金輪山はハイキングコースが整備されているため、近場で気軽に登れる山の一つと言えそうだった。その金輪山で昼食をとろうと久々に向かったのは、2024年4月下旬、連休に入った初日の26日のことだった。残念なのは空模様で、晴れの予想とは違って曇り空だった。「椰獅子の丘」の駐車場に車を止めると、まずは大池の方向へと歩いた。大池そばのゲートを抜けるとコースは二手に分かれるが、往路は回り道となる東回りコースに入った。竹林を抜けて上り坂に入ると、木々の新緑が楽しめるようになった。急坂も無く尾根コースに合流した。後は南へと真っ直ぐ歩いて行く。合流点で標高150mだったので、後は緩やかな道だった。コースには所々でベンチが置かれており、山頂手前のピークには三つほど置かれていた。そして歩き始めてから46分で山頂到着となった。そこには電波塔が二つ建っており、一つはNHKでもう一つは無名だった。その山頂で休憩に相応しい所は無いため、少し南へと移動して千畳敷の広場で休憩とした。一時は雑草地になっていた千畳敷は、今は雑草は全く無く芝生が広がる公園風の佇まいになっていた。ベンチも幾つか置かれており、その一つに座って昼休憩とした。木々に遮られながらも展望はあり、それを眺めながら昼食をとった。風はほぼ無かったが涼しさがあり、良い感じで休めた。ところで山頂には四等三角点(点名・片山)があり、出かける前に点の記を調べると、「毎日放送中継所の屋上」に設置されているようだった。屋上なら確認出来るのではと思えて、電波塔に近づいた。毎日放送の表示がある電波塔は無かったが、NHKの隣の建屋と考えることにした。幸いにもその建屋のそばに手頃な木があって登ってみたところ、屋上に三角点は見えなかった。NHKの方も眺められたのでそちらも見たが、やはり無かった。ちょっと残念な気持ちになって木から降りた。下山は尾根コースを歩いた。往路の合流点を過ぎても尾根道を歩いて、その先の丸太の階段を下った。鞍部まで下りて来ると、右手に大池への近道コースが分岐したので、そちらに入った。近道とあって尾根から10分とかからず大池のそばに出てきた。ゲートを抜ければ駐車場まで数分の距離だった。
(2024/5記) |