TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
真殿山    まとのやま 235m 赤穂市
 
稲荷山 276m
1/2.5万地図 : 相生
 
【2010年1月】 2010-05(TAJI&HM)
 
   《真殿山》 北に位置する中山集落より  2010 / 1

 赤穂市の山はどの山も低山ながら、急峻な山、なだらかな丘としての山、史跡を訪ねる山と、いろいろと楽しめて低山散策には悪くない地域である。2009年の年末に赤穂市の市街地北部に広がる丘陵地帯の一ピーク、稲荷山を南側からのルートで登ったが、はっきりとした登山道がずっと続いていることが分かった。その日は稲荷山までのピストンで終えたが、登山道はその先も続いていることが分かった。その稲荷山登山で参考にしたのが「花と緑の山歩道」。帰宅後改めて読むと、その北への道は更に二手に分かれて、一つは千種川へと近づいて真殿地区まで続いており、もう一つは水晶山の尾根へ繋がっているようだった。その二つのコースを比べたとき、真殿へのコースは途中で真殿山を通ることになり、山歩きとして楽しむのなら、次はこちらのコースが面白そうに思えた。それを実行したのが三週間後の2010年1月の第2土曜日だった。北麓の林集落から尾根伝いで登って、まずは真殿山の山頂に立ち、道も良く雰囲気も良ければそのまま稲荷山まで歩いてみようと考えた。
 この日は風も無く、白い雲が点々と浮かぶ穏やかな晴れだった。千種川の右岸道路を南下して林集落に入った。集落内の細い道を抜けて行くと、見覚えのある小さな祠が建つ位置に出た。この日は林集落の南の尾根を登るのだが、ここを2006年に水晶山を登るときに歩いたことを思い出した。祠の前に数台程度なら止められるスペースがあり、そこに駐車とした。車の外に出ると、外気の冷たさに身震いした。気温を見ると1℃だった。やはり朝の山陰は冷え込みがきついようだった。「花と緑の山歩道」によると巡視路で登って行けそうだったので、それを探すことから始めることにした。山裾には害獣避けの柵が巡っており、柵に沿って歩けるようになっていた。柵沿いを歩きながら山裾に注意していると、すぐに巡視路の入口が見えた。ただ柵にゲートが見えなかったので、不安定な柵を越すのが少々面倒だった。巡視路はごく普通の山道として始まっていた。落ち葉が積もっていたので、滑らないように注意しながら登った。少し登ると尾根に出て、後は真っ直ぐ尾根を登って行く。その尾根道に沿って共同アンテナのケーブルが付けられており、それがけっこう低い位置だったので、ひっかからないようにと気を使った。尾根の道はけっこう急坂になっており、一所懸命登ることになったが、冬の日は体が温まることになり、むしろ気持ち良く登って行けた。後ろを見ると、林集落が朝日に明るく見えていた。また千種川流域も眺められた。尾根の途中で鉄塔に出会うと、それは関西電力のもので、赤穂火力線の21番鉄塔だった。先日登った稲荷山山頂の鉄塔は同じ赤穂火力線の17番鉄塔だったので、その送電線がここまで続いているようだった。むしろ今歩いている道が赤穂火力線用の巡視路として作られているので、当然稲荷山まで続くことになる。その鉄塔からは千種川の対岸、川向山の尾根が間近く眺められた。そこで暫し足を止めたが、その鉄塔の位置より少し登ると登山道のそばに露岩が現れて、そこからは更なる展望が広がっていた。千種川流域が一段と広く眺められた。尾根には高い木は見られないので、展望は悪くない尾根と言えそうだった。尾根はずっと急坂として続き、ひと汗かいて登りきると、道そばに三角点(点名・門前奥)を見た。ただ三角点の位置はピークでは無く、ピークはその先、1メートルほど高い位置だった。そのピークは灌木に囲まれていたが、よく見ると南の位置で裸地になった所があり、ちょっとヤブをかき分けて立ってみるとそこからは広く南の風景が眺められた。陽射しの暖かさもあって小休止とした。この後は稲荷山のある準平原部までに三つのピークを越すことになる。尾根歩きを再開すると始めに20番鉄塔の建つ位置を通ったが、その先に三角形の姿の良いピークが現れた。白い尾根道が緑の中に目立っていた。その小ピークを越えると、更に姿の良いピークが現れた。露岩も見えてちょっとしたミニアルプスの雰囲気だった。また山水画に見る風景とも言えそうだった。それが真殿山だった。麓から眺めたときは単なる小ピークにしか見えていなかったのだが、近づくほどに姿の良さが際だってきた。ただごく小さな山なので、山頂に立つのはすぐだった。すぐと言ってもけっこう急坂になっており、地肌がもろいために滑り易く、登るのに慎重さを必要とした。この真殿山の山頂に立ったときに、大きな雲が陽を遮ってしまった。真殿山でこそ明るい陽射しを受けたいと考えていたので暫く待ってみると、結局30分近くも留まってしまった。漸く陽射しを受けて満足したときが11時半前。ハイキングとしてまだたっぷり時間があったので、予定通り稲荷山を目指すことにした。次の244mピークは真殿山よりも少し高かったが、同じく鋭い姿をしているものの登るのはいたって簡単で、単なる一ピークを踏む雰囲気だった。その244mピークから一度30メートルほど下り、それを50メートルほど登り返すと、緩やかな地形となった。真殿準平原に出たようだった。前回の稲荷山は南側から登ったため、真殿準平原の展望は少いとの印象を受けていたが、北側からだとそのようのことは無く、まずまず展望に恵まれた。西に黒鉄山の尾根がすっきりと見えていた。また道は起伏が少ないとあって、いたって歩き易く、全くの散策気分だった。18番鉄塔に立ち寄った後に道は二手に分かれて、稲荷山に向かう南の方向への道とは別に、もう一つは西の方向に向かっていた。それが水晶山に続く道のようだった。244mピークを離れてから30分ほどで稲荷山に到着となった。ここに着いて始めて小豆島を眺められることになったが、三週間前に来たときと比べると、薄ぼんやりとした見え方だった。ここから見る千種川流域の山並みもややうっすらとしていた。次第に北から雲が増えていたが、どうやらその影響で視界もややうっすらとし出したようだった。この稲荷山山頂で昼休憩としたが、陽射しは雲に隠されている時間の方が多くなっていた。その雲の多い空を見て、稲荷山は20分ほどで切り上げることにした。ここからは単純に歩いてきた道を引き返すことにした。この帰路では特に休みを取らず、ごく普通のペースで歩いて行った。やはり真殿山を中心とした小ピーク群は、露岩が多くあって、風景としても歩くのも面白いと改めて思った。三角点のある223mピークからは急坂のため少しピッチが上がったが、そうなるとどんどん麓が近づいて、結局稲荷山から林集落の登山口まで1時間少々で戻ってしまった。前回は南の方向から稲荷山までのピストンを、この日は北から真殿山経由で稲荷山までのピストンと、2回に分けて真殿の準平原部を歩いたことになる。2台の車を使えば、北の真殿から南の大津までの縦走が出来ることになり、雄鷹台山から高山までのハイキングコースに負けない、高レベルのハイキングコースであることを確信した。
(2010/1記)(2021/10改訂)
<登山日> 2010年1月9日 9:51スタート/10:02〜05[21番]鉄塔/10:21〜45点名・門前奥/11:02〜28真殿山/11:38[244m]ピーク/11:53[18番]鉄塔/12:01分岐点/12:07〜25稲荷山/12:52[244m]ピーク/13:00真殿山/13:10[20番]鉄塔/13:13〜16点名・門前奥/13:26[21番]鉄塔/13:33エンド。
(天気) 晴れ。白い雲が点々と浮かんでおり、ときおり陽が隠された。駐車地点の気温は山かげのため、1℃と冷え込んでいた。尾根では9℃まで気温は上がる。風は無く、陽射しが暖かかった。陽射しが消えても少し冷たいと思える程度だった。午後に入ると徐々に雲は増えて、下山を終える頃は、雲が広く空を覆っていた。視界は近くこそはっきりしているようだったが、遠方はうっすらとしていた。
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林集落を抜けると、小さな祠の前に出た 巡視路を探そうと、柵沿いの小径を歩いた すぐに巡視路は目に付いた
巡視路らしくプラ階段が付いていた 山陰を登るときは冷え冷えとしていた 尾根の方向に鉄塔の建っているのが見えた
尾根に出ると、林集落が足下に見えた 尾根は急坂で続いた 最初に出会った鉄塔は21番鉄塔だった

(←)
鉄塔の位置からは
南向かいの水晶山
が良く見えた

 (→)
  鉄塔の間から真殿
  山を見る

21番鉄塔の位置
より少し登ると露
岩があって、そこ
からは東向かいの
山並みが一望だっ

前方に最初のピークが見えていた パートナーが朝日を浴びながら登る 最初のピークの手前で三角点(点名・門前奥)を見る

(←)
三角点のそばより
北に展望を得る

 (→)
  左の写真の中央部
  を大きく見る
最初のピークに着いて三角点の方向を眺めた ピークの少し南の位置に、裸地になった所があった そこで小休止とした

その裸地からは南
に向かってすっき
りと展望が広がっ
ていた

上の写真の天下台
山の方向を大きく
見る

上の写真の家島の
方向を大きく見る
西へと尾根歩きを続けた 20番鉄塔が間近になった 20番鉄塔を過ぎると次の220mピークが現れた

220mピークに
立って漸く真殿山
が眺められた

北向かいの水晶山
が大きかった
真殿山は姿の良い山だった 真殿山山頂へは岩場が続いた 真殿山山頂に着いて、パートナーが憩っている

西の方向に黒鉄山
を見る

左の写真の黒鉄山
を大きく見る
真殿山山頂を離れて南西に向かう 244mピークに近づいた 244mピークは通過点の雰囲気だった

(←)
真殿準平原へと登
った 優しい風景
だった

 (→)
  真殿準平原に出て
  これから向かう南
  の方向を見る
真殿準平原は楽々歩きだった 途中、赤穂火力線18番鉄塔にも立ち寄った 17番鉄塔の建つ稲荷山へと近づいて行く
東を見る 足下の白い建物は清水工業団地だった 稲荷山に着く直前に南からのコースと合流した 稲荷山山頂に着いて昼休憩とした
稲荷山から西に黒鉄山を見る 左の写真に写る石堂丸山を大きく見る 南に小豆島を見る この日はうっすらとしていた
下山は歩いてきた道を引き返した 18番鉄塔を見る 下山で、南西側から真殿山を見た 水晶山の上空にはすっかり雲が広がっていた
薄暗くなった真殿山を振り返った 点名・門前奥を過ぎて、急坂を一気に下った 下山の尾根から北に黒沢山を見た