姫路市林田町とたつの市神岡町の境に立つ向山は、2011年5月に登ったとき、新緑の美しい山だとの印象を持った。新緑のきれいな山は紅葉も楽しめるはずだったので、紅葉の季節も登りたいと考えていた。向かったのは2017年12月の第一日曜日のこと。播州南部の山々が紅葉の最盛期を迎えるのは11月最終週から12月第一週辺りと思っているが、2017年もその通りに11月最終週辺りに見頃を迎えた。そして向山へと向かったのは12月第一週の土曜日のことだった。この日は快晴で澄んだ青空が広がっており、どの山も美しく見えていた。向山には簡単に登ろうと、北麓側にある向山霊苑に車を止めて、そのそばから始まる岩国神社コースに入った。岩国神社までは北面側を登るとあって陽射しを受けることは無く、薄ら寒い中を登った。紅葉の木もちらほら見かける程度だった。岩国神社に出ると、そこは尾根上とあってようやく陽射しを受けることになった。紅葉の木も増えて、一気に華やぎが出てきた。そこからのハイキングの様子は、下の写真帳をご覧いただきたい。岩国神社の近くにも露岩地があって西の風景が眺められることになり、それを楽しんでから尾根歩きを開始した。この西からのコースは山頂に着くまでに広々とした岩場のテラスが2ヶ所あり、それぞれで紅葉の山肌と周囲の展望を楽しめた。どちらのテラスからも山頂が眺められたが、山頂に近い第2テラスは間近に山頂を見ることになったが、どうも山頂一帯の木々は落葉が進んでおり、葉を落とした木が多く見られた。第2テラスからは緩やかな下り坂となり、そして緩やかに登り返して山頂到着となった。山頂も南側が開けており、好展望地だった。その風景を眺めながら昼休憩とした。冬の季節となって良かったのは南からの風が無いことで、おかげで麓の養鶏場の臭いを気にせず休憩が出来た。その後は往路をすんなりと戻ったが、再び尾根の紅葉を楽しめることになった。
(2017/12記)(2020/4改訂) |