TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨
 
    むかいやま 228.5m 姫路市・たつの市
 
1/2.5万地図 : 龍野
 
【2011年5月】 No.2 2011-52(TAJI&HM)
 
    南麓の神岡町田中より  2011 / 7

 たつの市神岡町と姫路市の間に四等三角点(点名・河原垣内)を持つ229mピークがあるが、国道29号線が山裾を走っているとあって、宍粟市に向かうときは必ず目にする山である。その山頂そばに岩場のテラスがあることに興味を持って登ったのは、98年の元旦だった。テラスからは期待以上に素晴らしい眺めがあり、それは十分に満足出来たのだが、歩いた南西からの尾根がヤブ尾根だったことで、その後は足を向けていなかった。その229mピークが向山と呼ばれていることを知って、再び興味が湧いてきた。北西の林谷地区に向井霊苑が有るので、そちらの地区の呼び名かも知れない。そこで再訪を考えたが、コースを変えることにした。「龍野」の地図を広げると、北にある舞子池からの尾根が緩やかで、無理なく登って行けそうだった。
 山頂で昼食をとるのが目的だったので、舞子池のそばに着いたのは11時半を回った時間だった。池は護岸工事が最近行われたものか、真新しい感じだった。向かいの山裾に広い駐車スペースがあり、木陰で休むためか、トラックが2台止まっていた。こちらもそのそばに駐車とした。山裾を見たところ登山道は見えなかったが、緩やかな斜面となっていたため、適当に登れば尾根に着きそうだった。その考えで山裾に足を踏み入れて登って行くと、ごく短い時間で北尾根に出た。するとそこにははっきりとした尾根道が付いていた。舞子池側から来ているようだった。どこが登山口だったのかと興味を持って、戻る形で山裾へと向かうと、車を止めた位置から数メートル西の位置だった。トラックの影で見落としていたようだった。登山口そばには電柱(上伊勢8)が立っていた。改めて登山口からスタートとした。一言で言って易しい里山道で、ごく気楽なハイキングとして登って行けた。そのハイキングの様子は下の写真帳で見ていただくほうが分かり易いので、ここには詳細は記さないが、ずっと易しい道で歩いて行けた。山頂に着くと南側は岩場のでテラスになっており、その辺りは少し木立が切られたようで、以前と比べて展望が良くなっていた。岩場のテラスはその先にまだ二カ所あったので、山頂を第3テラスと呼べば、次が第2テラスとなるが、そこが一番広々とした所なので、その第2テラスで昼休憩とした。南に向かって遮るものの無い展望で、南東のトンガリ山から西の新龍アルプスまで一望だった。この日は登山道のままに西へと歩いて行ったが、第1テラスを過ぎると小さな神社の前に出た。岩国神社で、山の中腹と言える位置に建っていた。その先は参道として西へでは無く、北の方向、林谷地区へ下ることになった。最後、石段を下って鳥居を抜けると、その近くに向井霊苑を見た。そこからは山裾を巡る道を歩いて行けば、駐車地点まではさほど時間はかからないのだが、この日の尾根歩きが楽しかったことと、車道を歩きたく無かったことで、もう一度山頂に立って戻ることにした。ちょうど逆コースを歩くことになる。低山だからこそ出来る発想だった。その逆戻りはさっと歩いたので、岩国神社登山口から舞子池登山口まで一時間ほどだった。この二度目の登山では風景を楽しむよりも、山の新緑を楽しんだ。山頂は少し離れて見るとまさに全山新緑に包まれており、何とも目に優しい姿だった。こうして一つの山を3時間ほどの間に二度も楽しんでしまった。ただこの向山にも難点が一つあった。それは南麓に養鶏場があることで、その鶏舎から鶏糞の臭いが流れてくることだった。山頂だけで無く、第2テラスでも第1テラスでも少しだが臭っていた。南風の強い日は、ここのハイキングは避けた方が良いかも知れなかった。
(2011/5記)(2020/5改訂)
<登山日> 2011年5月7日 11:41舞子池スタート/11:45一度舞子池に戻って再スタート/11:58[140m]ピーク/12:11急坂を登りきる/12:21〜27山頂/12:32〜53第2テラスで昼食/13:07岩国神社/13:13向山霊苑そばの登山口に下り着く/13:20向山霊苑そばの登山口から改めてスタート/13:26岩国神社/13:50〜55山頂/14:15[140m]/14:24エンド。
(天気) 昼が近いとあって、気温は25℃近くまで上がっていた。湿度は低いようで、からっとした空気感だった。少し風もあって、木陰に入ると十分な涼しさだった。昼を回ると薄雲が北の空から広がってきたが、二度目の山頂に立つ頃よりまた明るい空に戻ってきた。視界はまずまず良かった。
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舞子池の北側に着いた 駐車地点のそばから静かな湖面を眺める 適当に山裾に取り付いた
北尾根に出ると、はっきりとした尾根道が北から来ていた 気になって登山口に戻ることにした 舞子池のそばに戻ってきた どうやら駐車していたトラックの陰で登山口を見落としていたようだった 改めて登山口から登山道を歩き出す 優しげな尾根道が続いていた
雑木の尾根は新緑の盛りだった 山頂方向が望めた 140mピークを過ぎると、平坦な尾根となった
北東側に展望が開けて伊勢山が望めた 伊勢山を大きく見る
西の方向も望めた 林田町の西を限る山並みだった 平坦部を過ぎると、尾根にロープが張られていた
新緑に包まれた尾根道を登る また緩やかな尾根道となって山頂に向かう 山頂が近づいて植林地が現れた

山頂が目前になっ



   山頂に着く 三
   角点を中心に程
   よい木陰になっ
   ていた

山頂の南側は岩
場のテラス(第
3テラス)にな
っていた

   テラスの上に立
   つと南に向かっ
   て展望が広がっ
   た
一番広いテラスへと山頂を離れる 山頂を背景にパートナーがテラスへと登っている 210mピークは広々と石のテラスになっていた
この向山で一番広いテラスがこの210mピークの第2テラス 南東から南、南西までの風景を眺める
立つ位置を変えると、南西から西、北西までが眺められた
新緑の向山山頂を大きく見る 南東のトンガリ山を大きく見る 亀山を見ると、大蔵山の山頂が僅かに覗いていた
南西の小豆島の方向を大きく見る 北にも少し展望があり、葛城山が望めた
第2テラスを離れて西へと下って行く また岩場のテラスが現れた その第1テラスからも南に展望が開けていた
第1テラスを後にして下りを続ける 新緑の尾根を下る 程なく神社の一角に着いた
神社は岩国神社だった 後は神社の参道となったが、北の方向へと下る 石段を下れば参道の入口だった
 最後は鳥居を潜っ
 て車道に出た 近
 くに向山霊苑を見
 た

   山裾を歩いて戻ら
   ず、もう一度山頂
   に立って戻ること
   にした 再び石段
   を登って行く

 岩国神社が近づ
 いた


   神社の境内にも少
   し展望があって、
   南の風景が眺めら
   れた
モチツツジの花を見る ヤマツツジの花を見る リョウブと思えるが、白い花が満開だった

 新緑の尾根を再
 び楽しんだ

 第1テラスを歩
 く
第2テラスを歩く 北の空は雲が広がろうとしていた 山頂が近づく
この日、二度目の山頂だった 二度目のハイキングも良い感じで歩けた ロープ場をパートナーが下っている
前方に見えるのは140mピークだった 215mピークの麓に伊勢小学校を見る 舞子池が見えてきた