TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨 
 
    むかいやま 228.5m 姫路市・たつの市
 
1/2.5万地図 : 龍野
 
【2018年4月】 No.4 2018-48(TAJI&HM)
 
    210mピークより  2018 / 4

 たつの市と姫路市の境に位置する向山は、北西麓の林谷地区からと北東麓の舞子池からと二つのコースがあるが、2017年の晩秋は林谷地区側から登って紅葉を楽しんだので、翌2018年4月は舞子池側から登って新緑を楽しむことにした。新緑と言っても萌葱色の新緑だった。向かったのは4月7日の土曜日のこと。この日の天気予報は午前は曇りで午後から晴れとなっていたが、午前からはや青空が見られるまでになっていた。そこで安心して向山へと向かった。舞子池のそばに着いたのは11時。舞子池の辺りは大規模に太陽光パネルが設置されており、様相が変わっていた。その上空は曇り空だったが、いずれ晴れに変わるだろうと気にせず登山道に入った。向山はごく低山だけに急坂は無く、歩き易い登山道が南へと続いていた。10分と歩かず木々の隙間から山頂が見えてきた。そのときぽつりぽつりと雨が降ってきた。天気予報と違うと思っていると、はっきりとした雨となった。しかも風を伴ってだった。あわてて大きな木の下に逃げ込んで雨宿りとした。その雨は15分ほど続いたろうか、漸く雨が止んで来たのを見て尾根歩きを再開した。尾根ではコバノミツバツツジがあちらこちらで赤紫色の花を咲かせていた。歩くうちに青空が見られるようになり陽が射してきた。この向山は落葉樹が多いようで、その木々が今まさに新緑を萌え出させようとしており、山肌はすっかり萌葱色になっていた。緩やかな尾根を西へと歩くようになり小さなピークを越して山頂へ。山頂に着く頃にはほぼ晴れと言える空に回復していた。山頂に着くもそこでは休憩せず、今少し歩いて岩場のテラスが広がる西隣の210mピークで休憩とした。岩場のテラスは柔らかい陽射しを受けて暖かく、休憩には最適だった。間近に見える向山の山頂はすっぽりと淡い新緑に包まれて見事な美しさだった。空気は爽やかそのもので、その空気感も味わいながら昼休憩を楽しんだ。ただ新緑は素晴らしいものの、この日の視界はうっすらとしており、遠くに見える御津山脈は薄ぼんやりとしていた。そのテラスで休むうちに空に雲が増えてきて、しかも黒い雲も見られるようになった。それをしおに下山とした。下山はすんなりと往路を戻った。山頂で少し足を止めただけで、後は休まず下った。空は北からどんどん雲が流れてきて、登山口に戻ってきたときはすっかり曇り空に変わっていた。
 この向山は手頃な登山道がある上に岩場のテラスが数カ所あって展望も楽しめ、更に春に新緑、秋に紅葉も楽しめてハイキングの満足度は高いのではと思えるが、訪れる人は少ないようだった。ガイドブックに紹介されれば人気の山になるのにと思えたが、今のまま静かな山であってもらいたいとも思った。
(2018/5記)
<登山日> 2018年4月7日 11:10舞子池登山口スタート/11:18〜32にわか雨があって尾根の途中で雨宿りをする/12:01山頂/12:08〜26岩場のテラス(210mピーク)/12:33山頂/13:02エンド。
(天気) 雲の多い空を登り出すと、尾根の途中でにわか雨が降り出した。雨が止むと天気はどんどん良くなり、青空が広がってきた。気温は樹林帯で14℃ほど、天気の良くなった山頂は18℃だった。雨が降っているときは風も吹いていたが、山頂ではほとんど受けなくなっていた。視界はややうっすらとしていた。下山中にまた曇り空に戻ってきて、風も出てきた。
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舞子池に着くと前
回には無かった太
陽光発電設備が作
られていた


上伊勢8番電柱の
そばから始まる登
山道に入った

はっきりとした登山道を登って行く 緩やかな尾根道を歩いて行く このまま山頂へと思っていると、急に雨が降ってきた
慌てて斜面に入り、大きな木の下で雨宿りとした 15分ほどで雨は止んだので、尾根歩きを再開した 登山道の周囲ではコバノミツバツツジが満開だった
前方に山頂を見るようになった 天気はどんどん良くなり陽射しの中を歩くようになった 若葉が芽吹いたばかりで、瑞々しいばかりだった

易しい尾根を歩い
て向山へと近づい


向山の東面が近く
なると、そこはす
っかり萌葱色にな
っていた


その萌葱色の森を
大きく見る

北東側が開けたと
き、伊勢山が望め

少し傾斜のきつい所を登る コバノミツバツツジを眺めながらの尾根歩きだった すっかり明るい尾根を歩く

山頂が間近になっ


向山の山頂に着い

四等三角点(点名・河原垣内)を見る 山頂で足を止めず、すぐに次のピークに向かった 岩から剥がれてしまった木を見る
鮮やかなコバノミツバツツジを見る 210mピークへと露岩地を登った 210mピークは岩場のテラスだった
テラスから山頂方向を眺めた 向山の南尾根も若葉がまぶしかった
新緑の向山山頂を大きく見る 上の写真に写るトンガリ山を少し大きく見る 北東に北山を見る
テラスのそばの木も新緑がきれいだった 西の空は暗かった 休むうちに南の空も暗くなってきた
テラスでの休憩を終えて山頂へと向かった 山頂との鞍部を歩く 山頂に戻ってきたとき、南の方向を眺めた
気楽な尾根散歩だった やや急坂を下る 前方に140mピークを見る
落ち葉に覆われた尾根道を戻っった 登山口へと下って行く 登山口が間近になると、足下に舞子池を見た