向山の名を持つ山は多くあるが、姫路市林田町とたつの市神岡町の境に位置する向山はごく気楽に歩ける里山で、夏の季節でもさほど厳しさを感じず登れる山である。その向山へと梅雨明けの季節に向かったのは2019年7月下旬のことで、午後の時間帯だった。この日は向山を周回で歩く予定としたので、車を止めたのは舞子池を前に見る位置だった。そこにも登山口があったが、そこは下山口の予定にしていたため始めに西へと歩いた。ちょっと心配だったのは近くでゴロゴロと雷の音がしていたことで、北の空は暗かった。ただ落雷の音は聞かなかった。県道435号線を歩いたのだが、車の通行があるため途中で山裾道に向かい、その道で向山霊園に近づいた。霊園まで来るとその先に鳥居があり、そこが向山の登山口だった。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。蒸し暑さはあったものの空は薄晴れとも薄曇りとも言える空だった。そのため陽射しを受けずに登って行けた。気温もさほど高くはなかったので暑さにまいると言った感じにならず登って行けた。岩国神社のそばを通ると尾根歩きに移った。この日の視界は水分をたっぷり含んだ空気のため、近くの尾根でもぼんやりとモノトーンの感じになって見えていた。そのため第1テラス、第2テラスと展望地が現れても休まず山頂を目指した。結局一度も途中休憩をせず、鳥居の登山口から30分で山頂到着となった。ほぼ曇り空になっていたが、雷は遠ざかったようで遠くの方で聞こえるだけだった。山頂には弱いながらも涼しさを感じる風があり、その風に吹かれながら30分ばかりのんびり過ごした。下山は東の方向に向かえる尾根道に入り、緩やかに下って行った。北へと向かうようになり、140mほどの小さなピークを越すと、その先も緩やかな尾根道歩きがあり、最後はやや急坂を下って舞子池のそばに戻ってきた。
(2019/8記) |