真夏に山を登ろうと考えたときは、さほど暑さを気にせず歩けて短時間で山頂に立てる山が希望となるが、その山頂に木陰がたっぷりあれば最高となる。それに叶う山としてすぐに思い浮かぶのが鶏籠山だった。鶏籠山と決めるとすぐに向かった。2024年のお盆休暇の一日、8月15日の昼どきのことだった。
快晴の日が続いており、この日も雲は少し多いものの晴れだった。動物園前の駐車場に着くと、気温は既に34℃まで上がっていた。その炎天下の龍野公園を訪れる人は少ないようで、車の数は少なかった。駐車場から紅葉谷の入口まで16分だった。この日は易しいコースを登ろうと、往路コースは両見坂から始まる尾根コースとした。紅葉谷は木陰道が続くのだが、この日の気温は32℃あり、歩いている人はいなかった。両見坂に着くと、そこは標高135mで、もう山頂との標高差は80mでしかなかった。そこから始まる尾根コースはごく易しい道なのだが、陽射しを少し受けながらだったので、暑さを我慢しながらの登りとなった。それでも山頂まで13分だった。山頂は木々が伐られたことにより以前よりもずっと陽射しの当たる所が増えていたので、木陰を求めて昼休憩とした。少しある風は期待していたほどの涼しさは無かったが、ぬるいと言うほどでも無かった。予定通り山頂でのんびり過ごすと、下山は南へと下る大手道コースに入った。急坂が多いコースなので、下山コースとしたのは正解だった。紅葉谷に戻って来ると、その入口までは僅かな距離だった。昼下がりの暑い中、龍野公園の駐車場へと戻って行った。
(2024/9記) |