉谷の入口に着いてみると、例年なら燃えるような赤色で迎えてくれるカエデの木が、まだ青さが残っていた。紅葉の進捗は50%ほどと遅れているようだった。そうなると鶏籠山登山に気持ちを切り替えた。紅葉谷遊歩道を少し進んだ位置で、沢を渡って大手道コースに繋がる巻き道に入った。そして鶏籠山の南麓側に回ってくると、大手道コースへと入った。後は目印テープを追いながら登山道を登って行くのみ。常緑樹林が茂る大手道は紅葉とは縁が無く、ただしっかり登って山頂を目指した。二の丸跡を通って山頂に着くと、そこは冷たい北風を受けることになったので、山頂の東寄りの一段低い位置に下りて、そこのベンチで休憩とした。陽射しを受けながらだった。その山頂で20分ほど休むと、下山はいつも通りに北へと両見坂コースを下った。そして両見坂峠からは紅葉谷の遊歩道を下る方向で散策を開始した。紅葉谷は入口辺りこそ紅葉は遅れていたが、両見坂峠に近い辺りは見頃になっていた。中腹辺りも見頃の木が多くあり、例年通りに紅葉狩りを楽しめることになった。入口に戻ってくると、後は駐車場へと戻るだけだったが、その帰りで改めて聚遠亭を立ち寄ることにした。その聚遠亭は昼を回って雲が増えており、午前のときのような快晴の下で眺めるとはいかなかった。まずは本年も龍野公園の紅葉を楽しめたの思いを持って、駐車場へと戻って行った。
(2024/12記) |