TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
点名・西谷 239.3m 姫路市・福崎町
 
鼓ノ峯 250m
 
 
1/2.5万地図 : 前之庄
 
【2019年2月】 2019-37(TAJI&HM)
       城山山頂より  2019 / 2

 地形図「前之庄」を見ると、香寺町恒屋地区にある無名の230mピークに麓から破線の道が描かれている。そこは香寺町の名所で、230mピークは地元では城山と呼ばれているようであり山頂一帯は恒屋城跡になっていた。その城山に恒屋城跡への道が整備されたのを機会に登ったのは2019年2月の第4土曜日のことだった。13時を過ぎて登ったのに、予想以上に易しく登れてしまったため下山を終えたときはまだ14時を少し回った時間だった。どうも物足りない気持ちがあって、もう少し歩きたくなった。幸い城山の尾根続きに三角点記号の付いた無名のピークがあったので、夕暮れまでの残り時間でその239mピーク(点名・西谷)を登ることにした。車は恒屋城跡の登山口駐車場に止めたままとして、集落内を歩いて239mピークの山裾に近づいた。集落を抜けるとその先は棚田で、その中を小径が続いていた。途中に害獣避けフェンスがあり、そこを抜けると笹が増えてきた。少しヤブっぽくなったと思っていると、枯れた溜め池の位置で小径は終わってしまった。小径がそのまま登山道になると思っていただけに、ちょっと意外だった。改めて現在地をガーミンで確認すると、予定していた破線が付く尾根よりも少し西の位置に立っていた。一度戻ろうかとも考えたが、小さな山でもあるので近くの斜面に取り付いて目的の尾根に向かうことにした。適当に斜面に取り付くと、後は軽いヤブコギで登って行けた。北東方向へと登って尾根に近づいた。そして目的の尾根に着いたのだが、地図の破線路は踏み跡程度でしかなく、尾根を歩き出すもほぼヤブコギ状態だった。その尾根は239mピークに繋がる尾根では無く、西隣の250mピーク(鼓ノ峯)に繋がる尾根だった。そのうちに小径は歩き易くなると思っていたのだが、ヤブコギはずっと続いた。どうも歩く人はほぼいないようで、こうなると登るしかないと腹をくくって登った。イバラの現れることもあったがスムーズに歩ける所もあってさほど厳しくなかったのは助かった。斜面に取り付いてから34分かかって鼓ノ峯に到着となった。城山を含めて一帯の最高地点だったが、すっかり雑木ヤブの山頂だった。そこからは主尾根を歩くことになり、239mを目指して東へと歩いた。鞍部へと緩やかに下って行く。少しはヤブの感じは減ったかと思っていると、鞍部辺りは倒木が多く厄介さは逆に増してきた。その倒木地を何とか通過してヤブっぽい尾根歩きが続くものと思っていると、突然のようにはっきりとした尾根道に出会った。どうやら巡視路のようで、「火の用心」の赤い標識を見た。これで一気に易しい尾根歩きとなった。尾根も緩やかでごく気楽に歩いて行った。その易しいまま239mピークに到着した。そこに四等三角点(点名・西谷)を見るものの、緩やかな丘に尾根道があるだけの感じだった。単なる通過点の雰囲気でもあった。周囲も樹林が囲んで展望は無かった。ただ地図を見るとごく近くを送電線が通っていたので、展望を期待してすぐにそちらに向かった。送電塔(鶴居支線4番)に着くと、そこは開けていたが展望は少なく、南東方向に桑原山を見る程度だった。239mピークに立ったことで目的は達したので、下山に移ることにした。地図には239mピークから南に延びる尾根に破線の道が描かれていたのでそれを歩く予定にしていたが、その小径はヤブ道のようだったので、巡視路を続けて歩くことにした。送電塔を離れて南東へと尾根を下ると、すぐに右手にはっきりとした小径が分かれた。その道も地図に破線路で示されており、尾根道遠と同じく巡視路のようだった。安心してその小径に入ったのだが、程なく3番鉄塔が現れると巡視路はそこまでだった。その先はと見ると、ごく細い小径が尾根上に付いていた。後はその小径を下って行くことにした。目印テープが点々と付いており、シダの茂る所もあったが道ははっきりしていた。おかげで尾根筋を外すこともなく下れて、無事麓に下りてきた。最後は害獣避け柵を抜けて農道に出た。往路で歩いた農道はすぐ近くに見えていた。その往路の農道に合流すると、後は恒屋集落に入って駐車地点へと戻って行った。
 なお後で考えてみると、城山登山が物足りなかったため点名・西谷のピークを恒屋集落側から登ったのだが、この239mピークを目指すのであれば尾根の巡視路が始まる福崎町側から登るのが正解ではと思えた。
(2019/4記)
<登山日> 2019年2月23日 14:25恒屋城跡駐車場スタート/14:34柵を抜ける/14:40斜面に取り付く/15:14鼓ノ峯/15:40点名・西谷/15:58[3番]鉄塔/16:12柵を抜ける/16:24エンド。
(天気) 快晴。風が強かった。尾根の気温は8℃ほど。視界は澄んでいた。
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恒屋城跡から登山口駐車場に戻って来ると、すぐに点
名・西谷のピークを目指すことにした
恒屋集落に入ると239mピーク(点名・西谷)が見
えるようになった
恒屋集落を抜けて行く
集落を抜けて北の方向に向かった 路傍で咲いていたのは梅の花だった 農道のままに歩くと北西方向に向かうことになった
途中で害獣防御柵が現れたので通り抜けた 柵の中を農道は続いた 農道に笹が茂ってきた
農道はこの溜め池までだった 地図を見て目的のコー
スから少し西に離れていることに気付いた
農道を引き返さず近くの斜面を登って地図の破線路に
向かうことにした 適当に斜面に取り付いた
250mピークから南へと延びる尾根に近づて行く 
シダヤブもあったが、軽いヤブコギ程度だった
短時間で250mピークの南尾根に出るも、意外や地
図の破線路は踏み跡程度の小径だった
北へと緩やかな尾根を登って行った 前方に250m
ピーク(鼓ノ峯)を見る
尾根を歩くうちには易しく歩ける所もあった
展望の無い尾根で、木々の隙間から先ほど山頂に立っ
た城山をちらりと見る程度だった
ほぼ雑木ヤブの尾根と言えた 250mピークが近づ
くと少し傾斜が増してきた
ほぼヤブコギで250mピークが目前になった

250mピーク
(鼓ノ峯)に着
いた すっかり
雑木ヤブの山頂
だった

展望は無理やり
探して、南西に
城山を見た
250mピークからは境界尾根歩きに移った 鞍部へと急斜面を下った 鞍部は、すっかり倒木地になっていた
倒木地をなんとか乗り越えると、その先でいきなり易
しい道が現れた
尾根も緩やかとあって、一気に易しいハイキングとな
った
尾根道は、どうやら送電線の巡視路のようだった

緩やかな尾根の
まま239mピ
ークに近づいた

三角点が現れた

そこが239m
ピークだったが
展望は無く単な
る通過点の雰囲
気だった
四等三角点(点名・西谷)を見る ピークのすぐ先に送電塔(鶴居支線4番)が建っていた 鉄塔の隙間から見えていたのは畑山だった

(←)
送電塔の右手は
少し展望があり
桑原山が望めた

 (→)
  下山は境界尾根歩
  きを続けることに
  した
下山は尾根道を更に南東へと下った 緩く下った後、緩く登って210mピークを越した 木々の切れ目から北東に見たのは日光寺山だった
前方に見えたのは送電塔が建つ212mピーウだった 右手に別の巡視路が分かれてそちらに入った すぐに送電塔(鶴居支線3番)の前に出た
その先は細々とした小径だった 下る方向に城山の山頂を見る 北に先ほど立っていた239mピークを見る
ヤブっぽい尾根道だったが、目印テープが付いていた 麓が見えて来た 最後は害獣防御柵を抜けて農道に出た

後は農道を歩い
て恒屋集落へと
向かった

振り返ると歩い
てきた尾根がす
っきりと眺めら
れた
恒屋集落へと入って行く ロウバイの黄色い花を見た 恒屋城跡の駐車場に戻ってきた