播州南部の低山が紅葉の見頃を迎えるのは12月の第一週と思っているが、2018年12月第一週の土曜日に向かったのは、たつの市の低山の一つ、金輪山だった。いつもと同じくスタート地点は梛神社のそばの登山口からとした。どうやら草刈りが行われたらしく、登山道周囲の笹はごく低い丈になっていた。尾根に出ても同様で、すっきりとした印象の尾根筋だった。紅葉と言うか黄葉は見頃になっており、総ての葉を濃い黄色に染めた木も幾つか見られた。ただこの日の空は黄砂があるのか黄色味を帯びており、鮮やかさは薄れていた。のろし台跡を通ると階段道で下り坂となり、20mほど下ると平坦な尾根となった。左手より大池小池からのコースが合流すると上り坂が始まり、階段道を登って行った。鞍部から100mほど登って210mピークに着くと、もう山頂は目前だった。その山頂との間で西から島田コースが合流するが、そこに新しい案内板が立っていた。地図形式の案内板で、それを見ると山頂の名は金輪山ではなく東山になっていた。どうやら西麓側の地区での呼び名かと思われた。山頂に着くとそこも雑草が刈られてすっきりとしていた。更にその先の展望広場もきれいに雑草が刈られて公園風の佇まいに戻っていた。その広場のベンチに座って休憩とした。うっすらとした視界だったが、尾根歩きの間に少し良くなってきたようで、薄い青空が広くなっていた。その金輪山の三角点はどうやら山頂に建つ電波塔の敷地内のようだったが、この日に改めてガーミンでその位置を探ると、一番北寄りに建つ電波塔の建屋内にあるようだった。これではフェンスの外から眺めても分からなかったことに納得した。山頂で30分ほどの休憩を終えると、下山は往路を戻った。戻ると言ってものろし台跡までは戻らず、途中で大池小池コースに入って大池小池のそばに下りてきた。そこから駐車地点までは数分の距離だった。
(2018/12記) |