◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <東播磨編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
石上山 いしがみやま | 228.4m | 三木市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 天神 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2014年3月】 | 2014-20(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
三木市口吉川町桾原より 2014 / 3 |
二万五千分の一の地図で、三木市の北部をカバーする「天神」を眺めると、山のことよりもゴルフ場の多さが目に付くが、その中にあって山名の付く山が少ないながらもあり、石上山がその一つだった。石上山については「播磨 山の地名を歩く」に紹介されており、その山頂の三角点は二等三角点だった。ただ地形的に見ると山と言うよりも丘陵のピークと言って良さそうだったが、二等三角点探しでもするかの気持ちで訪れることにした。コースとしては北西麓側の口吉川町東地区より破線路が地図に描かれていたので、それを辿ることにした。向かったのは2014年3月の第2土曜日で、楽に現地に着こうと山陽自動車道を走った。三木東ICで降りた後は、県道85号線、県道20号線と走って口吉川町に入った。上空は雲の多い空だったが、青空もあって悪くは無かった。美嚢川に架かる東栄橋を渡って地図で破線路が描かれいる辺りまで来たものの、どこから取り付いてよいのかよく分からなかった。そこで改めて地図を開いて、少し離れているが神社記号の付いている辺りから尾根に出ることにした。神社を目指したのは駐車地点にしたい考えもあってだが、着いてみると神社は衣笠神社で、古色蒼然たる神社だった。ねらい通りに境内に車を入れることが出来たので、境内の一角に駐車とした。神社のそばを通る舗装路はその先の蓮花寺へと通じているのだが、それとは別に未舗装の林道が神社の北側から始まっていた。それをまずは歩いて行くことにした。小さな溜め池のそばを過ぎると山道になり、自然と尾根端に取り付いた。その先も登山道は続いており、目印テープも付いていた。緩やかな尾根で、雑木林の雰囲気は悪くなかった。ときおり小さな祠を見かけたりもした。そして現れたのが送電塔だった。姫二火力線115番鉄塔で、そこからは山頂方向が眺められて、そちらに向かって送電線が走っているのが分かった。山道が巡視路と分かったことで、そのまま歩けばどうやら山頂に立てそうだった。その先は巡視路のままに歩くことにした。次の送電塔は東向かいの支尾根上にあるのだが、巡視路は大回りをして尾根上を続くものと思っていたところ、少し先で鞍部へと下ることになった。鞍部へ向かうと言うよりも麓に下りると言った方が正しく、溜め池のそばへと下り着いた。当然集落側からの道も来ており、その溜め池からハイキングを始めても良かったようである。巡視路は溜め池の縁を巡って、竹林の中へと入った。斜面を登るようになると竹林は雑木林へと変わり、尾根に出た所で次の送電塔と出会った。姫二火力線116番鉄塔だった。再び尾根道を歩くようになって東へと向かうが、尾根はごく緩やかで何とも気楽なハイキングだった。こんなに楽に歩けるとは思っていなかっただけにうれしい誤算だった。次の送電塔は姫二火力線117番鉄塔で、その先はいっそう平坦な尾根となり、この日一番の歩き易さだった。雲の多かった空はいつのまにか青空の方が多くなっており、良く陽射しを受けるようになった。その平坦な尾根を歩いていると右手前方に小さなピークを望めるようになった。それが山頂のようだった。その山頂に向かって尾根は右折れとなり、程なく巡視路は二手に分かれた。一つは東の方向に延びており、山頂への道は西へと戻る形だった。右手の山頂への道に入ると、すぐに山頂に着いた。そこは少し高くなっている程度だったので、単なる通過点の雰囲気が無きにしもあらずだったが、そこに二等三角点(点名・中里)があるのを見ると、やはり一つの山頂に立っているとの思いを持つことが出来た。その石上山の山頂で昼食とした。そこは全く展望は無かったが、雑木に囲まれた雰囲気は悪くなかった。一応山頂に立ったことでこの日の目的は達したことになり、これで下山することにしたが、その前に近くの送電塔に立ち寄ってみることにした。少しは展望が得られるのではとの期待からだった。南西方向へと緩やかに下ると、送電塔が見えてきた。着いてみると僅かながら展望があり、南西方向に雄岡山と雌岡山の並ぶ姿が眺められて、少しは希望が叶えられたようだった。ところで送電塔は姫二火力線119番鉄塔だった。そこに着く手前で姫二火力線118番鉄塔への巡視路が分岐しているのを見ていたので、そちらへ歩けば姫二火力線117番鉄塔に戻れそうに思えた。そうなると周回で歩けることになる。当初は山頂に戻って別の尾根で麓に向かう考えだったのだが、周回で歩いてみたくなった。そこで分岐点まで戻って姫二火力線118番鉄塔を目指した。巻き道を歩く感じで西の方向へ歩くと、10分ほどで姫二火力線118番鉄塔に着いた。そこはこの日一番の展望地と言ってよく、南東方向に丹生山系の尾根がすっきりと眺められた。そのまま巡視路を辿れば、次は姫二火力線117番鉄塔となるのだが、そこへは一度鞍部へと下ることになった。その鞍部まで30mほど下ると溜め池が現れた。その溜め池から尾根へと40mほど登り返すことになり、そこはけっこう急坂になっており、この日で一番足を使うことになった。尾根に出ると、長くも歩かず予定通り姫二火力線117番鉄塔の前に戻って来ることが出来た。地図を見ると、その鉄塔の位置から北西方向への尾根上に破線路が描かれていた。それは往路として歩こうと当初に考えていたコースだった。その道がちょうど鉄塔の位置から始まっていた。コースの起点はどこなのだろうかの興味もあって、その道で下山することにした。主尾根上の巡視路は地図に描かれていないものの非常に歩き易い道だったが、この支尾根の道は地図に描かれているだけに道幅もたっぷりあって、いっそうゆったりとした道だった。落ち葉が積もってふかふかとした歩き心地の所もあった。登山道はやがてダートの林道に合流し、その林道はまた別の林道と合流した。そして最後は畑地を巡る舗装路に出てきた。そこは午前に取り付き地点を捜そうと車で一度通過した所だった。合流点には何の目印も無かったので、これでは分からずに通り過ぎたのも無理はなかった。後は舗装路を歩いて衣笠神社に向かうだけだったが、車道は緩やかな丘陵の斜面を下るとあって非常に展望が良く、北向かいの丘陵が一望だった。その丘陵の中にあって、北東方向にごく小さなピークが見えていた。地図で確認すると、赤土山と名が付いていた。その間近を県道が走っており、ごく短時間で山頂に立てそうに思えた。時間はまだ15時前だったので、そこでついでとばかりに赤土山を登ることにした。その赤土山から石上山が眺められるのではとの期待も持ちながら、姫二火力線衣笠神社へと戻って行った。 (2014/6記)(2020/10改訂) |
<登山日> | 2014年3月8日 | 12:00衣笠神社スタート/12:19[115番]鉄塔/12:43[116番]鉄塔/12:57[117番]鉄塔/13:17〜41山頂/13:46[119番]鉄塔/13:57[118番]鉄塔/14:17[117番]鉄塔/14:38農道に合流する/14:52エンド。 | |
(天気) | 始めは雲の多い空で、青空は僅かだった。気温は7℃ほどで、けっこう冷たく感じた。歩くうちに青空が増えて、ほぼ晴れと言える空になってきた。山頂の気温は9℃ほどで、風は僅かだった。視界は澄んでいた。下山を終える頃には、また雲の多い空に変わっていた。 | ||
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