2022年の年末に向山を登ったときは、往路は舞子池コースを登り、下山は西尾根を下って岩国神社経由で向山墓園へと下りるつもりだった。それを下山時に210mピークから西尾根に入らず北西尾根を下ってしまった。北西尾根は始めは緩やかだったが、麓が近づいて急斜面下りとなってしまった。それでもヤブは無く無難に下ることが出来た。その北西尾根を往路コースにしようと向かったのは、半年後の2023年7月の第一日曜日のことだった。二日続きの雨は止んだのだが、その日は午後にしか時間がとれなかった。そこで近場のショートコースを考えたとき向山のミニハイキングを思い付いて、始めは岩国神社コースのピストンと考えたのだが、少し変化を持たそうと往路コースは210mピークまでを北西尾根コースで登ることにした次第だった。駐車地点を岩国神社の鳥居前とすると、石段には入らず反対方向の北へと歩いた。向山墓園のそばを通り過ぎると東へと向かって山陽ダイヤパーサーヴィス社の前を通った。工場の東側まで歩くと、そばの山裾に取り付いて南へと向かった。小径を歩いて害獣除けフェンスに着くと、そこのゲートを抜けて後はフェンスに沿って西へと歩いた。前回の経験があってのスムーズな行動だが、目印はいっさい無かった。フェンス沿いの小径は岩場に阻まれることになったが、そこが北西尾根の尾根端と言える位置だった。そこより適当に斜面に取り付いた。急斜面を登るとあって大汗となったが、ゆっくり登れば問題無かった。急斜面が緩むと尾根道を辿れるようになり、目印テープも目にするようになった。210mピークに着いたときは山裾に取り付いてから20分ほどが経っていた。そこは岩場のテラスが広がっており、好展望地だった。暫時展望を楽しんだ後、おもむろに山頂へと向かった。緩やかに下って緩やかに登り返すと、210mピークから10分で山頂到着となった。山頂も岩場のテラスがあって展望を楽しめたが、木陰も多くあって休むには良い所だった。山頂で涼しい風を楽しみながらのんびり休んでいたところ、指先に黒いものを見た。ヤマビルだった。どうやら木から落ちてきたようだったが、何時の間にか向山にもヤマビルが棲息するようになっていたようだった。そうなるとのんびり休んでいる気になれず、下山することにした。下山は岩国神社を通る正規コースを辿ることにした。210mピークを通って西尾根に入るとその途中でも岩場のテラスが現れた。そこより今少し下った位置に岩国神社が建っており、そこの石段を下ると北斜面側に入って北東方向へと緩やかに下った。石段が現れると、そこを下った先が駐車地点だった。その下山でもパートナーにヤマビルが一匹付いていた。どうやら夏の向山はヤマビル対策が必要と思われた
(2023/7記) |